パネルの真の実力
では、薄さや軽さは欠点なのだろうか?否。それはむしろこのパネル最大の利点なのである。どういうことか?
そう。軽いということは、どこにでも背負っていける、ということ。もう部屋の狭さに頭を悩ませる必要なんてない。このパネルさえあれば、世界中どこだって私の作業空間にできるのだ。
美しきこの世界
例えば噴水のすぐそばでウェブ会議なんてどうだろう?
あるいは木漏れ日の下で原稿執筆、なんてのもシャレてる。
突然、大きな蚊柱が私めがけて飛んできた。
この汎用性の高さ。むしろ本物のゲーミングチェアなら重くてこうはいかない。
羨む側から羨ましがられる側へ。最終局面で試合をひっくり返すオセロの鮮やかな一手のように、私の人生はこのパネルによって一気に花開いた。
皆さんも是非、お試しあれ。
ちょっとした補足
ただ幾つかマイナスポイントもあったので、一応最後に共有しておく。ライターとして最後に守るべき一線。それは誠実さなのだから。
①座り心地は悪い
本文中でも述べたように、背もたれに寄りかかることは出来ないので腰への負担は大きい。
②作業は出来ない
「作業しているように見える」パネルなので、実際に作業ができない点は注意しよう。
③やや邪魔になる
畳んだり折り曲げたりはできないので、置き場所には困るかもしれない。
④お金がかかる
この記事を執筆している最中、我が家にも置けそうなゲーミング座椅子というのが二万円くらいで売っているのを見つけた。正直、パネル制作には5千円以上かかってるので、本物を買うという選択肢も検討して良いかも。
⑤絶対に背後を取られない
とにかく後ろを見られてはいけない。
![]()
![]()
![]()
「俺の後ろに立つな!」。撮影中、思わず妻に叫んだ。ゴルゴ13以外にこのセリフを使う人がいるとは、しかもそれが自分だとは思いも寄らなかった。
以上のように若干気になる点もあるが、いずれも人生を変えるために払う代償としては小さなこと。なにより妻から聞いた話が忘れられない。
「公園で撮影してる時、あなたを見て外国人旅行者の人達が大笑いしてたよ」
石井さんが途中で存在に気づいたゲーミング座椅子
※このリンクからお買い物していただくとアフィリエイト収益が運営費の支えになります!
ここから
会員特典コンテンツです
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。


