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記事:平凡社 『夏目漱石 美術を見る眼』(ホンダ・アキノ著、平凡社)。カバーの絵画作品は、漱石が「... 記事:平凡社 『夏目漱石 美術を見る眼』(ホンダ・アキノ著、平凡社)。カバーの絵画作品は、漱石が「あの人は天才と思ひます」と称賛した青木繁による《運命》(明治37年 東京国立近代美術館蔵)。 書籍情報はこちら 「自己を表現する」とはどういうことか 「芸術は自己の表現に始つて、自己の表現に終るものである」 これは夏目漱石が書きのこした唯一の美術展覧会評「文展と芸術」の冒頭におかれた言葉である。一読、ふむ、それはそうもいえるだろう、と特に疑問を抱くことなく済ませてしまいそうになる。しかし、待てよ、と続く漱石のやたらと熱をおびた芸術論を読み、ひとたび立ち止まって思いをめぐらせれば、コトはそう簡単ではない気もしてくる。そもそも「自己」とはなんなのだろう。それを「表現する」とは具体的にどういうことなのか。いや、表現するような自己が、たとえば自分にはあるのだろうか……そんなふうに考えはじめると、途端に