トピック一覧

読書・マンガ

【英文読書ルーティン日記256】"START WITH WHY"再読感想ブログⅡ ~資格無きものたち~

一時期ことあるごとに書いていた「引退したい」という思いは、実は今でもまだ持っている。なんならあの日以来、その定義は更に洗練されたようにも思う。 暫定解だが、僕にとっての「引退」とは、”僕より秀でた人に、組織が円滑に回る状態で、託すこと”である。いわば組織を主語にして、より磨き上げることを選びたいのだ。 jukukoshinohibi.hatenadiary.com 「俺がリーダーをやっている限り無敵だぜ」なんて口が裂けても言えない。僕は天才ではない。なんなら秀才でもない。リーダーとして欠点だらけ…

街道をゆく 13

街道をゆく13 作者:司馬遼太郎 朝日新聞出版 Amazon 玄界灘ですから荒れると思います。 対馬出身のA。20年間、同い年だと思い込んでた司馬遼太郎。 壱岐、伊伎、雪。 考古学者というのはたれでも自分の中に古代人を養っている。 大名や武士が私有の農場をもつということがなかった点は、近代国家成立以前のヨーロッパや革命前のロシアの貴族たちと異なっている。 タバル、壱岐では水田のある野の意。 「村」ではなく「触(ふれ)」とよぶ壱岐。全国でもここだけ。 禹(う)さんの漢字の説明の仕方(笑)。わたしの…

もみじ狩り3

【小説】本と鍵の季節 読書記録2 散髪を2人でいくという発想なかったな~

本日の読書 タイトル:本と鍵の季節 作者:米澤 穂信(よねざわ ほのぶ) 今回は、本と鍵の季節に収録されている『ロックオンロッカー』についての読書記録。 本日の読書 誰かと髪を切りに行くという発想 髪を切りに行くお店選びで重要視していること 些細なことに立ち止まって考えることができるか 誰かと髪を切りに行くという発想 図書委員の堀川は、同じ図書委員の松倉と一緒に髪を切りに行くことになる。 『松倉が新しく髪を切るところを探しいる』 『堀川が友達を招待すると割引を受けられる券を持っている』 この二つ…

女性の一般的な筋肉量と理想的な筋肉量

加齢とサルコペニア肥満 筋肉の必要性 筋肉は中高年の健康に直結 私は筋肉不足 1. 年齢ごとの一般的な筋肉量(骨格筋率%) 2. 理想的な筋肉量(健康・運動能力・体型維持の観点) 加齢とサルコペニア肥満 女性に筋肉は30代を堺に徐々に減少していきます。特に50代前後、閉経前後の女性は、体の変化を実感しやすい時期です。 例えば、疲れやすくなったり、階段の上り下りで息が切れたり、手や腰の痛みを感じやすくなったりすることがあります。これは、加齢とともに筋肉量や筋力が少しずつ減っていく「サルコペニア」と…

『大人になったら、』

『大人になったら、』畑野智美 読み終わったあとも、余韻に浸れる小説でした。 三十五歳の誕生日を迎えたメイ。「いつから彼氏いないんですか?」「何が目標なんですか?」――失礼な後輩に憤慨しつつも、カフェの副店長として働く日々はそれなりに充実している。毎日同じメニューを頼むお客さんも、そんな日常の一部だったのだけど……。久しぶりの恋に戸惑う、大人になりきれない私たちの恋愛小説。 35歳という年齢で、恋人のいない主人公。 長く付き合った恋人との別れを何年も引きずっていたり、ステージが違ってしまった女友達…

東大、京大への進学率が高い文京区「浦和メリット」。教育熱心な親が大宮ではなく浦和に家を買う理由。

国内屈指の東大進学率の浦和高校 浦和高校出身者の合格大学 浦和高校入学者は浦和区出身が多い なぜ、教育熱心な親は浦和に住所を構えるのか? 浦高に入学確定でなくても引っ越してくる理由 さいたま市立浦和中学校は中高一貫校 浦和「名門中学校」御三家から東大へ 引越しするだけでなく住所を名借りするケースも まとめ diamond.jp 国内屈指の東大進学率の浦和高校 埼玉県内で教育熱心な親は大宮ではなく、浦和に家を買ったり借りたりすると言われています。私自身は浦和出身ではありませんが、浦和に15年ほど居…

【不死探偵・冷堂紅葉 03.君への挑戦状 感想】挑戦状に導かれた、紅葉と僕の物語

#龍聖の感想 『不死探偵•冷堂紅葉 03 君への挑戦状』 #読了 相変わらずクオリティ高いですし、読んでいて楽しいライトノベルだなあと感じる1冊でした。 『学園祭の日だけ入れる場所には、人に嘘をつけなくさせるお宝がある」とい噂があった。 そんな噂を聞きつけた無法者が学校の教頭を 攫うという事件が起きたことから主人公たちが活躍していきます。 また、この事件の中で冷堂が殺される(未遂)という謎も追加されるが明かされていく真実に背筋がゾワッとします。 今回はミステリもあったが、どちらかというラノベらし…

森見登美彦『夜行』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。 今回は、森見登美彦の『夜行』という作品について語らせてください。 この本は、幻想と現実の狭間を旅するような、不思議で美しく、そして少し怖い物語です。読後、心にぽっかりと穴が空いたような感覚と、何か大切なものを見つけたような余韻が残りました。 🌒『夜行』の魅力『夜行』は、京都を舞台にした短編連作形式の小説です。 物語は、かつて鞍馬へ旅行した五人の男女が、十年後に再会するところから始まります。彼らはそれぞれの「夜行」にまつわる体験を語り合い、やがて物語は奇…

GO OUT 2025年9月号

発行元:三栄 GO OUT 2025年9月号まとめ GO OUT 2025年9月号を読んだ理由 GO OUT 2025年9月号で仕事に生かせるポイント GO OUT 2025年9月号の感想 GO OUT 2025年9月号まとめ かっこいい家とクルマだな。でも、うちだって負けていない。 GO OUT 2025年9月号を読んだ理由 特集に惹かれて GO OUT 2025年9月号で仕事に生かせるポイント 特になし GO OUT 2025年9月号の感想 特集は「家と車」。家もクルマも機能があってこそのデ…

ジャンプ+の「地元爆発」コメディか?ドラマか?で評価が分かれる の巻

★ジャンプ+にて公開された若竹アビシ先生の読み切り「地元爆発」ですが、読み切りながら見せたい事をやりつつ複数のジャンルを混ぜ込んでるけど話の筋道はしっかり組み立てられててよかった。

古市憲寿『奈落』“もうね、ただ寿命が尽きることを夢見て生きるのは終わりにしたい。”

どうしようもない絶望の淵で、ふと見上げた先に一筋の光を見出すような物語に、心を揺さぶられた経験はありませんか。今回ご紹介するのは、社会学者であり作家の古市憲寿さんが描く、苛烈な孤独と生の渇望の物語『奈落』です。人気絶頂の最中にステージから転落し、動かない身体に鮮明な意識だけが残された元ミュージシャンの藤本香織。 本作は、彼女の視点を通して、人間の尊厳や家族の在り方といった根源的なテーマを鋭く問いかけます。読み終えた後、当たり前の日常が少しだけ違って見えるかもしれない、そんな強烈な読書体験があなた…

『駐車場のねこ』嶋津 輝(文春文庫)

一般大衆と言っても、その中身は様々であると思います。ラブホテルの受付として働く指がない妹とその姉。競馬場で語らうつぶれたスナックの女店主たち。クリーニング屋の店主と、なんでも持ち込むオカシナ客。ちょっと変で、少し優しい普通の人たちが奏でる人間模様の短篇集です。どんな人間でも、外れたところもあれば嵌ったところもある、そんなことに気づかされてくれるお話7篇が載っています。猫メインの本ではありません、念のため。 駐車場のねこ (文春文庫) 作者:嶋津 輝 文藝春秋 Amazon ランキング参加中読書 …

会津だったらもう交換済みにしておかないとね。

明日は今日よりも寒くなると予想されています。 冬が本格的に来る前に車のタイヤ交換をしなければなりません。 会社の社用車は11月中旬までにしておけとのお達しですので、今週中には交換をしてもうつもりです。 自家用車は12月の最初の土日に交換する予定でいますが、その前に路面が凍ってしまわないかが心配。例年通りの気象であれば、中通り(郡山市周辺)は12月中旬まではギリ大丈夫なのですが・・・。 12月初旬までの天気予報 最近は乾燥対策に、乾ききっていない洗濯物や、水分をちょっと多めに含ませたタオルor台ふ…

『植村直己の冒険』 本多勝一(著),武田文男(編)

植村直己の冒険 (朝日文庫) 著者 : 本多勝一 朝日新聞社 発売日 : 1991-01-01 ブクログでレビューを見る» 本多勝一のノンフィクション作品『植村直己の冒険』を読みました。植村直己に関する作品は、2年近く前に読んだ植村直己の自伝的体験記『冒険』以来ですね。-----story-------------アラスカ・マッキンリー山で消息を絶った冒険家の生涯を追う数々の論考をもとに、冒険の本質に迫る。-----------------------1984年(昭和59年)に刊行された『植村直…

一番好きな日

春の暖かい日差しの日、真夏の照りつけるような日・・・・etc いろんな四季折々の日があります。 その中で、私が一番好きなのは、都会に降る雪の日雪の結晶です。 少し・・・・ 続きはこちら

やはり私は読書が好き

なんだかんだ言っても、私は読書が好きなのです。 なのに、それを制限するようなことをしていました。 この頃の生活リズムの不調は、やはり読書がちゃんとできていなかったのです。 これ・・・・ 続きはこちら

【おすすめしたいYouTube】読書が苦手な人にはぜひ見てほしい!!

はじめまして!ありふれた日常にプラスです! 今回は、読書が苦手な人に見てほしいYouTubeを紹介します!! 自分は、読書がとても苦手です。活字を読むとすぐに疲れてしまいます。この本は自分の悩みや学びたいことにあっていると思い買うのですが、読み始めてみると上手く読めないことがあります。積んどく状態になり、本だけ増えてしまうんです。 こんな自分を変えて、本が読める人になりたいとよく思うんです。本が読めたら、自分のためになるはずなにと。何回も克服したいなと、ネットで調べたりYouTubeを見たことも…

本「老いていく親が重荷ですか。」

老いた親への接し方や気持ちの持ち方等、仏教の観点で心構えを解いた本。釈迦の言葉を引用する。老いた親の面倒を見るのは子の勤めであり、厄介と思ってはいけない という。いずれは、自分も世話される立場になる。読んでみて、色々考えさせられることが多かった。自分も今後、高齢の両親の面倒見なくてはいけないと思っている。成人し自立するまで助けてくれたことに対する感謝の気持ちを返せるのは、親が生きている残りの人生の間だけ。24時間介護は無理でも、親に少しでも良い人生だったと思えるように助けることが必要だと思う。で…

冬こそ“読書力”を伸ばすチャンス!お家時間が学力アップに変わる理由

ブログは365日 毎日更新中! オフの時はこちらの食べ物ブログを更新します。↓ furudate.hatenablog.jp よければどうぞ。 さくらスタディのインスタはこちら https://www.instagram.com/sakusuta.kitakami/ さくらスタディのYOU TUBEはこちら www.youtube.com さくらスタディのLINEスタンプはこちら https://line.me/S/sticker/31941061 「冬こそ読書でレベルアップ!」〜お家時間を学力…

『新宗教と巨大建築』 寺と神社の違いから学ぼう!

『新宗教と巨大建築 増補新版』五十嵐太郎新宗教と巨大建築作者:五十嵐太郎青土社Amazon神社建築と寺院建築の違いを述べよ。と聞かれても「鳥居…?」くらいしか答えられないレベルなのですが(建築学科卒です…)。 『新宗教と巨大建築』読みました。新宗教の建築を分析した一冊。五十嵐太郎氏は建築史・建築評論家。まずは神社建築と寺院建築の違いを覚えよう(知ってるよ!という人の方が多いかもしらん)。 神社は ・鳥居がある ・屋根は自然素材の茅、檜皮、柿(こけら)など ・屋根の装飾に千木(ちぎ)、堅魚木(かつ…

まんがホーム12月号(2025) 感想(マンガ)

『まんがホーム12月号(2025)』の一言感想を書こうと思います。 まんがホーム (12月号) 芳文社 Amazon

『ドイツ人のすごい働き方』要約・書評

【はじめに】 【要約】 【感想】 【こんな人におすすめ】 【はじめに】 ✓「長時間働く=頑張っている」という価値観が根強い日本。しかし本当に成果につながる働き方とは何か?✓西村栄基著『ドイツ人のすごい働き方』は、17年以上ドイツで働いた経験をベースに、“短い労働時間で高い成果”を生むドイツ流ワークスタイルの秘密を徹底解説します。✓年266時間も日本人より労働時間が短いのに、成果は約1.5倍——その理由を知りたいビジネスパーソン必見の一冊です。 【要約】 ■本書は「ドイツ社会の仕組み」「ドイツ式働…

インフルなったり古本巡りしたりな日

こんにちはこんばんは久しぶりの更新なのでさらっと近況をご報告!

ブックオフは都会より田舎のほうが好き。

都会はベストセラー本がずらりと並んでいることが多い。大衆の平均的な本棚というイメージ。しかし地元田舎であればあるほど、より地域の特徴が反映されやすい。運命的な出会いをしたいならもちろん後者のブックオフだ。掘り出し物のポケモンカードで一攫千金の夢もある。明日は2店舗のブックオフを巡る予定だ。どちらも絶妙な立地である。書店に行くのとはまたちがう愉しさがある。

『腕が鳴る』桂望実、読みました。

整理収納アドバイザーの真穂が 依頼を受けた仕事について描かれる 短編連作集5編。

【オススメの本紹介】世界一流エンジニアの思考法

エンジニアとして成長したい。世界で活躍するトップエンジニアの「思考法」を知りたい。 そう感じたことはありませんか? 今回紹介する 『世界一流エンジニアの思考法』(著者:牛尾剛)は、「エンジニアとして生きるための考え方」 がわかる一冊です。 技術は移り変わるけれど、思考法は一生役に立つ。この記事では、本書の魅力と学べるポイントをわかりやすくまとめます。 この本はどんな人に刺さる? 学んだ事 情報収集→仮説を立てる→仮説の検証→実行 理解に時間をかける 頭の中に「メンタモデル」をつくる いかにやるこ…

#真相をお話しします

TSUTAYA西友町田店にてレンタル。今回の4本中の2本目。映画「#真相をお話しします」 DVD通常版大森元貴Amazon 原作は既読。その際の感想はココ。 短編集全体を映画化するというフォーマットとしては、 最初の印象として「うまくまとめたな」と感じた。 ただ、そのために、この短編集で最も大きな驚きを味わえるはずの 「#拡散希望」の意外性が、あまりにも削がれてしまっている。 これを“代償”にしてしまうのは、致命的だと思えた。 ここに驚きのない「#真相をお話しします」って、“無し”だよなぁ。 ミ…

谷川俊太郎『ひとり暮らし』 ~2025年度・新潮文庫の100冊を読んでいく~ 55

谷川俊太郎という詩人は、谷川徹三の息子である、ということを常識だと思わされていた小生は、おそらく何かに意識を乗っ取られていたに違いない。谷川徹三のことを知らなくても、別に何も言われないし、当然のことながら後ろ指さされることもない。尻もかゆくならない。でも、あの頃は、唐木順三、谷川徹三、中井正一、林達夫、西谷啓治みたいな京都学派の面々の著作を読んでいないと人ではない、という空気があった。今考えるとどうでもいいことだが、なんだか懐かしくもある。 そういう雰囲気の中で谷川俊太郎さんという人は、落合信彦…

【40代療養中主婦の読書記録|58】死にたいって誰かに話したかった・愛蔵版動物のお医者さん・ある翻訳家の取り憑かれた日常2

colorful.futabanet.jp 【死にたいって誰かに話したかった】南綾子 あたたかい家庭がほしいと願いながら、恋人どころか友人もできず空回りばかりしている奈月は、生きづらさを抱えて日々暮らしていた。悩みを共有できる人がいないか、「生きづらさを克服しようの会」を勝手に発足し、勧誘チラシを撒く。すると、モテなさすぎて辛いと話す男性から連絡がきて――。 どうして私たちは他の人のように「普通」に生きられないのか。生き方に悩む男女が不器用に前進していく。(Amazonより引用) 群像劇スタイル…

手に汗握る!おすすめ頭脳戦・心理戦漫画10選

頭脳戦や心理戦を題材とした漫画は、読者に緊張感のある駆け引きや意表を突く展開を提供し、知的な興奮を味わわせてくれるジャンルだ。キャラクターたちの知性、論理、戦略が激突する物語は、派手なアクションとは異なる独特の面白さがある。 ここでは、そんな魅力的な頭脳戦漫画の中から、特におすすめの10作品を紹介する。 DEATH NOTE LIAR GAME 今際の国のアリス 賭博黙示録カイジ 嘘喰い ONE OUTS 賭ケグルイ 約束のネバーランド 賭博覇王伝 零 ジャンケットバンク DEATH NOTE …

めんどくさいともったいないのはざまで

庭に小さな柚子の木があって、今年はたくさん実をつけた。 色づきが早く、すっかり黄色くなった。 これまでは、ちょうどいい頃に色づいていた。 ちょうどいい頃とは、12月の冬至の頃。 冬至だからということで、柚子は全部ゆず湯として使っていた。 うちの母にそれを言うと、なんてもったいないといつも言う。 しかし、ワタシは、料理に関することはもったいないよりめんどくさいが上回るので、ゆずはゆず湯のためにあるとばかりに、母の意見は完全にスルーしていた。 しかし、今年はこれまでとは状況が違う。 冬至までまだひと…

日々の読書メモでの変化

">読書って、結局はバラバラの断片を拾ってつなぎ合わせて、ひとつの芯にまとめる作業なんだと思う。 "> その朝、目は開いていたけど、頭は全然ついてこなかった。外に出ると、肌に触れる空気は冷たくて、重さだけが残る、そんな感じ。 カフェに入って、いつもの席に座る。マイタンブラーを手に、ノートを置く。 でも文字は全然入ってこない。普段なら一口飲むたび「よし、切り替え」となるのに、この日はそれもない。 それでも、心にひっかかる言葉を追うようにページをめくる。読書メモと日常ノートの間に落ちていた、小さな断…

いとしのヒナゴン(上)ー重松清

評価5 再読。 中国山地の山間の町、比奈町で謎の類人猿ヒナゴンが目撃されてから30数年。その町の町長になったイッちゃんこと五十嵐一郎は小学生の時に仲間数人とヒナゴン捜索に出かけて遭難騒ぎを巻き起こしてしまった変わり者で暴走族上がり。最近になって再びヒナゴンの目撃情報が相次いだので、イッちゃんは町役場に類人猿課を新設し町おこしを画策。地方都市の合併問題、町長派と反町長派との確執など多くの問題をはらんで比奈町はどこへ行く!? 純朴で一途な地方人的思考と冷静沈着な都会的思考との対比が素晴らしい。そこに…

ホワイトカラー消滅: 私たちは働き方をどう変えるべきか (冨山 和彦)

日本経済新聞の書籍紹介の欄で経済学者の入山章栄さんが取り上げていた本です。 いつも利用している図書館の新着本の棚で目には入っていたので改めて借りてきました。 この6月(2025年)、会社人間生活から完全リタイアして以降、いわゆる「ビジネス書」の類はできるだけ読まないようにしていたこともあり、冨山和彦さんの著作は久しぶりです。 ビジネスシーンへのAIの進展の影響を語る論考はそれこそ山のように発表されていますが、冨山さんは、本書にてAIの影響を如実に受けるであろう “ホワイトカラー” にフォーカスし…

年長娘、新たな魔法の本に出会う!「チビまじょチャミー」に夢中

こんにちは!二児の父ぽよみです。 先日、ブログでも紹介した通り、年長の娘はまじょ子シリーズの本に夢中です。毎日ひとりでページをめくる姿を見ていると、その物語の世界にしっかり入り込んでいるのがよく分かります。 poyomi-blog.com そんな娘が、図書館でまだ読んでいないまじょ子シリーズを探していると、偶然すぐ隣の棚に「チビまじょチャミー」シリーズを見つけました。チビまじょチャミーシリーズは比較的最近登場した本で、まじょ子シリーズよりも絵が鮮やかで丸みを帯びた可愛いタッチだったため、娘の好み…

絵本『子猫のモー』と漫画『大家さんと僕』

ごきげんよう ㄟ( ・ө・ )ㄏ ピヨ 以前、投稿した記事で、こちらのトレーを紹介させていただきました。 アフタヌーンティーと韓国人イラストレーターであるチェ・ヨンジュさんのコラボ商品。 その時の詳しい記事は、こちらになります~。 beansgoo2425.hatenablog.com とっても可愛い猫ちゃんだったので一目惚れして購入しました 購入してからチェ・ヨンジュさんの他の作品が気になり、検索してみました 絵本を見つけました イラストレーターだけでなく、絵本作家としてもデビューされており…

重松清『きみの友だち』 ~2025年度版・新潮文庫の100冊を読んでいく~ 54

子どもの中学受験のテキストに出てきた作品で、子どもに読ませようと買っておいたものである。そして、実際読んでみて、やっぱり読ませておきたい作品の一つになった。 他人の人生を余すところなく知りたいという欲求が時々湧いてくることがあって、それを人に言うと「余計なお世話」とだけ返されることばかりなので特殊な欲求であることは承知しているが、だから小説を読んでしまうのかもしれないと今は思う。小説でも日記でも、書いた人の何かが表出されているのは明らかで、それゆえになかなか知り得ない他人の経験を知ったように思え…

人生ナビ

かつて大人たちは、口を揃えてこう言った。 「勉強して、いい会社に入れば、それで人生は安泰だ」 その言葉は、やがて宗教になった。 親たちはその信仰を子どもに植え込み、学校はその教義を授業の中心に据え、社会はその価値観のために動き始めた。 そして国家は、ついにその“教え”を機械化することにした。 ――人生ナビの誕生である。 赤ん坊には首輪を、大人には安心を 人生ナビは、出生届と同時に登録される。 赤ん坊の腕に巻かれたバンドは一生外せない。 最初の指示は決まっている。 「泣きすぎです。肺への負担が大き…

『女たちよ、大志を抱け』 by 飯田未希

女たちよ、大志を抱け戦時下、外地で就職する飯田未希中央公論新社2020年9月10日 初版発行 日経新聞 2025年10月18日 朝刊の書評で紹介されていた本。 記事には、”前著『非国民な女たち 戦時下のパーマとモンペ』(中央公論新社)で、戦時中の自粛の風潮に抗(あらが)ってパーマや毛皮や洋装を着用していた市井の女性たちに光を当てた著者が、本書では外地と呼ばれた中国大陸や東南アジアに自ら志願して就職した中流階級の女性たちに目を向けた。 ことさら働く必要のない彼女たちが、それでも外地を目指した理由は…

(読書記録)気がつけば地獄

夫の愛人が妻に宅配業者として別の荷物を意図的に届けたところから始まるストーリー。 ------------------------------ 中屋紗衣は、都内近郊に暮らすパート勤めの37歳の主婦。ある日、紗衣が夫に内緒で購入した美顔器が、別の住所宛の荷物と入れ替わって届いてしまう。その誤配達を企んだのは、夫の愛人・夏希。夏希はSNS上で誤配達に困っている紗衣を発見し、身元を隠して交流を深めていく。SNS上で距離を縮めていく二人、変わりゆく夫婦関係……。予測不可能、衝撃展開のサスペンス。 ---…

決定版 快読シェイクスピア

シェイクスピアの戯曲について、河合隼雄さんと松岡和子さんが語り合ったものを収録した本。興味深く読みました。 P44 【対談の余白に】 歓びを愛によって殺す 河合隼雄 何年ぶりかでシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の演劇を見た。蜷川幸雄演出による彩の国さいたま芸術劇場の皆さんの大阪公演である。 この物語で実に衝撃的なことは、ジュリエットが十四歳だという事実である。 ・・・人間の思春期というものがどれほど恐ろしいものであり、自分もそれを体験したはずでありながら、大人たちがそのことに関していかに…

11月19日販売、マンガ:「超人X 14巻」他

注目マンガ 11月19日販売 注目マンガ 超人X 14 (ヤングジャンプコミックス) [ 石田 スイ ] 著者/編集 : 石田 スイ(著) 超人X 14 (ヤングジャンプコミックス) [ 石田 スイ ] 楽天で購入 11月19日販売 ドラフトキング 23 (ヤングジャンプコミックス) [ クロマツ テツロウ ] 楽天で購入 アフターゴッド(10) (マンガワンコミックス) [ 江野 朱美 ] 楽天で購入 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(28) (アルファポリスCOMICS) [ 竿尾悟 …

東アジアの定期市 (1) 朝鮮

善生永助『朝鮮の市場』朝鮮總督府,1924 韓国における植民地近代化論の台頭 でも述べたように、「停滞性論」は代表的な植民史観のひとつで、福田徳三は「20世紀初頭の朝鮮は日本で言えば9世紀末〜12世紀初頭に該当する」と主張した。日本より1000年遅れていたかはともかく、20世紀初頭の朝鮮経済が後進的だったのは間違いない。これは貨幣経済の未発達、紙幣や為替の不在、運輸交通網の未整備などに現れていたが、日中では消えつつあった定期市(日限市)が健在だったことも後進性の標識のひとつだった。 善生永助(1…

バリューブックスの査定は安い?高い?12回使ったわたしのリアルな体験談とお得に使うコツ

モノを減らして暮らすミニマリストにとって、本の整理は永遠の課題。 読んだ本はできればスッキリ手放したい。 でも、どうせなら”ちょっとでも高く”売りたい。 そんな気持ちから使い始めたのが、バリューブックスという宅配買取サービスでした。 この記事では、わたしが実際に12回バリューブックスを利用した記録をもとに、 リアルな査定額 クーポンをゲットする方法 高く買い取ってもらうコツ をご紹介します。 査定金額の証拠画像も掲載しているので、「使ってみたいけど不安……」という方はぜひ参考にしてください。 バ…

小泉今日子 さんが大島真寿美さんの作品『ピエタ』を 向島ゆり子さん の音楽に乗せて読書 Audibleで朗読!?《めちゃ推し聴く読書Audible》

[本ページはプロモーションが含まれています] 広告・スポンサーリンク ブログの前のみなさ~ん!!! 今回もYANO-T's blogへお越し頂き、 ありがとうございます。 感謝感謝。 (引用:PRtimesサイトhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000258.000036126.html) アマゾンの聴く読書、Audible をご存じでしたでしょうか? プロのナレーターや俳優さんが朗読した本をアプリで聞けるサービスです。 amazon audible C…

どう本と向き合っているか? 秋の夜長に読書を

今年の紅葉は例年と比べると綺麗らしい。 近年の猛暑と大雨の影響で葉焼けや落葉が多かったが、今年は急激な気温の低下と 雨の少なさが功を奏している。すっかり秋の装いになってきた。 秋と言えば、食欲の秋、運動の秋、読書の秋、人によっていろいろな秋がある だろう。わたしは年中読書をしているが、断然読書の秋を推そう。 ホンマでっか!の専門家も読書が最高の趣味だと言っていた。 読書をすることによって自己効力感や共感性も向上し、脳の機能も良好に 保たれる。認知症のリスクも低下し、まさしく生涯を通じて楽しめるの…

もみじ狩り2