反捕鯨活動家の引き渡し、ブラジルが拒否…ポール・ワトソン容疑者「各国が活動に理解示している」
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【リオデジャネイロ=大月美佳】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)による捕鯨妨害を巡り、日本政府が10月末、ブラジル政府に対し、同国に滞在していた創設者ポール・ワトソン容疑者(74)の身柄の引き渡しを求め、拒否されていたことが分かった。

ワトソン容疑者は10月26日にブラジルに入国し、ブラジル北部ベレンで開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)に参加した。18日までブラジルに滞在していた。
ワトソン容疑者は2010年、南極海で日本の捕鯨船活動を妨害したとして、海上保安庁が傷害などの疑いで逮捕状を取り、国際手配した。今年7月に国際手配は解除されたが、海保は逮捕状を更新し続ける方針を示していた。日本はブラジルと犯罪人引き渡し条約を結んでいない。
ワトソン容疑者の活動は世界的に一定の賛同を得ており、ブラジルが身柄拘束の必然性はないと判断した可能性がある。ワトソン容疑者は取材に対し、ブラジルのルラ・ダシルバ大統領から書簡を受け取ったことがあると明かし、「ブラジルを含む各国が我々の活動に理解を示している」と主張した。
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