私は100ポンド(約45Kg)以上体重を減らしました。
外見が変わったことで、周りの人に「どうやって痩せたの?」と聞かれました。人々の期待は「ダイエット」というようなシンプルな答えでしたが、それは妥当な考え方かもしれません。
「この結果をもたらすのに私が変えたこと」と「これらの変化が私の体を変え、こんな結果をもたらしたこと」は違います。減量は原因と結果の関係がややこしいのです。
そう。全ては健康的になるために取った「行動」ありきでした。今回はそんな「行動」を紹介しましょう。
まず口にするものを変えた
- 水を飲む:甘いソーダや体に悪そうなものを飲まなくなりました
- タンパク質が高い食事(朝ごはんにオムレツ!)を摂る
- 野菜を食べる:以前はほとんど食べていませんでしたが、今ではオリーブオイルで野菜をいためるのが大好きです。本当においしいのです。このことが重要で、「我慢するのではなく楽しむこと」に尽きます
- 砂糖を取らない
- 小麦やグルテンを取らない
これをするだけで2週間足らずで20ポンド(約9Kg)減りました。結果を見ると減量の活動に弾みがつきました。成長を実感することがモチベーションを保つ一番の秘訣です。
また、しばらくすると外見以外にも思わぬ効果が起き始めました。
- 精神的に幸せになりました。やる気が起き、ほかのことにもうまく取り組めるようになりました
- 自分が体を壊していることに気づきました。咳がずっと続いていましたし、無理をしていたようです。私は糖尿病すれすれでした。インスリン抵抗性がとても高かったのです
- 肌質がよくなりました
この時点ではまだ意識的に運動を始めませんでした。一つひとつの変化をかみしめたかったのです。
心の底では「もし運動したら、何でも食べていいと思ってしまう。カロリーを消費するだけになってしまう」とも言い聞かせていました。運動は必要だったけれど、その頃の自分の体では楽しくできなかったでしょう。
食事をとる時間を工夫した
何を食べるかも大事ですが、「いつ」食べるかを変えたことは、減量に大きく影響しました。
「時間が来たから食べるのではなく、体の声を聞き、おなかがすいたときに食べる」と自分に言い聞かせました。
午後6時を過ぎるとほとんど食べることはなくなったし、夜ご飯は少量です。計画しているわけではありませんが、食べる時間がだんだんと早くなったのです。
早く食べるようになって、それがまったく苦でないことに驚きました。すごく難しくて必ず体が悲鳴を上げると思っていたのに。今では軽い空腹状態や、空腹を超えた状態を楽しめるようにさえなりました。
いよいよ運動開始
次第に食生活を変更した効果がはっきり現れ、運動して体を強くしたいと思うようになりました。
考えれば、若いころはスポーツが好きでした。クリケット、サッカー、テニス、その他何でも。凝り固まった精神のおかげで長らくスポーツから離れていましたが、もう一度あの頃に戻って思い切り体を動かしたいと思いました。
けれど、ランニングは嫌いなんです。走っているとすごく退屈でおもしろくありません。そこで、自分に1カ月時間を与え、何ができるかを模索しました。
まず長距離ウォーキングを始め、「ランニング、ウォーキング、ランニング」の繰り返しを行いました。これを始めた最初の日に、街の一角を走れたことを覚えています。うれしさがこみ上げてきました。「もう少しもう少し」と自分に言い聞かせ最初の1マイル(1.6Km)を超えたところからは、順調に走れるようになってしました。
最もつらいのは筋肉や体が走ることに慣れる最初の1マイルです。本格的にランニングをしている近所の友人に聞くと、彼女も同じ意見を持っていました。始めは心してかかりますが、数分後には自分の体が走るのに慣れ、徐々に調子が出てくることがわかりました。
そのうちランニングをしつつ瞑想するようになりました。携帯電話やその他の電子機器を持たず、体一つでランニングへ出かけるようになり、とても楽しいと感じられました。
ただ、走った距離を測りたいと思うこともあったのでNike+SportsWatch、Withings scaleなどのフィットネスガジェットは使っています。
睡眠習慣の変化
睡眠も重要です。ほとんどの人は、質の良い眠りを十分に取れていません。
かつては私も、夜に仕事をするために眠れないことが多かったです。しかし、ランニング、暖かいお風呂、読書という習慣がついたことで、体が休息を欲すようになり、眠りが深くなりました。
協力してくれる人がいるのは大事
家族や友人の協力なしには、ここまでできませんでした。私を応援してくれる人がいて、彼らから学ぶことがたくさんありました。多くの人が自分と同じ努力をしているかも知りました。
私がランニングをするために外に出るようになっても妻は文句ひとつ言いませんでした。本当に愛してくれる人がいると頑張ろうと思えるものです。
最後に
ある友人が言っていました。体重を落としたけれど、その後結局増えてしまったと。なぜリバウンドしてしまったかを聞かずにはいられませんでした。彼の経験から何か学べると思ったのです。
彼はある引っ越しの日、荷物を運び終えて疲れた後、ファーストフード店に入ったそうです。1カ月後、毎日そこへ通っている彼がいました。人はこんなにも簡単に戻ってしまうものなのです。この話を聞いて、これから歩む長い道のりを覚悟できました。
How I Experimented My Way to Losing 100 Pounds | Medium
Dion Almaer(原文/訳:駒場咲)






















