佐賀・武雄市の前市長で実業家の樋渡啓祐氏が8日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相が秘書官らを伴って午前3時から始動した行動を疑問視されたことについて私見を示した。

総務庁(現総務省)勤務経験のある樋渡氏は「元霞が関の住人から言わせると、とにかく野党の締切が遅い」と指摘。「菅直人、長妻さんには本当に悩まされた」と、菅直人元首相、立憲民主党の長妻昭元厚労相の実名をあげ「特に前者は午前零時を越して追加質問。関係省庁と答弁のすり合わせをして終わるのが朝4時。大臣レクは朝7時半」と回想した。その上で「ルールは守ってほしいと心から思っていましたが。今は改善されたのかしら」とつづった。

高市首相は7日の衆院予算委員会で、同日午前3時から始動したことについて、立憲民主党の黒岩宇洋議員から、「役所の職員だけでなく警備や衛視の方々、約100人くらいのみなさんが待機していた」と指摘された。高市首相は、前日の公務終了時点で省庁側がすべての質問通告内容を取れておらず、答弁書もできあがっていなかったとして「私が(答弁書を宿舎に)持ち帰ることも、ファクスで受け取ることもできなかった。(答弁書が)できあがるくらいの時間がおおむね午前3時ごろだという話を受けて、3時に公邸に行った」と説明。その上で、秘書官やSP、運転手に触れ「ご迷惑をおかけした」と述べていた。

樋渡氏は東大卒で元総務相課長補佐。06年に当時最年少の36歳で武雄市長選に初当選した。任期中は、市立図書館の運営をTSUTAYAの経営会社に委託し「蔦屋書店とスターバックスコーヒーが入る図書館」としたことでも話題に。ドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ誘致に尽力したことでも知られる。関西学院大学客員教授や、複数の行政関連団体の幹部も務めている。