2025-09-27

ファイナルファンタジータクティクス、いまさらプレイできないんだよ

僕はFFTをやったことがない。

別に若い人間じゃない。

発売された頃にはすでにゲームバリバリ遊ぶ年齢に達していて、当時も気にはなっていた。

ただ買えなかっただけの話だ。

金がなかったのかもしれないし、他に優先すべきゲームがあったのかもしれない。

理由はもう覚えていない。

そして月日は流れ、新しくリメイク版が発売される。

正直、遊びたい気持ちはある。

でも、いまさらプレイできない。

時間がないわけじゃない。

お金がないわけでもない。

問題もっと根深いところにある。

完全に大人になってしまった僕には、おそらくは幼稚なシナリオゲームに没入することはもう無理だろう。

中世ファンタジー政治劇だの、仲間との友情だの、運命に立ち向かう少年だの、そういった物語を素直に受け取ることができなくなってしまった

頭の中で「でも現実はそんなに単純じゃないよな」という声がささやき続けるのが目に見えている。

いや、アニメとか映画とかだったら、そういうお話摂取できるかもしれない。

時間が短くて受動的だから

でもゲームという能動的要素があるもので、そのシナリオ陳腐さを感じたときに耐えれる自信がない。

ゲームでもなんでもそうだけれど、

出会タイミングというやつがとても重要で、

どれだけ質の高い作品でも、

そのタイミングを逃してしまうとそれで終わりになることは多い。

中学生高校生の頃だったら、

きっと主人公の成長に心を震わせることができただろう。

でも今の僕が同じ物語を見ても「まあそういう展開になるよな」と冷めた目で眺めるだけになってしまう気がする。

それでも無理矢理に遊ぶことはできる。

実際、何度か購入を検討したこともある。

でも結局、うーん、という気持ちしかなれないのが分かっているから手は出すのをためらう。

自分が変わってしまたことを認めるのは少し寂しいけれど、それが現実だ。

きっと僕には、もうあの頃の純粋さは戻ってこない。

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