性産業というと女性問題と捉えられているけど、「一度でも性サービスをお金で買った/売ったことがあるか」で見ると、性産業と無関係な女性が多いです。
AIによるざっくりとした試算だと、日本の男性の70%程度・女性の95%程度は売り手でも買い手でもないので性産業と無関係です。
ホストの10倍の人数の売春婦がいるので、女性はよく売春をしているかのようなイメージを持ってしまっているのでしょうけど、売る女性の25倍の人数の買う男性がいるんですよね。
概算ですが、売る女性は1人あたり月に35人程度の男性を相手しています。そして「ホス狂だから風俗堕ちした」のパターンが多いので買う女性は売る女性と重複してるんです。
繰り返しますけど女性の95%程度は売り手でも買い手でもないので性産業と無関係です。95%が無関係なのに「女性問題」と呼ぶのってどうなの?本質は「3割の男性の問題」では?
前提となるデータと考え方
20〜49歳で見た場合の比較(データが一番はっきりしている層)
- 20〜49歳男性は、おおよそ2,400〜2,600万人程度と推計できる(男性総人口約6,000万人の約4割強)。
- そのうち48.3%が「人生で一度でも商業的性サービスを利用したことがある」と回答しているので、経験者(=買い手として関与した人)は約1,200〜1,300万人となる。
- 売り手としての男性(ホスト・男性風俗等)は2〜5万人規模と見られるが、これは20〜49歳男性全体の0.1〜0.2%程度であり、しかも多くは買い手経験も持つと考えられるため、「関与している男性」の割合はほぼ「買い手の割合≒約半分」とみなせる。
⇒ したがって、20〜49歳男性については、
- 性産業に何らかの形で関与(買い手 or 売り手)したことがある人:約50%前後(約1,200〜1,300万人)
- 一度も関与していない人:約50%前後(約1,200〜1,300万人)
というオーダー感になる。
- 20〜49歳女性は、人口構成からみて約2,300〜2,500万人と見積もられる(女性総人口約6,386万人の約4割弱)。
- 調査では「一度でも商業的性サービスを利用したことがある女性」は4%とされているので、買い手としての関与者は約90〜100万人程度になる。
- 売り手として性産業で働く女性は少なくとも40万人超(広義の性産業全体)とされ、この大部分は20〜40代と考えられるため、20〜49歳女性の1〜2%程度が「売り手」として関与しているとみなせる。
- 実際には「風俗嬢+ホスト通い」のように、売り手でもあり買い手でもある女性が相当数いると報じられているため、買い手4%と売り手1〜2%を単純に足すと重複計上になる。
これを重複をざっくり差し引いて整理すると、20〜49歳女性では
⇒ したがって、20〜49歳女性については、
- 性産業に何らかの形で関与(買い手 or 売り手)したことがある人:約5%前後(約120万人)
- 一度も関与していない人:約95%前後(約2,200〜2,400万人)
というイメージになる。
上の20〜49歳の結果を、「性産業に関わる中心年齢層の傾向」とみなして全人口に緩やかに外挿すると、次のようなざっくりした見積もりになる。
- 男性総人口:約6,050万人。
- 20〜49歳では48.3%が一度は買春経験ありだが、10代や70代以上では利用率がこれより低いと考えられるため、「全ての年齢をならすと、人生で一度でも性サービスを買ったことがある男性」は男性全体の3割前後と仮定する。
- 3割とすると、買い手として関与した男性は約1,800万人(6,050万人×0.3)程度になる。
- 売り手として関与する男性(ホスト・男性風俗など)は2〜5万人と推計され、人数としても割合としてもごく小さいうえ、多くは買い手経験も持つと考えられるので、「関与男性=ほぼ買い手男性」とみなして問題ないオーダーである。
⇒ 男性全体ではおおまかに
と見積もるのが妥当そうだと考えられる。
⇒ 女性全体では、かなり保守的に見積もっても
というオーダーになると考えられる。
まとめ
(以上はいずれも、断片的な統計をつないだラフな推計であり、実際の値とはズレる可能性がある点には注意が必要になる。)
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