Perplexityは、従来の検索エンジンに代わる存在として急速に台頭しています。

その回答エンジンはリサーチの質と速度の両方で印象的ですが、強力な機能の多くは見過ごされがちです。

Perplexityを使えば、指定した時間で実行されるタスクを自動化したり、役立つリサーチスレッドを共有可能なページに変えたり、プロジェクトごとにカスタムスペースを作成したり、ドキュメントをアップロードして即座に要約させたりできます。

Perplexityは単なる検索エンジンを超えた存在であり、これらの機能を知ることで、その能力を最大限に活用できるはずです。

💡この記事のポイント

  • Perplexityは、検索ソースの指定やプロジェクト別設定で、情報の精度を劇的に高められる。
  • 検索の自動化(タスク)やファイル読込で、面倒な作業をAIに任せることが可能。
  • 検索結果を「Pages」機能で即座に共有可能なWebページに変換でき、レポート作成が捗る。

1. 欲しい情報に一直線!「検索ソース」の絞り込み

多くの人はPerplexityのデフォルトウェブ検索をあらゆることに使っていますが、実は情報取得先をコントロールできることをご存じでしょうか。

検索のためのソースを設定」(以前のフォーカスモード)を使えば、検索を特定のソースタイプに限定できるのです。

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検索対象をピンポイントで指定

使い方は、新しいスレッド検索で「地球儀アイコン」(検索ソースを設定)をクリックし、以下の選択肢から用途に応じてソースを選びます。

  • ウェブ:一般的なインターネット結果
  • 学術:PubMedのようなデータベースからの査読付き論文
  • ソーシャル:Redditの議論やフォーラム
  • Finance:SEC提出書類や市場データ

このターゲティングは、結果の質に顕著な違いをもたらします。

健康トピックをリサーチする際、「学術」モードに切り替えれば、ブログ記事が除外され、証拠に基づいた研究が得られます。

製品に関する実際のユーザー体験が必要な場合は、「ソーシャル」モードが、人々が率直なフィードバックを共有しているディスカッションフォーラムから情報を引っ張ってきてくれるのです。

個人のドキュメントも検索対象に

さらに、PerplexityをGmail、Google ドライブ、Dropbox、GitHub、Notionといった個人アカウントに接続することも可能

接続すれば、ウェブの結果と並行して、自分のドキュメントやメールも検索できます。同じクエリで得られるランダムな結果すべてに目を通す代わりに、必要なものだけに集中できる便利な方法です。

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2. プロジェクト管理が変わる。「スペース」でAIを最適化

Spacesはプロジェクトフォルダのように機能しますが、単なる整理ツールをはるかに超えています

新しいスペースを作成するには、画面左の「スペース」タブをクリックし、「新しいスペースを作成」をクリックします。

各スペースには、そのスペース内のすべての質問に対してPerplexityがどう答えるかを形づくる、独自のカスタム指示(instructions)を設定できるのです。

たとえば、「YouTubeリサーチ」用のスペースを作成し、常に動画タイトルのアイデアと競合分析を提供するよう指示を追加すれば、そのスペース内の新しいスレッドはすべて自動的にそれらのルールに従います。

参照ファイルでコンテキストを固定化

よりカスタマイズされた結果を得るために、RANDガイドライン、製品仕様書、研究論文などの参照ファイルを一度スペースにアップロードすれば、そのスペース内のすべての会話がそれらを参照できます

こうすることで、クエリごとに同じ文脈をコピー&ペーストする手間が省けます。

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3. 定型作業はAIにお任せ。「タスク」で検索を自動化

タスクは、Perplexityでプロンプトを自動的に実行するようスケジュールできる機能です。

検索を毎日、毎週、または特定の時間に実行するよう設定でき、Perplexityが結果をメールで送信したり、ダッシュボードに表示したりします。

タスクの設定方法

新しいタスクを作成する手順は以下の通りです。

  1. サイドバーの「プロフィールアイコン」をクリックし、「タスク」を選択します。
  2. ライブラリの「プラスアイコン(+)」をクリックし、新しいタスクを作成します。
  3. 「過去24時間の最新テックニュースを検索」といったクエリを書き込みます
  4. 実行したい日時を設定します。

タスク自動化は、反復的な検索を行う場合に特に役立ちます。私は仕事に関連するテックニュースのダイジェストを毎日配信するように設定していますが、そうでなければプロンプトで手動で行うようなあらゆる種類のタスクに活用できるでしょう。

4. リサーチが一瞬で「記事」に。「Pages」機能がすごい

Pagesもまた、Perplexityを数カ月使っていても存在に気づかなかった便利な機能の1つ。

アプリ内で、徹底的にリサーチしたスレッドを、適切なフォーマット、セクション、見出しを備えた、洗練された共有可能なウェブページに変換できます

※Pagesを利用するには月額20ドルのプロプランへの加入が必要です。

Pagesの作成方法

ページを作成するには、以下の手順を踏みます。

  1. スレッドを開き、右上の「…(3点メニュー)」をクリックします。
  2. Convert to page(ページに変換)」を選択します。

これで、Perplexityがすべてのリサーチを整理したクリーンなドキュメントを生成します。

トップ画像を追加したり、セクションを編集したり、コンテンツを微調整することも可能です。最後に「Publish(公開)」をクリックしてページを保存します。

Pagesは、簡単なレポート、リサーチサマリー、参照ドキュメントを作成するのに最適

PDFとしてエクスポートしたり、リンクで共有したり、ほかのコンテンツに埋め込んだりできます。チャットスレッドからドキュメントへ手動でコピペする手間を考えれば、雲泥の差です。

5. PDFも画像も丸ごと理解。「ファイル添付」で文脈を共有

LLMが人間を凌駕する領域の一つに、情報処理の速さがあります。

Perplexityのファイル添付機能は、難解な技術文書や研究論文を短時間で処理し、特定の情報を見つけるのに役立ちます

エラー解析もお手の物

ドキュメントから情報を手入力する代わりに、PDF、画像、その他のファイルをPerplexityに直接アップロードできます。Perplexityが内容を読み取り、それについて質問できるようにしてくれるのです。

たとえば、私がローカルLLMをマシンにセットアップ中にエラーに遭遇した際、エラーメッセージのスクリーンショットを撮ってアップロードし、問題に関する十分なコンテキストを提供しました。これにより、ステップバイステップのガイド付きで問題を修正できたのです。

このコンテキストはフォローアップの質問にも引き継がれるため、再アップロードせずに深く掘り下げることが可能。

ファイルをスペースに保存すれば、そのプロジェクトで恒久的にアクセスできるようになります。

つまり、Perplexityを自分専用のドキュメント知識ベースに変えることができるわけです。

Perplexityは単なる検索エンジンではない

Perplexityは、オープンなウェブを迅速に検索し、関連性の高い最新情報を見つけ、消化しやすい形式で提示できる優れたAI検索エンジンです。

しかし、同社はAIの能力を巧みに利用し、オールインワンのリサーチツールに変える機能を追加してきました

それだけにとどまらず、Perplexityは先日リリースした「Cometブラウザ」でChromeにも照準を合わせています。CometにはPerplexityのAI回答エンジンが中核に統合されており、スタンドアロンの検索エンジンであるPerplexityができることを遥かに超えた機能も備えています。

そして、朗報です。これらのヒントはCometにも当てはまるので、どちらを使っても万全です。

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著者紹介:Tashreef Shareef

2012年からプロのライターとして活動を開始。『Windows Report』や『How-To Geek』といったメディアに、これまで1000本を超えるハウツー記事を寄稿。現在は『MakeUseOf』にて、自身が2007年から愛用しているMicrosoft Windows関連のコンテンツをメインに担当中。

ウェブサイトやテクノロジーブログを自ら構築した実践的な経験を生かした、開発者ならではの視点でテクニカルライティングを行う。

Original Article: 5 overlooked Perplexity features that make it way smarter by MakeUseOf