Neowinは10月7日(現地時間)、「Microsoft is making an important change to inline images in Outlook - Neowin」において、Microsoft Outlookのインライン画像処理に重要な変更が加えられたと伝えた。インライン画像の仕様が変更されることから、Outlookアドインにも影響があるという。
セキュリティ強化を目的とした変更
従来、OutlookではHTMLメールに含まれる画像(インライン画像)を、添付ファイルIDをクエリパラメーターとして含むURLで表現していた。そのためアドインの開発者は画像データを取得するために、URLからIDを抽出して添付ファイルIDと照合するか、src属性にURL全体を指定して画像のBase64値を取得する必要があった。
変更後はHTML本文のimgタグからsrc属性のコンテンツID(cid)を取得し、getAttachmentsAsyncメソッドの呼び出しを介してAttachmentDetailsComposeオブジェクトを取得する必要がある。Microsoftは移行期間中の対応として、次のコードと同様に両仕様に対応した処理を実装するように求めている。
期日までのアドイン修正が必要
新しいインライン画像の仕様は2025年11月15日から展開を開始する。対象は「Web版Outlook(Outlook on the web)」および「Windows版の新しいOutlook(new Outlook for Windows)」とされ、その他のプラットフォームには影響しない。
これらアプリのアドイン開発者は、期日までに両仕様に対応した処理を実装する必要がある。なお、この変更はアドインを使用しないユーザーや、インライン画像を扱わないアドインには影響しない。

