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『刀剣乱舞』(二〇一五年―)は現代日本において人気を誇るメディア・フランチャイズであるが、恋闕(れ... 『刀剣乱舞』(二〇一五年―)は現代日本において人気を誇るメディア・フランチャイズであるが、恋闕(れんけつ)という感情の形式や審神者(さにわ)といった意匠を用いている点で世界設定が一九六〇年代の三島由紀夫の作品群の影響下にある。本稿は、映画研究におけるローラ・マルヴィの「男性のまなざし(male gaze)」論を一般化して援用し、さまざまなメディア上で発表された『刀剣乱舞』ならびに三島作品群を比較検討するものである。 『刀剣乱舞』は女性が男性身体を対象化する「女性のまなざし」を持っているが、マルヴィの理論と異なり作品世界内で観客が同一化する人格的表象が最小限に設定されている。一方、三島の小説「英霊の聲」と小説ならびに映画「憂国」をまなざしという観点で検討すると、性的対象化の機構であるまなざしよりも、そのまなざしへのまなざし返しが重視されていることがわかる。三島の評論「文化防衛論」における「文
2025/10/25 リンク