中国駐日本国大使館が25日夕、公式X(旧ツイッター)を更新。日本人の間で「反高市氏」の抗議が行われていることを伝える、異例の投稿をした。
高市氏は7日の国会で、「台湾有事」について、安全保障関連法の規定において集団的自衛権行使が可能となる「存立危機事態」に該当するかを聞かれ、「武力の行使も伴うものであれば『存立危機事態』になり得るケースだと考える」などと答弁した。これをうけ、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」とSNSに投稿したことが問題化。さらに、中国の外務次官が日本の駐中国大使に、また日本の外務省が中国の駐日大使に、それぞれ抗議したと伝えられた。また中国は対抗措置として日本への渡航自粛を呼びかけ、日本産の水産物の輸入手続きを停止するなど、高市氏への対抗措置とみられる動きを強めており、両国間の関係に緊張が広がっている。
同Xは、高市氏の発言に抗議する人たちの映像を伝えた中国のテレビ局のニュース動画の切り取りを添付し、まずは中国語でポスト。そしてそのポストを引用し、日本語で「日本国民は首相官邸前で、高市早苗氏の台湾関連発言に抗議する集会を行った」と記した。日中関係の緊張が高まる中、日本国内でも“反高市”の声が出ていることを強調したい狙いもあるとみられる。
この投稿に対し「逆に、中国国内では一切デモが起きてないんですかね?」「日本には集会・結社の自由があるとの宣伝、ありがとうございます」「日本では言論の自由があっていいですねー!」「おいおい、こんな僅かな人数をもって『全ての日本国民の総意』みたいに言ってもらったら困る」「このデモには台湾主権保護を求める参加者もいました。それも併せて報道してください」「自由にデモが出来る国って素晴らしいでしょ?」「駐在する国にむけて、嫌がらせのプロパガンダを率先して流す大使館なんて初めて見たわ」「中国大使館が日本内政に干渉することは断じて許されない!」「こんな事、貴国では出来ないよね~ 羨ましいでしょ」「中国は高市総理に対する殺害予告を謝罪しなさい」「日本語のプラカードもまともに書けない方々がデモしてたけど、デモ隊に不信感しか無いよ」「内政干渉すんじゃねぇよ」などとツッコミを含め、さまざまな声が相次いでいる。

