2025年11月4日(火)
記者の名刺画像公開の削除と謝罪を求める申し入れ
日本維新の会 共同代表
衆議院議員 藤田文武殿
2025年11月4日
しんぶん赤旗編集局長 小木曽陽司
同日曜版編集長 山本豊彦
貴殿は2025年10月30日未明、X(旧Twitter)上において、貴殿と貴殿の公設第1秘書をめぐる公金2000万円還流の取材をしていた「しんぶん赤旗日曜版」の記者が、貴殿の事務所への取材時に提示した名刺の画像を公開しました。この行為は、以下の点において極めて問題があると考えます。
1.政権与党幹部によるジャーナリズムの取材活動への重大な妨害、威嚇行為
貴殿が自身のXで公表した記者の名刺には、記者個人の氏名、所属、連絡先などの個人情報が記載されています。政権与党の維新の共同代表である貴殿が、自身に批判的な取材をしている記者の名刺をネット上に公表することは、権力監視の報道を妨害し、威嚇するものです。記者個人への攻撃や嫌がらせを誘発する危険性があり、正当な取材活動を萎縮させる効果をもたらします。これは、憲法で保障されている表現の自由と報道の自由を侵害する行為に他なりません。
2.個人情報の無断公開によるプライバシー侵害
名刺に記載された記者個人の情報を、本人の同意なく不特定多数が閲覧できるインターネット上に公開する行為は、個人のプライバシー権を侵害するものです。取材のために提示された名刺を、取材目的以外で使用し公開することは、社会通念上も許容されるものではありません。
以上の点からしんぶん赤旗編集局長・小木曽と日曜版編集長・山本は、貴殿に以下の点を強く申し入れます。
申し入れ事項
一、貴殿のX(旧Twitter)アカウントに投稿された、記者の名刺画像を含む投稿を速やかに削除すること
二、記者個人の情報を公開したことについて、赤旗編集局および当該記者に対して謝罪すること
三、今後、取材活動を行う記者個人を標的とするような行為を行わないこと
貴殿におかれましては、報道の自由と民主主義の根幹に関わる本件の重大性をご理解いただき、誠実なご対応を強く求めます。
申し入れに対するご回答を、2025年11月10日までに、書面にてお寄せください。公開された名刺の削除、謝罪などがない場合には、法的な検討に入ることをご了解ください。
敬具








