歴史に関する知識が人間の未来の意志決定を引き出すのか?それとも歴史に対応する過去に起こった事象そのものが人間の意識決定に影響を与えるのか?
たとえば道に犬がうんこしたら以降その周囲を踏む人は少なくなるだろう?
それは別に犬がうんこをしったという「知識」によるものではない。そもそも俺だって道にうんこっぽいものが落ちていたとしてそれが猫か犬かどっちがしたものかなんて見分けつかない。
ただ、そこにうんこがあるから避けているだけだ。そしてそこにうんこがあるのは過去に何者かがそこでしったことに対する因果律によるものに過ぎない。
つまり過去に起こった事象そのものの影響を受けた現在が人間の回避行動に影響を与えているのであり、そこで過去のいつ何者かがどんな方法で排泄したかあるいは排泄物を持ち運んだかという知識自体は関係ないわけだ。
では「EUが成り立っているのは過去EU加盟国の地域の大部分がフランク王国だったから、統合にはあまり抵抗がないのだ」という言説はどうなのだろう?
統合するという意思決定する権利があるのはお偉いさんだと思うわけで、そのお偉いさんは多少なりとも学があるのだから、過去一つの国だったという知識=歴史に基づいて「昔は1つの国だったしまあいっか」的な感情が引き出されているのだろうか?
それとも多少なりとも歴史に対応する過去の事象自身が現在のEU加盟への意思決定にまでなんらかの実体として影響しているのだろうか?
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