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最果ての離島、礼文島。 漁師の俵静夫さん(88歳)は半世紀以上にわたり、厳寒の海で自身と島の人たちの... 最果ての離島、礼文島。 漁師の俵静夫さん(88歳)は半世紀以上にわたり、厳寒の海で自身と島の人たちの生活を守ろうと、大型の海獣、トドの駆除を続けてきた。 「トドを苦しめず眠るように死なせたい」 彼の言葉には命を奪うことの重み、そして、罪の意識と償いの思いが込められていた。自身がガンと診断されても手術を選択せず、最後まで海と生き続けることを選んだ。 俵さんとの出会いからわずか8か月。その知らせはあまりに突然だった。 胸が詰まる思いで私は彼との最後の日々を振り返り、厳しい海に身を投じ、命を懸けて海とともに生き抜いた俵さんが残した足跡をたどった。 (稚内支局記者 奈須由樹) 私が稚内支局に配属されて1か月ほどたった2023年9月、初めて海を渡り礼文島へと向かった。 稚内港を出てフェリーで波を乗り越えながら深い緑に覆われた島に近づくと、胸が高鳴ったのを今でも覚えている。初めて足を踏み入れた礼文島に
2024/12/08 リンク