英政府、チケット高額転売を禁止へ 「ネットダフ屋」対策強化

英政府、チケット高額転売を禁止へ 「ネットダフ屋」対策強化
2025年7月4日、ウェールズのカーディフで行われたオアシスのコンサートを前に撮影 REUTERS/Suzanne Plunkett/File Photo
[ロンドン 18日 ロイター] - 英政府は18日、コンサートやスポーツイベントなどのチケットを高値で転売する行為を禁止する方針を示した。人気イベントのチケットをテクノロジーを駆使して買い占める「ネットダフ屋」の横行に対処する。
リード住宅担当相はBBCニュースに対し、ダフ屋行為はイベントに参加するために「法外な」金額を支払わざるを得ない人々に非常に大きな損害をもたらしていると指摘した。
「われわれはダフ屋を巡るスキャンダルを終わらせるために全力を尽くしている」と強調し、閣僚が数日以内にこの計画を正式に発表する見通しだと述べた。
政府は当初、チケットの転売価格を額面に30%上乗せした水準を上限とする案を検討していた。しかし、英紙ガーディアンによると、額面価格を超えるチケットの転売自体が全面的に禁止される見込みだ。また、転売業者が請求できる手数料にも上限が設けられる方向だという。
一方、英競争・市場庁(CMA)は同日、「スタブハブ」や「ビアゴーゴー」などのチケット転売サイトに対し、価格設定慣行に関する調査を開始したと発表した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab