【特別企画】

学級裁判も体験できた!? 「ダンガンロンパ15周年フェス」イベントレポート

モノクマにジャッジされるコーナーや新たなモノミ役が登壇するステージも開催

【スーパーダンガンロンパ2×2】
2026年 発売予定
価格:未定
【ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭-】
11月29日 開催
会場:ベルサール東京日本橋

 スパイク・チュンソフトのハイスピード推理アクションゲーム「ダンガンロンパ」シリーズは、2010年に誕生した第1作目「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」から、今年で15周年を迎える。そんなアニバーサリーを記念したイベント「ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭-」が11月29日に東京・日本橋で開催された。

 会場では「ダンガンロンパ」シリーズ関連のさまざまな展示、さらにはミニライブやトークショーといったスペシャルステージが披露された。今回の記事では4つの部に分けられて開催された本イベントの最後となる、夕方の部の会場の様子をお届けしたいと思う。

【ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭- 「スーパーダンガンロンパ2×2」スペシャルステージ】

会場にはリアルモノクマの姿も! 会場の中はまさに「ダンガンロンパ」の世界

 会場の入口では、本イベントのメインビジュアルが描かれた巨大なパネルがお出迎え。そしてそのすぐ横には、これまで「ダンガンロンパ」シリーズが辿ってきた15年の歴史をまとめた年表と、歴代のパッケージが展示されており、会場からは当時を振り返って懐かしむ声も聞こえてきた。

主人公たちの描き下ろしイラスト。正装に身を包んでおり、いつもの雰囲気とは印象が異なる
裏側には歴代キャラクターの集合イラストが
ゲームだけではなく、アニメや過去のイベントなども網羅している
特典グッズと共に並ぶパッケージ

 ゲームの世界を模したスポットもあり、1作目の舞台となった学校の教室のフォトスポットが用意されていた。教室とは思えないキリン柄の様な奇抜な壁に、メッセージ性が強い「常在戦場」の掛け軸。そして、窓に打ち付けられた鉄板など細部に至るまで再現された非常に映えるスポットとなっていた。

ファンにはたまらないスポットだけあり、常に人だかりができていた
黒板には可愛くも恐ろしいイラストが

 フォトスポットを超える長蛇の列を作っていたのは本イベントの目玉の1つである、シリーズ最新作となる「スーパーダンガンロンパ2×2」の試遊だ。

 発売は2026年と詳細は決まっていないタイミングでの世界最速試遊はファンならば絶対に見逃せないところだろう。

 試遊版の内容は別稿にてプレイレポートを掲載しているので、そちらも合わせてチェックしてもらいたい。

もっとも行列を作っていた試遊体験コーナー。最新作の注目度が伺える

 「ダンガンロンパ」には欠かせない“推理”が楽しめるスタンプラリーに参加することもできた。会場内の至るところに問題が書かれたパネルが設置されており、QRコードを読み込んで問題に答えていき、正解すれば1問につき1つスタンプがもらえる。こういったイベントの謎解きはサクッとクリアできるようにある程度簡単なものになっている――と甘く見ていたが、想像以上に難しい問題が待ち構えており頭を悩まされた。

謎を解いてスタンプを集めていく
問題を見た瞬間に、難易度の高さを察した

 イベント終了時間までに何とか全問正解し、スタンプを6個すべて揃えることができた。スタンプがたまると「学級裁判スロット」に挑戦できる。

 学級裁判スロットのコーナーにはモノクマが鎮座されており、その周りを囲むように証言台が並んでいる。ゲームで見たあの学級裁判の場に立てるのはファンならば間違いなくニヤリとするだろう。

「うぷぷぷ」と不敵な笑い声が聞こえてきそうなこの表情

 ここでの学級裁判は、スロットでシロかクロかをジャッジするという、本編以上に理不尽な形で判決が下される。今回筆者はクロという判決を受けてしまったが、奇跡的にも“おしおき”はされることなく無事生還することができた。

スロットの結果はクロ
おしおきは無く(当たり前)、クロの場合はモノクマ。シロだった場合はモノミのコースターがもらえた

 ゲーム内ではどっからともなくひょっこり現われる神出鬼没のモノクマだが、会場でもそれを再現(?)しており、時折姿を見せて人だかりを作っていた。カメラを向ける人に手を振ったり、パーソナルスペース完全無視でグイグイ近づいて――もとい、ファンのそばに寄ってきてくれるというファンサービスっぷりを発揮していた。

神出鬼没に現われ、熱心にファンサをするモノクマ
七海千秋の公式コスプレイヤー、大塚杏奈さんと一緒に会場を回っている場面も

モノミの登場で会場騒然! 「スーパーダンガンロンパ2×2」スペシャルステージ

 イベント後半では、朝の部、昼の部などの部によって内容の異なるスペシャルステージイベントが開催された。夕方の部では本シリーズのプロデューサーを務める榊原昌平氏へ「スーパーダンガンロンパ2×2」についての公開インタビューが行なわれた。

昼間の部ではミニライブも開催された
「スーパーダンガンロンパ2×2」のプロデューサー・榊原昌平氏

 「最新作の企画が立ち上がった経緯」や「『1』ではなくなぜ『2』をベースにしたのか?」といった軽い内容のものから、「どのような事件が起こるのか?」、「完全新作シナリオには『2』に登場しなかったキャラは出るのか?」といった踏み込んだものまでさまざまな質問が投げられる榊原氏。最初は軽快に答えていくものの、後半に行くにつれて「……うーん」と言葉を濁して終わる場面が連発し、その完璧なまでのガードの固さに会場から笑いが起こる。

ちなみに、水田わさびさんがモノクマ役に決まった経緯は、みんなが思っている通りだそうだ

 ステージ中盤では、「スーパーダンガンロンパ2」の重要キャラクターであるモノミがスタッフに引率されながら登壇した。MCの方がモノミに話しかけると、引率をしていたスタッフからモノミの声が発せられた。

 スタッフを装ってモノミをステージに上げた人物こそが実は、本作でモノミを演じる大代キヌ太さんだったというサプライズが仕掛けられており、会場から驚きの声が上がった。

誰一人として気付ける訳がない、巧妙なトリックで登壇した大代キヌ太さん

 声優に詳しい人でも大代キヌ太という名前にピンとこない人も多いと思うが、それもそのはず、大代さんはアニメの監督や演出といった分野をメインに活躍するクリエイターで、本格的な声優活動は「スーパーダンガンロンパ2×2」が初とのこと。

 大代さんが監督を務めていたアニメ作品の音響製作を担当していた会社が、「スーパーダンガンロンパ2×2」でも音響製作を担当していたというきっかけでモノミの声優オーディションに参加し、見事モノミ役を掴んだという。

 「ダンガンロンパ」シリーズのファンでもある大代さんは、小学生の頃に声優の大山のぶ代さんの出演している作品を次々と手に取っていた時期があり、そのときの最新の出演作が「ダンガンロンパ」だと知り、本シリーズに触れてドハマりしたのだそうだ。

小学生で「ダンガンロンパ」をプレイしていたという驚きの事実

 モノミ役が発表されたときは最初はどういう風に受け止めてもらえるか不安だったけど、皆さんに素晴らしいスタートラインを切ってもらったとのこと。役作りについては、大代キヌ太の個性というよりは(原作にてモノミ役を務めていた)貴家堂子さんらしさというところを思い出してもらいたいと胸中を語った。

 大代さんへのインタビューが終わり、ステージのラストは榊原氏による試遊版の解説や、「ダンガンロンパ」関連の様々な告知が行なわれ「スーパーダンガンロンパ2×2」スペシャルステージが終了した。

モノミらしさに注力して演じられたとのこと
試遊版の紹介ではお馴染みの死体役である葉隠康比呂の登場に、ファンからは笑いが起こる
来年には15周年展示会イベントが開催される
フィギュアやアパレル、お酒など様々なグッズを発表
12月24日からは「スーパーダンガンロンパ2」の全章配信を解禁

 イベントに参加した数多くのファンや、お祝いコメント寄せ書きコーナーにビッシリ書き込まれた熱量のあるメッセージなどを間近に見て、「ダンガンロンパ」がいかに愛されているかを再確認することができた。

 新作の展開としては「ニューダンガンロンパV3」から長らく止まっていたシリーズだが、「スーパーダンガンロンパ2×2」をきっかけに今後の展開にも期待が高まるところだ。