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2024-06-29

anond:20240629085310

Akira場合

Akira Ransomwareは、近年特に注目されているランサムウェアの一つで、その動作は高度で多様な手法を取り入れています。以下に、Akiraランサムウェア動作について詳しく説明します。

動作概要

侵入経路

Akiraは主にフィッシングメールリモートデスクトッププロトコル(RDP)の悪用、既知の脆弱性悪用などを通じてシステム侵入します。特に、未修正ソフトウェアシステム脆弱性を狙うことが多いです。

初期感染と展開

システム侵入すると、Akiraネットワーク内で横移動を試みます。これは、ネットワーク内の他のデバイスにも感染を広げるためです。横移動には、認証情報の窃取や利用可能ネットワーク共有の探索が含まれます

暗号化プロセス

ファイル暗号化の前に、Akiraターゲットシステム特定ディレクトリスキャンし、暗号化対象ファイルリストアップします。次に、強力な暗号化アルゴリズム(通常はAESRSAの組み合わせ)を使用して、ファイル暗号化します。

最近バージョンでは、部分的暗号化手法インターミッテント暗号化)を採用することで、暗号化速度を上げつつ、検出を回避する手法確認されています​ (Bitdefender)​。

データの窃取

暗号化に加えて、Akira重要データを盗み出し、そのデータを公開することで二重に脅迫することがあります。これにより、被害者に対する身代金要求圧力を強化します。

身代金要求

暗号化完了すると、被害者デスクトップ身代金要求メッセージが表示されます。このメッセージには、データを復号化するための手順と支払い方法記載されています。通常、暗号通貨ビットコインなど)での支払いが求められます

特徴的な技術

RustとC++の利用

Akiraの一部バージョンはRustというプログラミング言語で書かれており、これによりコード安全性が向上し、セキュリティ研究者による逆コンパイルが難しくなっています。また、C++で書かれたバージョン存在し、多様な環境での実行が可能です​ (CISA)​。

VMware ESXiの標的化

Akira特にVMware ESXi仮想マシンを標的とすることが多く、これにより企業仮想環境全体に影響を与えることができます

多層的な攻撃手法

Akiraは単純なファイル暗号化にとどまらず、データ窃取やネットワーク内での横移動、他のマルウェアの導入など、多層的な攻撃手法を組み合わせています。これにより、攻撃成功率を高め、被害者に対するプレッシャーを強化します。

 
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