以下は匿名掲示板のやりとりです。
Aの主張の是非には触れずに、Bの言いたいことの解説だけをしてください。
A.
B.
傘をさすと雨が降ってくると思ってそう
Bの発言「傘をさすと雨が降ってくると思ってそう」は、因果関係と相関関係を取り違えているというAの論理的誤謬を指摘する表現です。
因果関係の逆転の指摘
実際には「雨が降る→傘をさす」という因果関係があるのに、「傘をさす→雨が降る」と原因と結果を逆に捉えている状態を揶揄しています。Bは、Aが「SNSで生きづらさを発信する→女性の自殺が増える」という因果関係を主張しているが、実際には逆で「女性の生きづらさが存在する→SNSで発信される」かつ「女性の生きづらさが存在する→自殺が増える」という可能性を考慮していないと指摘しているのです。
前後即因果の誤謬の指摘
この表現は「前後即因果の誤謬(Post hoc ergo propter hoc)」と呼ばれる論理的誤りを指摘しています。これは、ある出来事の後に別の出来事が起こったことを根拠に、時間的な順序だけで因果関係があると誤って結論づける誤りです。Bは、Aが「SNSでの発信が先にあって、その後自殺が増えた」という時間的順序だけから因果関係を断定していることの論理的問題を指摘しているわけです。
つまりBは、相関関係(2つの事象が同時に起こる関係)と因果関係(一方が他方の原因である関係)を混同してはいけないという、統計的・論理的思考の基本を皮肉を込めて指摘しているのです。