離婚率が全国最低の富山県、理由は…よいことばかりではなかった

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富山県
富山県

 厚生労働省が発表した2024年の人口動態統計(概数)によると、富山県の人口1000人あたりの離婚件数「離婚率」は1・13で3年連続全国最低だった。一見すると離婚が少ないのはよいことにも感じるが、その理由は――。専門家に取材すると、若者の転出超過や女性の就労環境に関係する事情も見えてきた。(川尻岳宏)

3年連続最低

離婚率が低い都道府県と、「離婚化指数」が低い都道府県
離婚率が低い都道府県と、「離婚化指数」が低い都道府県

 同統計によると、24年の全国の離婚率は1・55。最高は沖縄県(2・24)で福岡県と大阪府(いずれも1・79)、北海道(1・76)なども高かった。

 北陸3県では石川県(1・26)が全国5番目、福井県(1・27)が6番目に低かった。これらの県は低い地域の常連だが、富山は特に低く、過去5年で全国最低が3回。20、21年も2番目の低さだった。

 「円満な夫婦が多い」とも推測できるが、ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャーの天野 馨南子かなこ さんは「高齢化が進んでいる地域で離婚率が低いのは当然」と指摘する。厚労省統計の離婚率は、人口あたりの離婚件数の割合を示している。若い夫婦よりも離婚に至る可能性が少ない高齢夫婦が多ければ、離婚率も下がるというわけだ。

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