政府が備蓄米を放出へ「できるだけ早く実施」農水相 米価高騰続く中

[PR]

 米価の高騰が続くなか、江藤拓農林水産相は7日、コメの円滑な流通に支障が生じているとして、備蓄米を放出する考えを表明した。来週にも政府が入札の数量や条件を発表する。実際に放出する時期は未定だが、江藤氏は「できるだけ早く実施する」と話した。

 2024年産の生産量が前年よりも18万トン多くなる見込みなのに対して、農協など主要な集荷業者が昨年末までに確保できた量は21万トン少ない。

 農水省は、さらなる米価上昇を見込んで小規模業者が高値で買い集め、一部の農家も販売を遅らせている状況が続いていると判断。放出を決断した。

 農水省はこれまで備蓄米を凶作時にしか放出しないことにしていたが、1月末に制度を改正。円滑な流通に支障が生じている場合にも放出できるようにしていた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年2月7日12時34分 投稿
    【視点】

     農水省の臨機応変な対応を評価します。石破政権になってから、国民生活に直結する事柄に対して、中央省府の動きが速くなっているように想います。少数与党であるが故に野党に付け入られる隙がないようにするという首相官邸の意向が反映しているように思えま

    …続きを読む
令和の米騒動

令和の米騒動

コメの高騰を抑えるため、国は備蓄米を任意の業者との「随意契約」によって放出しました。今後、米価はどうなるのか。関連ニュースをまとめています。[もっと見る]