39歳の会計士はAIが自分の仕事を奪うことを知り、バイブコーディングを始めた

Lee Chong Ming原文翻訳:仲田文子、編集:井上俊彦

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ほぼ20年間、会計士として働いてきたウェイ・カン・チャン(右)は、AIに職を奪われるのではないかと懸念していた。時代の先を行くため、彼はバイブコーディングに取り組み始めた。
ほぼ20年間、会計士として働いてきたウェイ・カン・チャン(右)は、AIに職を奪われるのではないかと懸念していた。時代の先を行くため、彼はバイブコーディングに取り組み始めた。
Wei Khjan Chan
  • 長年、会計士として働いてきたウェイ・カン・チャンは、時代の先を行くために「バイブコーディング」を学んだ。
  • 彼は、会計などの仕事がAIに取って代わられるかもしれないという報道が相次ぐことで、次第にプレッシャーを感じるようになった。
  • だが今ではAIを活用して会計業務の効率化を図っている。そして「バイブコーディング」から学んだことについて語った。

ウェイ・カン・チャン(Wei Khjan Chan)は18年以上にわたって会計士として働いてきた。会計は自動化のリスクが高い職種としてたびたび取り上げられてきた分野だ。自分が携わるような仕事がAI(人工知能)に取って代わられるという見出しを見るたびに、プレッシャーが募るのを感じていた。

「もっと早くAIを知っていればよかった。そうすればもっと早く自分自身をアップデートできたのに」と、39歳のチャンはBusiness Insiderに語っている。

AIはすでに仕事を奪い始めており、特に2つの職業は非常に危うい | Business Insider Japan

AIはすでに仕事を奪い始めており、特に2つの職業は非常に危うい | Business Insider Japan

彼は時代の先を行くため、「バイブコーディング」に取り組み始めた。これはAIツールを使ってコードを書き、アプリを開発したりするための手法だ。マレーシアの会計・コンサルティング事務所で監査パートナーを務める彼は、6月にシンガポールとマレーシアで開催されたコーディング講習会に参加した際、この手法に出会った。

テック系のバックグラウンドがないにもかかわらず、チャンはバイブコーディングによって自身の業務上の悩みを解決するウェブアプリを開発できた。

それは出張後の経費精算を効率化するためのもので、AIを活用したOCR(光学文字認識)によって領収書を読み取って処理し、経理チーム向けのファイルに自動的に書き出す仕組みになっている。

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