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今年は例年以上に猛暑の続いた夏でした。夏休みの終わりが近づいても秋の気配はまったく無く、今年の夏は子どもたちとどこに出かけよう? と悩んだご家庭も多かったのではないかと思います。
そんな暑い盛りの8月31日、厚木市文化会館 大ホールではたくさんの小学生"忍者"が舞台上や客席、ロビーを駆け回りました。NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバンのメンバーと、今回の趣旨に賛同して協力してくださった大人スタッフたち、そして参加してくれた子どもたちの1日の様子を紹介します。
「NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバン」とは、「あそび」の中で生まれる表現を大切にした作品・プログラムを全国で行っている"表現を引き出す表現者"のプロ集団です。厚木では2023年から年2回のペースで未就学児を対象にした「親子表現あそびワークショップ」を行ってきました。
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(2025年5月「アフタフ・バーバン 親子であそぶおはなしの世界~へびままのたまご~」)
そんなアフタフ・バーバンと、約1年半にわたる大規模改修工事を終えてリニューアルオープンをした厚木市文化会館を会場に、もっと特別な「あそびの時間」ができないか......。そうして今回開催したのが、小学生を対象とした「忍者修行」だったのです。
午前中、大ホールの舞台上にはアフタフ・バーバンのメンバーと会館スタッフ、イベントの際にロビー業務を担ってくれる株式会社ジェイウィングのスタッフ、そして今回のために集まってくださった大人スタッフが集合しました。
この2年間市内で表現ワークショップを行ってきた中で、市内で保育の仕事に携わる方や湘北短期大学の先生と保育について学ぶ学生さんたちが取り組みに興味を持ってくださり、子どもたちを見守りながら一緒にあそぶ大人スタッフとして参加してくださいました。
まずはそんな大人たちのワークショップ。今日1日一緒にあそぶ仲間として、自己紹介をしますが、アフタフの自己紹介は一筋縄ではいきません。
1月から12月の誕生日順に並んでみたり、自分が生まれた場所順に北から南に向かって並んでみたり。最後には初恋の年齢順にも並んでみました。
北は北海道から南は鹿児島県まで、いろんな土地で生まれたいろんな世代の人が、いろんな恋心を経験して(笑)、今日は厚木の大ホールに来てくれたんだなぁ。
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そこから3グループに分かれて、配られた紙に書いてあるお題の"動詞"を3枚の写真として身体で表現するあそびに挑戦(動いちゃダメ、もちろん喋っちゃダメ)。
例えばお題は「かける」。これを表現するには、野原を"駆ける"、ソースを"かける"、服を"掛ける"、お金を"賭ける"......いろいろ思い浮かびますが、これをみんなの身体で表現するにはどうしたらいいだろう?
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そうしてできあがった人間写真を他のグループの人たちが当ててくれるとうれしいし、他のグループの表現もなるほど! と思う部分や意外な部分もあって、大人の表現力っておもしろい!
そんな大人の表現力やあそび心を午後の小学生たちを迎える本番でも存分に発揮して、子どもたちのサポートではなく、一緒にあそんでほしい。大人が本気であそべば子どもたちも本気であそび、想像して表現してみることができる。
今回の忍者修行をするにあたって大事にしたい心構えを共有しあいながら、子どもたちを迎える準備をしたのでした。
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午後の修行本番の様子は【レポート】「アフタフ・バーバンの忍者修行WS」(後編)で紹介します。