エムソフトは11月6日、同社のテキストエディター「EmEditor」においてEmEditor自らが搭載するAI機能とチャット機能を活用して高速化を図った「EmEditor v25.4.0」をリリースした。

  • 「EmEditor v25.4.0」

    「EmEditor v25.4.0」

"まるで隣に優秀なプログラマがもう一人いるかのよう"と公式ブログで述べる開発者の江村氏は、今回のバージョンにおいて、「EmEditor」に搭載されているAI機能やチャット機能を用いてEmEditorを構築するコード各所の最適化を実施。新バージョンでは多くの操作の動作速度向上を実現しているが、特にAVX-512対応CPUでの効果が顕著であるとしている。

AIに頼らない従来の開発手法では細やかなアルゴリズムの見直しを図っている。検索/置換関連のアルゴリズムでは、「ファイルから置換」におけるUTF-8ファイルの変換コストを削り、「ファイルから検索」では出力オプションに[ファイル名、行、一致した行を表示 (長い行を切り詰め)]を追加、バイナリデータなど長い行を切り詰めて表示させることで高速化する。

これらの最適化を組み合わせた結果、同社のベンチマークの前バージョンとの比較では検索(3.71倍)、置換(2.98倍)、ファイルから検索(6.53倍)、ファイルから置換(1.99倍)と如実な高速化を実現。ほか、詳細は「Version 25.4 の新機能」に掲載してある。