内容紹介
HbA1cに関する問題を数学的に分析した「数理糖尿病学」。糖尿病に関する課題を数理糖尿病学で解くとどうなるか、解説します。
糖尿病患者の血糖コントロール状態を表す最も重要な指標はHbA1cであり、グリコアルブミンが第2の指標となっていますが、それらが血糖とどのような関係にあるか把握できていますか? 統計学的な方法ではなく、生理学的病態を数学的に解析する田原氏独自の手法で改めて糖尿病診療のあり方を考えていきます。
<目次>
1章 HbA1cはいつの血糖を表すか?
HbA1cはいつの血糖を表すか?
HbA1cと血糖の関係はどんな機構で決まるか?
HbA1cの動きを読む
HbA1cと血糖値の関係
2章 グリコアルブミンはいつの血糖を表すか
グリコアルブミン:第2の血糖コントロール指標
HbA1cとグリコアルブミンの相互変換
HbA1cとグリコアルブミンの乖離
HbA1cとグリコアルブミンを併用した場合の血糖コントロール指標の読み方
肥満患者におけるグリコアルブミンの見方
糖尿病透析患者での血糖コントロール指標の見方
3章 HbA1cとグリコアルブミンの個人差を考える
ACCORD試験で示されたHbA1cの個人差の重要性
HbA1c・グリコアルブミン、その対比の推移を簡単に見る方法
CGMを用いてHbA1cとグリコアルブミンの個人差を定量する
HbA1cの個人差が及ぼす糖尿病診断への影響
4章 高齢者の糖尿病の考え方
高齢者糖尿病、忘れてはいけない栄養のこと
続・高齢者糖尿病、忘れてはいけない栄養のこと
患者別に血糖コントロール目標を設定する
5章 日常生活でHbA1cを応用する
HbA1cの質と血糖変動
HbA1cの季節変動を診る
糖尿病の診断と高血糖症の診断
血糖コントロール目標HbA1c<7%にエビデンスはあるか?(その1)
血糖コントロール目標HbA1c<7%にエビデンスはあるか?(その2)
