スーパーに向かう途中、ふと空を見上げたら電線に見慣れない鳥がいた。
長めの足に、白くてひょろ長い胴体に、長めのくちばし、鳥にそんなにくわしくないけど多分サギさんだと思う。
サギさんは時々川にいたり飛んでいたりするのを見かけるけど、電線の上にいるのを見たのは初めてだった。
スズメやハトさんよりも体がひとまわり大きいのでよく目立っていた。でも周囲を見渡してもぼく以外にサギさんがいることを珍しがっている人間はいなかった。もしかしたらぼくが今まで知らなかっただけで、普段からあの電線にとまって交差点を観察していたのかもしれない。
20分くらいで買い物が終わって帰るぞーって時に見に行ったらまだサギさんは同じ場所にいて、細い首をくいっくいっと動かして周囲の様子をうかがっていた。市民プールで高い椅子に座って監視している監視員のようだった。
また会えるといいなあ。