2025-04-28

トラックアウトのルーツ

応天門筆打之記(おうてんもんひつだうのき)

――ストラックアウトの起源平安時代にあった!

安中期、天下に名高き書道の達人・弘法大師空海は、応天門扁額に「応天門」の三字を揮毫する大役を任された。しかし、完成間際、天の一声が響くがごとく、彼は「応」の字に点を打ち忘れたことに気付く。

大師は動じず、愛用の筆を天高く放り投げ、「気」で操り、見事一点を撃ち込んだという。この超絶技巧を目の当たりにした宮中官人たちは驚嘆し、これを競技として昇華。「筆打(ふでうち)」なる遊戯が生まれ、点を正確に狙う技術を競い合った。

時は流れ、戦国時代には弓、槍、果ては鉄砲に応用され、各地で「点撃試合」として親しまれるに至る。さら明治期、文明開化の波に乗って欧米へ伝わり、形を変えてストラックアウトとして定着したのである

なお、現在弘法大師ゆかり寺院では、密かに「筆打祭」が行われ、選ばれし僧侶たちが筆を投げ、的を射抜く秘儀を受け継いでいるという。

民明書房刊 『古代日本超絶武芸大全』より抜粋

ネタ元 : https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000071635&page=ref_view

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