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アマゾン、Perplexityに「買い物AI」禁止を通告 対立が激化

2025年11月05日 10時25分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

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 アマゾンがAI企業Perplexityに対し、同社のAIアシスタント「Comet」を使ってAmazon上で買い物をすることを禁止するよう求める法的通告を送っていたことがわかった。Perplexityが11月4日に明かした。Perplexityはこれを「すべてのインターネット利用者への脅威」とみなしている。

 Perplexityによれば、Cometはユーザーの代わりにAmazonで商品を探し、比較し、購入手続きをするアシスタント機能がある。ユーザーのログイン情報は端末に保存され、Perplexity側には共有されない。つまり、ユーザーの操作をAIが代行するだけだという。同社は「Amazonの圧力には屈しない」と宣言した。

 これに対してAmazonは翌5日、「他社の顧客に代わって購入をする第三者アプリケーションは、透明性をもって運営され、サービス提供者が参加を認めるかどうかの判断を尊重すべきだ」とする声明を出した。

 さらに、「これは飲食デリバリーアプリとレストラン、配送サービスアプリと小売店、旅行予約サイトと航空会社の関係と同じで、ポジティブな顧客体験を確保するための当然の原則だ」と述べた。

 その上で、「PerplexityのCometのようなエージェント型アプリケーションにも同じ義務がある。特にCometが提供するショッピング体験やカスタマーサービスが著しく劣化している点を踏まえ、AmazonをCometの機能から除外するよう繰り返し要請してきた」と主張している。

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