
日経ESG 編集長
相馬 隆宏
日経ESGの読者の皆様、日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。2025年4月から編集長を務めさせていただく相馬隆宏と申します。おかげさまで創刊から8年目を迎えることができ、私で3代目となります。
創刊当時と比べると、ESGを巡る環境は大きく変わってきました。ESG情報の開示要請が強まり、欧州を起点に新たな規制が次々と登場しているのは象徴的な動きの1つです。企業は、気候変動や生物多様性、人権といった課題の解決に取り組むだけでなく、企業価値にどうつながるのかを伝えていかなければ投資家をはじめとするステークホルダーの評価を得られません。
足元では、米国を中心に「反ESG」の動きが広がりつつあり、企業も投資家もどう動くべきか難しい判断を迫られています。しかしながら、気候変動の影響とみられる自然災害が社会や経済に大きな被害をもたらしている現実からも、ESG課題の解決が重要である点に変わりはなく、これからも長期視点で取り組んでいく必要があります。
先行きが読みにくい時代ですが、皆様の頼りになる媒体を目指し、編集部の専門記者がそれぞれの力を生かし、独自の切り口で情報を発信していきます。今後の「日経ESG」の進化にどうぞご期待ください。
