公明党の伊佐進一前衆院議員は10日、中国の薛剣(せつ・けん)駐大阪総領事が高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に対し「汚い首は斬ってやるしかない」とSNSに投稿した問題について、X(旧ツイッター)で「公明党で日中関係に携わってきた者としても、強く抗議申し上げます」と書き込んだ。「薛剣さんとは長い付き合いですが、公明党関係者として言わせていただきます」と苦言を呈した。
「相手国への敬意がないと」
伊佐氏は「日中に意見の相違があれど、激しいつばぜり合いを重ねながら、それぞれの国益のためにギリギリの決着点を探る。これが、私も北京で体験してきたリアリズムの外交でした」と振り返り、今回の薛剣氏の投稿に対し、「これは単なる誹謗(ひぼう)中傷です。さまざまな感情があれど、相手国への敬意がないと話ができません」と重ねて苦言を呈した。
伊佐氏は科学技術庁(現・文部科学省)時代、2007年から3年間、科学技術担当の書記官として在中国日本大使館に駐在。台頭する中国の技術を分析した著書もある。




