マイクロマネジメントの緩和に使える「要求」と「仕様」の違い
柴田(@4bata)です。「それは要求ですか?仕様ですか?」をもっと流行らせたい。
考えたきっかけ:休日のイオンのゴミ箱をみて
とあるイオンの休日のゴミ箱。「あれ、ちゃんと店舗清掃されてるのかな?大丈夫か?」

もうひとつ同時間帯の違う場所のゴミ箱。特に問題ない。

一つ目のゴミ箱だけみたときの感想は「このイオン、いろいろ清掃とか大丈夫かな?」。自分が見える範囲だけで、全体を想像してしまっている。二つ目のゴミ箱も見た上で考えてみると、一つ目のゴミ箱の場所は地下駐車場入り口で、たくさんの人が通るところ。二つ目のゴミ箱が綺麗であることを考えると「来客のピーク時にはそういうこともあるよね」と評価のニュアンスが変わる。
ここから「部分を見ただけで全体を語るな」という教訓にすることも可能だけど、私は逆のことを考えた。神は細部に宿る、じゃないけど「全体的にはいい感じなのに、ひとつ微妙だったら、マイナスの評価されちゃうことことも多いだろうなー。これどうしたらいいんだろ。」だった。
マイクロマネジメントは過小評価されている
「ディズニーCEOが実践する10の原則」という本から。
マイケル・アイズナーはよく、「マイクロマネジメントは過小評価されている」と言っていた。私も賛成だ。だが、それにも限度がある。細かい部分に気をつけることは、それを大切に思う気持ちの表れだ。「偉大なもの」はたいてい、ほんの小さなことの積み重ねだ。マイクロマネジメントの欠点は、それが周囲の人のやる気を失わせ、リーダーから信頼されていないと部下に感じさせてしまいかねないことだ。(引用元;ディズニーCEOが実践する10の原則」)
マイクロマネジメントか否かを考えても仕方がない。チューニングする方法を考えてみたい。
依頼された側が「マイクロマネジメント対策」に使える「要求」と「仕様」の違い
システム導入を検討するときに知った「要求と仕様の違い」という話(ちなみにこの本で知った)。

・要求・・・ある程度の抽象さがあり、依頼された側に裁量がある
・仕様・・・変更不可能で具体的に実現して欲しいこと
先ほどのゴミ箱の例で考える。上司からこんな話が来た。

ここで依頼された側が出す質問がある。「それは要求ですか?仕様ですか?」

依頼した側もゴミ箱の汚さが気になって、具体的な「仕様に聞こえる指示」をしてしまっている。実際には「ゴミ箱はひとつの問題点であって、休日の問題点を全部洗い出して考えて欲しい」と考えている場合と、「とりあえずゴミ箱だけ対応してくれればいいよ」と考えている場合がある。依頼側もどっちなのかわからずに依頼している場合がある!!!だから、聞くほうが近道だ。
依頼された側が「要求か仕様か」を判断するのは大変
依頼された側が自ら「この依頼は要求か仕様か」を判断し対応することも多いだろう。でも、この判断は依頼する側が想定するよりもかなり負荷がかかる。私も依頼するときは要求か仕様か考えずに曖昧に依頼してるくせに、依頼される側になったときは「これはどっちなんだよ!」と思ってる。ごめんなさい。
「それは要求ですか?仕様ですか?」という言葉は、あまり普通は使わないがもっと流行らせたい!
今回は以上です!
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