【米国発】藤塚大輔が見た りくりゅうのマインドセット…「楽しむ」の行方を追う

【レークプラシッド=藤塚大輔】フィギュアスケート・ペアの愛称「りくりゅう」こと三浦璃来(23)木原龍一(33)組(木下グループ)が、GPシリーズ第5戦スケートアメリカを制しました。ショートプログラム(SP)2位ながら、フリーでは1位の141・57点をマーク。合計215・99点で逆転優勝を飾りました。

記者は2人が唱え続けてきた「楽しむ」というマインドに着目しました。

日刊スポーツ・プレミアムでは、通常の記事ではなかなかお伝えできない「こぼれ話」をお届け中。第3戦から3週連続で現地取材をした記者が、2人の姿をコラム形式でお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:GPシリーズ第5戦スケートアメリカ>◇レークプラシッド

世界選手権の公式練習で笑顔を見せる三浦璃来、木原龍一組(撮影・藤塚大輔)

世界選手権の公式練習で笑顔を見せる三浦璃来、木原龍一組(撮影・藤塚大輔)

■公式練習の最後に…

見覚えのある光景だった。

11月14日。当日夜のショートプログラム(SP)へ向けた30分間の公式練習。

「りくりゅう」の2人は練習を約4分早く切り上げ、リンクの中央で一礼をしていた。

その時だった。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。