
世界最大級の不動産トレードショー「MIPIM(ミピム)」。欧州を中心に米国、オーストラリアなど世界各国から不動産・建築分野のプロが一同に集う毎年恒例のイベントだ。日経不動産マーケット情報は現地取材を実施。グローバルな投資市場で活動するプレーヤーの声を伝える。

世界最大級の不動産トレードショー「MIPIM(ミピム)」。欧州を中心に米国、オーストラリアなど世界各国から不動産・建築分野のプロが一同に集う毎年恒例のイベントだ。日経不動産マーケット情報は現地取材を実施。グローバルな投資市場で活動するプレーヤーの声を伝える。

32回目となるMIPIMでは100を超えるセッションが開催され、盛況の内に幕を閉じた。20年以上にわたりMIPIMで取材を続けるジャーナリストの篠田香子氏に、今年注目したセッションや展示を解説してもらう。

就任早々の大統領令に端を発したトランプ関税(タリフ)問題。長引いた金利ショックが収まり、復活の兆しが見えていた欧米市場を再び春の嵐に巻き込んでいる。不動産業界のダボス会議とも呼ばれるMIPIM(ミピム)。世界的な機関投資家やファンドマネジャー、政治家が集った仏カンヌのコンベンション会場は、奇妙な静け…

金利ショックの余波続く、出口求める不動産市場

環境対策待ったなし、金利ショックに追い打ち

英国政治に翻弄される投資市場、「ノー・ディール」の悪夢ちらつく

3月12日火曜日、世界最大規模の不動産イベントであるMIPIM(ミピム)が南仏カンヌで開幕した。今年30回目を迎える同イベント。日経不動産マーケット情報にとっては連続11回目の参加となる。

今年のMIPIM(ミピム)の全体テーマは「Mapping World Urbanity」。会期初日に行われた基調講演のスピーカーは、20歳の女子大生、Adora Svitakさんが務めた。米国の若者世代の代弁者として「TED」でスピーカーを務めたこともある彼女は、不動産業界のエグゼクティブ層が中心を…

今年で29回目を数える不動産業界の祭典、MIPIM(ミピム)が4日間の日程を終えて3月16日に閉幕した。不動産市況のバロメーターともいえる本イベントの参加者数は、昨年比7%増の2万6000人。期間中は数多くの講演やパネルディスカッションなどが行われた。なかでも注目を集めたのが、不動産テック関連のセッ…

MIPIMでは10年ほど前からホテル投資のテーマが投資家らの関心を集めている。仏AccorInvestのCEO(最高経営責任者)であるJohn Ozinga氏は「毎週1軒以上のアコーホテルが世界各地で開業しており、今後は買収、開発によるグループ規模の拡大が目標となる」と語った。

近年、旅行市場の成熟と共に、従来型のホテルに飽きた旅行者が個性的なブティックホテルを好むようになった。客室が小さい分割安だがデザイン性が高く、ミレニアルズを主な対象に質の高いユニークなものが数多く登場している。しかし、MIPIMの3日目のパネルディスカッションでは、こうした流行に対する警告が発せられ…

南仏カンヌで不動産コンファレンス、MIPIM(ミピム)が開幕した。参加者数は事前登録者のみでも昨年の2万4200人を大きく超え、金融危機後の記録を更新するもようだ。欧米の不動産ファンド、仲介会社、金融機関を中心に、各地の地方自治体や建設・設計会社などが参加している。

政治イベントに揺れる欧州、つかの間の安定を不安が覆う

3月17日に閉幕した世界最大の不動産コンファレンス、MIPIM(ミピム)。主催者発表によると参加者数は2万4200人で、このうち5000人は投資家と金融機関が占める。ブレクジットをはじめとする政治経済情勢に不安を抱えつつ始まった今年のイベントだが、金融危機以降で最多の参加者を得て、ひとまずは足元の市…

地中海らしい晴れやかな日差しに恵まれた南仏カンヌのMIPIM(ミピム)会場には、久しぶりの出会いに笑顔を交わす、人々のにぎやかな声がこだましている。午後5時も過ぎれば通りという通りに人々があふれ出し、たちまち街はパーティー会場の様相を呈する。日常の慌ただしさなど、どこか遠い世界の出来事のように忘れて…

3月13日午前10時(日本時間で同日午後6時)、世界最大の不動産コンファレンス、MIPIM(ミピム)が南仏カンヌで開幕した。事前登録済み参加者は前日時点で2万4000人を超え、昨年の数を上回りそうな情勢となっている。不動産投資業界の景気バロメーターともなっている本イベントの参加者数だが、昨今の不安定…

投資家を待つ不確かな未来、トランプと“ブレキジット”が揺らす

2016年のMIPIM(ミピム)では、昨年比10%増の2万3500人が仏カンヌに集まった。展示会場では国土交通省のリードの下、日本の大手デベロッパーと鉄道会社、自治体などが恒例のジャパン・パビリオンを用意した。今年はメーン会場の入り口から徒歩1分、しかも中央の“目抜き通り”に面した一等地にブースを移…

世界最大の不動産カンファレンスであるMIIPIM(ミピム)が南仏カンヌで開幕した。好材料と悪材料が交錯する現在の状況を、ある参加者は飛行機のフライトに例えて「Turbulence, not a panic(乱気流だがパニックではない)」と表現した。現地からのレポート。
IT革命は敵か味方か、業界を揺るがす米国からの風
世界の旅行市場が年々拡大するなか、投資家の関心を集めているホテル。今年のMIPIMでは。欧州最大、世界でも5本の指に入る大手ホテルオペレーター、仏Accor(アコー)Groupの社長兼CEO(最高経営責任者)、Sebastien Bazin氏がパネラーとして登場した。