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身に着ける度に再発見する“奥ゆかしい豊かさ“のDNA

“Living Legend”ロレアートの50周年記念限定モデル「ロレアート フィフティ」登場

2025.10.8

提供:ジラール・ペルゴ

ジラール・ペルゴの代表作である「ロレアート」が今年誕生50周年を迎えた。半世紀にわたる軌跡は、まさにブランドの歴史と歩みを一(いつ)にする。この記念すべき年を祝し、限定モデル「ロレアート フィフティ」が登場した。最新の技術とモダンな解釈により、洗練さを増しながらも、初代からのコンセプトやデザインは揺るがない。“Living Legend”(生ける伝説)ともたたえられる、その魅力を探る。

時代の転換期に生まれた新たな時計の息吹

初代「ロレアート」(写真下)が誕生した70年代は、反体制的で活気のあった60年代を経て、第2次世界大戦後の冷戦も終結し、時代は大きな転換期を迎えていた。アメリカの黄金期が終わり、戦後の経済復興を遂げた西ドイツと日本が新たな経済大国として台頭。新しい社会の価値観やライフスタイルが生まれるなか、生活を取り巻く様相も変わる。

1975年発表の初代「ロレアート」。八角形のベゼルとケース一体型ブレスレットを備え、ステンレススチール製のラグジュアリー・スポーティーモデルとして人気を集めた

そんな時代の気分を象徴したのが、1977年に完成したパリのポンピドゥー・センターだ。まるでダクトが張り巡らされた建築現場のような、雑然とした建築が芸術の都パリのモダニティーを彩ったのである。ファッションにおいては新素材による未来的なシルエットが生まれ、クルマではスピードを形にしたウェッジデザイン(※)が疾走した。そこでは機能とエモーション、技術とスタイルが融合した。

時計の世界も例外ではなかった。クオーツ式時計の登場によって、伝統的なスイス時計産業も変革を余儀なくされる。その渦中に登場したのが「ロレアート」だった。

※ウェッジシェイプ(くさび形)のデザイン。フロントからリアに向かって、せり上がっていくようなラインのデザインを指す。

コードネームは「スクリュー・ナット・ウオッチ」

当時、時計の世界で注目を集めていたのは“ラグジュアリースポーツ”と呼ばれる新世代のスティールウオッチだ。ケースと一体型のブレスレットを備え、ドレッシーにも、スポーティーなスタイルにも応える。従来のカテゴリーに収まらず、それはまさに新しい高級時計を示唆したのだった。

こうした時代の潮流を受け、ジラール・ペルゴも新たな時計の開発に取り組んだ。名付けられたコードネームは「スクリュー・ナット・ウオッチ」。果たして生まれたデザインは、トノー(樽)型ケースに円形のベゼルベースと八角形のベゼルを組み込み、流れるような、そのラインは無骨なエッジを省くなどエレガンスにあふれる。

「ディープ ダイバー」の第2世代となる1971年モデル。14角形ベゼルと、レトロでポップなダイアルデザインが特徴

特にその個性を印象づけたのが、コードネームにも示されたナット=八角形のベゼルだ。これは1969年に発表された「ディープ ダイバー」(写真上)が採用した14角形のベゼルに由来し、伝統的な円形デザインからの脱却という意思を受け継ぐもの。さらに、これをトノー型ケースと組み合わせることで、八角形から曲線、そして直線へとつながる一体感あるフォルムが生まれたのである。

ブランドの完全なインハウスデザインであるものの、そこに漂うのはスイス的な美的感性であり、それこそ、スイスが生んだ建築界の巨匠ル・コルビュジエを思わせる。ブルータリズム建築の先駆であり、作品はそぎ落とした構築物でありながら、幾何学的な形状にも滑らかな印象を醸し出す。「ロレアート」には、そんな人間工学に基づいたぬくもりが呼応するのだ。

独自開発から生まれた自社クオーツを搭載

「ロレアート」の先進性を語るうえで欠かせないのがムーブメントだ。搭載したのは自社製クオーツ式ムーブメントである。60年代、スイス時計産業も、この新たなムーブメント技術に取り組み、32ブランドから構成されるCEH(電子時計センター)が研究開発を進めた。果たして1968年に完成したのが「Beta21」だ。

1971年に発表されて話題を集めた、ジラール・ペルゴのクオーツムーブメント「GP-350」

これに対して、ジラール・ペルゴが選んだのは完全な自社開発という厳しい道だった。1969年には独自の電子モーターの特許を取得し、翌年、ブランド初のクオーツ時計を発表。さらに1971年には3万2768Hzの振動数を持つ、第2世代のクオーツムーブメント「GP-350」(写真上)を開発した。

これを搭載したモデルは、精度と信頼性を認定する公的機関であるヌーシャテル天文台の証書を取得。以降、この振動数はクオーツの国際規格に定められるとともに、1977年の時点において、クロノメーター認定に登録されたクオーツ関連の特許の数では、その83%以上をジラール・ペルゴが占めるまでになったのである。

GP-350を搭載した「ロレアート」は、まさにブランドの独立精神と技術革新の追求を象徴し、他ブランドのモデルとは一線を画したのだった。

最新技術と感性で正常進化を続けるヘリテージ

常に時代の感性を取り入れ、マニュファクチュールの先進技術で磨きをかけて「ロレアート」は進化を続けた。

「ロレアート」のデザイン上の特徴であるH型ブレスを初めて採用した第2世代モデル

1984年には、ケース一体型ブレスレットに初のH型デザインを採用し、ポリッシュ(外装研磨)されたリンクを中央に設けた。初代のストライプの意匠を受け継ぐ、現在も続くシンボルだ。1995年には、いよいよ自社製の自動巻きムーブメント「GP3100」を搭載。ケースサイズの拡張に伴い、ベゼル幅も広げ、エレガントな存在感を増す。さらにクロノグラフやスリー・ゴールド ブリッジ トゥールビヨンといった複雑機構も登場し、多彩なコレクションを構築した。

2003年に新たな個性で刷新されたのが「ロレアート Evo3」だ。それまでのドレッシーなスタイルから、より大きく厚くなったケースは、スポーティーで力強い存在感を与える。それでも八角形ベゼルや、ケース一体型のH型ブレスレットといった基本は崩すことなく、より有機的なフォルムに仕上げた。

こうした系譜を引き継ぎ、ジラール・ペルゴの創業225年に当たる2016年には限定モデルを発表。これをベースに翌年登場したのが現行の「ロレアート」コレクションである。そして、半世紀にわたり熟成を続けるヘリテージの節目を記念して、次世代へと進化すべく生まれたのが「ロレアート フィフティ」なのである。

初代へのオマージュとモダンな熟成進化

「ロレアート フィフティ」は、1975年に発表された初代オリジナルにオマージュを捧げ、SS(ステンレススティール)とYG(イエローゴールド)によるバイカラーのスタイルを再現する。しかし、その内容は50年という歳月によって、さらに磨きがかかり、熟成と進化を遂げている。全く新しい“次世代のロレアート”と言ってもいいだろう。

ロレアート50周年記念モデル「ロレアート フィフティ」

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現行モデルに比べ、ケースのシェイプは、よりトノー型に近づいた。一体型ブレスレットへと続くシルエットは、ポリッシュで仕上げた面取りが連なり、上質感を高める。シンボルである八角形ベゼルも、同様の面取りを施し、個性的なフォルムをより強調する(写真上)。風防は、これまでのセミフラットからフラットになり、その奥にあるサンレイ(放射線状の)グレー文字盤のクル・ド・パリ装飾(ピラミッド状の突起による格子模様)を際立たせている(写真下)。

ロレアート50周年記念モデル「ロレアート フィフティ」

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特に目を引くのが、時分針とインデックスだ。シャープなファセットで仕上げることで光を受けて、きらめくとともに、深みのあるサンレイグレーとのコントラストも美しく映える。ダイヤルの12時位置にはブランド名とスリーブリッジのエンブレムのみを掲げ、シンプルさの中にも風格を醸し出す(写真上)。

ロレアート50周年記念モデル「ロレアート フィフティ」

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さらに特筆すべきはブレスレットだろう。H型デザインを構成する中央のゴールド部分をフラットにし、リンクの長さも短くしている(写真上)。ドレッシーな雰囲気に、どこか初代のブレスレットを彷彿(ほうふつ)とさせる。

そして、見た目ばかりではなく、洗練さを増したトリプルフォールディング(折りたたみ式)バックルや、最大4ミリの調整機能など実用性も向上している。腕に乗せれば心地よい装着感に加えて、さらに品格も感じることだろう。繊細な細部の仕上げの美しさも含めて、これはぜひ実際に手に取ってみてほしい。

クラフトマンシップが注がれた新開発ムーブメント

ジラール・ペルゴは、1791年の創業以来、マニュファクチュールとして技術を培(つちか)い、開発・製造された自社キャリバーは30種を越える。その新たなマイルストーンとして、「ロレアート フィフティ」のシースルーバックから覗(のぞ)くのは新設計の自社開発キャリバー「GP4800」。ケースの小径化にも対応するため、直径25.6ミリ、厚さ4.28ミリのコンパクトさを実現した、次世代のスタンダードとなるムーブメントだ。

シースルーバックからは新設計の自社開発キャリバー「GP4800」が見える

ロレアート50周年記念モデル「ロレアート フィフティ」

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脱進機(エスケープメント)のガンギ車・アンクル・ローターなどのパーツにシリコンを採用し、硬度・低摩擦係数・耐摩耗性といった素材特性によって、高精度と高信頼性、長寿命を併せ持つ。さらにテンワ(天輪)の外縁に取り付けた4つのねじを調整することで、歩度を正確かつ確実に調整できる可変慣性テンプを採用している。また、ローターをセラミック製ボールベアリングで取り付けることによって、巻き上げ時のノイズや衝撃も軽減する。駆動時間も従来の約50時間から約55時間に向上した。

こうした高機能化もさることながら、視覚的にも注目度は高い。最上部にシリコンエスケープメントの銘を刻み、スリーブリッジのモチーフをデザインに取り入れた左右対称の構造からは安定感と信頼感が伝わってくる。

通常は見ることができないような細部にまで施された仕上げは10種類以上に及び、卓越したクラフトマンシップによる美しき風格が漂う。

※タップやマウスオーバー後に左下の音声ボタンを押すと音声有りで再生されます

ロレアート50周年記念モデル「ロレアート フィフティ」

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奥ゆかしい豊かさこそ、ロレアートの真価

半世紀にわたって機能と品質に磨きをかけてきた「ロレアート」は、その実績から言っても、ブランドの大きなヘリテージである。発表当時の主流だった“ラグジュアリースポーツ”のカテゴリーとはいえ、それとは明確に異なる特徴を有し、建築やアートといったカルチャーに根差した、美的感性が注がれた“機械工学の結晶”とも言えるだろう。

モデル名の由来についても、当初は米国映画『卒業』(1967年)のイタリア語タイトル『イル・ロレアート』から連想されたのではないか、と取り沙汰されたが、実はそうではない。勝者が“月桂冠(ローリエ)をいただく”というラテン語の原義の方が信ぴょう性は高い。当時、スイスの時計産業はクオーツの台頭などにより大きな転換期にあったが、その名は輝かしい未来に向けた、ブランドの勝利を意味したものだった。

そのDNAを宿す「ロレアート フィフティ」は、現代のビジネスマンにとっても成功をもたらす象徴になるだろう。よりコンパクトに、かつ、薄くなったことで、オフィスから出張、フォーマルまで現代のビジネスシーンにシームレスに対応する。

終日着けていても、ストレスを感じない絶妙な装着感に加え、同じ時を過ごすほど、仕上げの美しさを発見し、感嘆するに違いない。奥ゆかしさに加え、自分のみが味わえる豊かさと満足感。それこそが変わることのない「ロレアート」の真価なのである。

径39mm、厚さ9.8mm、150m防水
自動巻き、パワーリザーブ:約55時間
ムーブメント:GP4800
200本限定生産
3,751,000円

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