

米国造幣局は先週、2世紀以上にわたる1セント硬貨の製造に幕を下ろした。最後に鋳造された硬貨は、収集家の注目を集める可能性がある。一部の報道によれば、フィラデルフィアでの式典で鋳造された最後の5枚には、1枚当たり最大500万ドル(約7億8000万円)の値が付く可能性があるという。一方、価格はもっと控えめになるとの見方もある。
最後の1セント硬貨を見せるBrandon Beach財務官流通する1セント硬貨が最初に発行されたのは1793年だが、現在われわれが目にするようなデザインに近づいたのは1909年のことだ。この年、エイブラハム・リンカーン第16代大統領の生誕100年を記念し、1セント硬貨に同氏の肖像が採用された。
1セント硬貨の最後の鋳造は、米国時間11月12日にフィラデルフィア造幣局で行われた。最後の5枚には、小さなオメガ(Ω)のシンボルが刻印されている。これは、同日に製造された他の多数の通常硬貨と区別するための印だ。
米財務省によると、この最後の5枚の1セント硬貨は流通することはない。政府はこれらをオークションに出品する計画で、その詳細をまだ発表していない。
多くの収集家が注視しているのは、この小さなオメガのディテールだ。オメガが選ばれたのは、それがギリシャ文字の24番目、つまり最後の文字であり、1セント硬貨の長い歴史の「終わり」を象徴しているためだ。オメガのシンボルは、リンカーンの肖像の左にある「LIBERTY」という文字の下に確認できる。
著名な鑑定家であるJohn Feigenbaum氏はUSA Todayに対し、オークションが始まれば、最後の1セント硬貨の価格はそれぞれ200万~500万ドルに達する可能性があるとの見解を示した。
希少なコインの価格ガイド「Greysheet」の発行者でもあるFeigenbaum氏は、「現代の一般流通用リンカーン・セント(1セント硬貨)にこんなレア物が出てきたら、収集家たちは熱狂するだろう」と語る。
とはいえ、その価値についての憶測はさまざまだ。他の貨幣専門家たちは、はるかに慎重な姿勢を見せている。中には、最後の数枚は数万ドルで売れる可能性が高く、数百万ドルには達しないと推測する専門家もいる。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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