セールスフォース・ジャパンは11月20日、人とAIエージェントが連携するための基盤となる「Agentforce 360」の日本市場における提供を開始したと発表した。AI時代に人の可能性を拡大するエージェンティック エンタープライズの実現を支援する。2025年12月から2026年3月にかけて順次主要機能の提供を開始する。
Agentforce 360は、企業がAI時代に対応するための統合プラットフォーム。単一のコードベースで、アプリケーション・データ・メタデータ・AIエージェントを統合しており、人とAIエージェントが協働し、業務効率・顧客体験・意思決定を強化できることが特徴だ。

「Agentforce 360」を日本でも提供開始する
主な機能は、AIエージェントの基盤。企業が自然言語でAIエージェントを設計・運用できる環境を提供する「Agentforce 360 Platform」、AIエージェントに信頼性の高いデータコンテキストを提供する「Data 360」、営業、サービス、マーケティングなどの業務にAIエージェントを組み込む「Customer 360アプリ」、人とAIエージェントの会話型インターフェースとして機能する「Slack連携」の4つになる。
日本市場でも、LINEヤフーがカスタマーサポート業務にAgentforceを採用しているほか、三菱UFJ銀行は金融業界向けの「Agentforce 360 for Financial Services」を選定、東京海上日動はAgentforceを活用するためにセールスフォース・ジャパンと提携するなど、AIエージェントとデータ活用は日本でも広がっているという。
今後は、製品統括本部を中心に、日本市場への提供を継続し、企業のAI活用とエージェンティック エンタープライズへの移行を支援していく。


