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はてなキーワード: 皮肉とは

2025-11-16

なぜ威勢のいいリーダースローガン正反対の結果を招いてしまうか

トランプ

関税を上げれば、奴らは頭を下げてくる」

 → 「撤回する。レアアース売ってください」

「1週間でウクライナガザ戦争を終わらせる」

 → プーチンネタニヤフ「俺の条件を呑め」トランプ「聞いてないよ・・・

「エプスタインファイルを公開すれば民主党は終わりだ」

 → 「エプスタインファイル公開法に賛成した奴は、裏切り者でMAGA失格」

ヒトラー

「優秀なアーリア人種が、栄光第三帝国を築く」

 → 「優秀な人間は死んだ、戦後に残るのはどうせ劣った人間だけだ、帝国内の資産をすべて破壊せよ」

毛沢東

「ぼくのかんがえた さいきょうの農法なら、3年間で大躍進、アメリカに追いつける。スズメを殺せ、密植しろ

 → イナゴ大発生、3000万人餓死スターリンスズメ送ってくれ。

 → 工業でも銑鉄を大量に作らせ、むしろ逆効果

 → 「誰かが妨害たから失敗した。紅衛兵犯人を探して吊るせ!」

 → 粛清の嵐。共産党粛清文化天安門現代にまで繋がる。

チェ・ゲバラ

流通土地制度? 知らん。人間精神力経済が変わる。新しい社会主義人間を創る」

 → キューバ砂糖生産計画が大失敗。

 → コンゴボリビアでのゲリラ戦地元支持を獲得できず、捕縛処刑

ボルソナロ

「腐敗を一掃し、アマゾン経済成長に利用、ブラジルを強い軍事国家にする」

 → コロナ対策否認南米最大の死者数。

 → 開発促進により国際批判貿易投資で不利に。

 → 選挙で負けたら軍部と支持者が暴徒化、退任後ブラジリア連邦議会襲撃。

 → クーデターを試みたとして禁錮27年3カ月。

エルドアン

「強いトルコを蘇らせ、世界の中心に返り咲く」「金利は悪。利息を禁止する」

 → 中銀総裁連続解任、トルコリラ暴落。国際孤立

高市早苗

世界の中心で咲き誇る日本外交」「台湾有事存立危機米軍と一緒に台湾を守る」

 → 薛剣発狂トランプ同盟国も友人じゃないが?」

どうしてこうなる?


右や左の問題じゃない。知性や道徳問題でもない。

これら威勢のいいリーダーポピュリスト、もう少しはっきり言うなら「デマゴーグ」たちが、スローガン真逆の結果を招いてしまう原因は、大きく分けて4つある。

1. 複雑な世界社会を、単純化して語る。複雑系に単純な力技は逆効果
2. 強い言葉は、強い政策遂行能力意味しない。期待だけ上げてむしろ実行困難になる。
3. 脅威と反作用過小評価し、悪いニュースから目を逸らす。
4. スローガンが実現しないと、最後は味方を攻撃し始める。


この4つのメカニズムが、スローガン正反対の結果を引き寄せる。

1. 複雑な世界社会を、単純化して語る。複雑系に単純な力技は逆効果


デマゴーグは、複雑な世界社会理解できない支持者を狙って、単純なスローガン世界を動かせる、社会を変えられる、と主張する。

だが現実非情である

国内社会制度であっても、複数変数相互作用で動いている。

単純で強い指示ほど、副作用を爆発的に増やしてしまう。

外交においてはさらに顕著となる。

デマゴーグ相手国の都合を無視しがちだが、威勢のいい言葉は、相手から反動を必ず引き出す。

どれだけ威勢よく言おうが、相手自分利益で動く。

複雑系に単純な力技を当てると、構造的に必ず、反作用が跳ね返ってくる。

外交戦争経済などは、制度や前史・資源の制約によって決まり、威勢のよさと結果は全く別物である

2. 強い言葉は、強い政策遂行能力意味しない。期待だけ上げてむしろ実行困難になる。


政治学ではよく知られているが、強い言葉で得られるのは支持ではなく「期待値の上昇」である

デマゴーグは人気を得て政権を取りやすいが、取った後のハードルは上がり、実現はかえって難しくなる。

例えばトランプは、実現不可能政策をぶち上げてはそれを引っ込めることを繰り返し

TACO(Trump Always Chickens Out.) と言われるようになった。

支持率は上昇も下降も早い。

支持率が高ければ高いほど、期待値けが肥大化し、必ず失望へ転化する。

結果としてスローガンと反対の結果になる。

3. 脅威と反作用過小評価し、悪いニュースから目を逸らす。


デマゴーグとその側近は、必ず敵をあなどり、過小評価する。

ロシアウクライナを3日で下せると高を括って無理攻めしたことで、ウクライナはゼレンスキーの下で結束してしまった。

プーチンはゼレンスキー政権ネオナチと呼んだが、皮肉にも、プーチンナチスドイツと同じ失敗を繰り返した。

ヒトラー東部戦線ソ連過小評価したことで、逆に総力戦動員を引き出してしまった。全く同じだ。

ウクライナは弱い、とプーチンは信じていた。

イエスマンで固めた側近、自分古巣である諜報機関からの報告を信じた。

だが、側近や諜報機関は、敵よりも上司を恐れており、プーチン弱気の報告を上げる方がよほど怖いと考えたのだ。

威勢のいいリーダーは周囲に、本当の悪いニュースが上がらない、現実乖離した仕組みを作ってしまう。

4. スローガンが実現しないと、最後は味方を攻撃し始める。


威勢のいいスローガンは、熱狂とともに共通の敵を作り、仲間を結束させる。

だが、敵を倒しきれないと熱狂が冷める。

イラクには戦争大義であった大量破壊兵器は、最初から存在しなかった。

ブッシュ・ジュニアは、史上最低の支持率とともに退任した。

ディープステートのように、存在しない敵であればなおさら、倒すことも証明することもできない。

陰謀論で台頭した政権には、失敗が約束されている。

最終的に、デマゴーグは側近への信頼を失い、支持者を恐れるようになり、味方の中から裏切り者を探して攻撃し始める。

毛沢東スターリンポルポト、みな粛清に明け暮れた。

ヒトラーは「国民こそ裏切った」「生き残っているのは劣等民族」として最後焦土作戦命令した(ネロ指令)。

トランプはちょうど、自分に票を投じたMAGAの人々を敵と呼び始めたところだ。

5. そもそも、威勢のいいリーダーを信用するな。


・・・でもな、実は5つ目の原因がある。

地球上にこれだけ「威勢のいいリーダーほど逆の結果を招く」例があるのに、

それでも強いリーダーを求め、わかりやすい嘘をつくデマゴーグを求めてしま主体は、国民だ。

「こんなことになるとは思わなかった」と言い、デマゴーグのせいにしたり、反対者のせいにしたりしながら、

また次のリーダーを探してしま・・・そんなお前ら=俺らが何とかしないといけない問題だよ、これは。

SNSが発達して、このビョーキは以前よりひどくなってしまった。

興奮と熱狂政治家を選ぶな。威勢のいいリーダーほど、疑いの目で見ろ。

2025-11-15

ブクマカ投稿者叩きバイアス終わってんだろ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20251114220556

さすがにこれはやべーだろ

創作とか釣りとかそういう観点で話しても意味いかあくま投稿に対するブコメの反応についてだけど

男叩きの男女バイアスというより投稿者叩き欲がひでーって状況

夫婦は互いに助け合い、お互いの気持に寄り添う」っていう一般論に落とし込めばほぼすべての人がそれが望ましいって思うよね?

前提

増田(夫)の母が数日以内に亡くなりそう(いつ亡くなってもおかしくない)

増田はその連絡が来た夜は遅かったので次の日の面会時間すぐに家族で顔を見せたい

・それを妻に伝えたところ美容院の予約があるから面会は後にしろと返事

これがもとの投稿の具体的な状況と起こったやり取り

増田はこれに対してどっちがおかしいか教えてくれという投稿をしたがかなりの割合増田批判ブコメが寄せられている状況

お前らまじで頭というか人間性大丈夫か?

母親が死にそうな相手になんで石投げつけてんの?

この増田意見に相違があったり状況や行動に納得がいかないことがあってもそっとしておくだろ

画面越しでネットの向こうにいる相手なら何言っても言いと思ってんの?

まずそれが一点

もう一点が「実の親じゃないから」とか「親戚が集まるところで見た目をちゃんとしなきゃいけないから」とか増田擁護してる奴ら頭大丈夫か?

まじで言ってんの?

例えば「義母から別に死に目に会えなくてもいいんだけど」とか「美容院の予約取れるの数カ月かかるからキャンセルしたくないな」ってのを増田妻が内心で思うのは全然いいよ

でも「実の親がいつ死ぬかわからなくて」「そうなる前に家族で顔を見せたい」っていう夫の切羽詰まった状況や慮るに余る心境を無視して

夫の希望に一切寄り添う姿を見せないのって明らかにまともな関係性の相手に対して行うコミュニケーションじゃないんだけどそれすらわからないの?

冒頭の話に戻るけど夫婦であればお互いに支え合ったり、相手気持ちや状況に寄り添うってのは最低限必要なことだと思うんだけど多くの人間性終了ブクマカとはその前提も共有できないの?

肉親が死にそうな状況なんて人生でもトップレベルに寄り添って支えてあげないといけないシチュエーションじゃないの?

冗談とか皮肉とか煽りじゃなくてまじで人間性終わってるよキミたち

anond:20251115092839

普通に男はゾーニングがどうだのは皮肉以外では言わないからな

それに本と犯罪を結び付ける馬鹿でも無いし

2025-11-13

エンタメから面白ければいい、わけではない

フィクションでは何をどう描いてもいい、というのは、ある程度の知性がある人々が受け手場合であって、ものを知らない人が耽溺し影響を受けるフィクションでは当然危険であり、モラル必要です。

社会フィクションモラルを求めるのは、大衆情報入手経路が主に高尚さのないエンタメであり、だからこそそこにモラルがないと社会の秩序や公共性が失われるからです。

子ども向け番組モラル必要とするのと同じです。

精神が成長していない人々がモラル皮肉に扱ったフィクションを正しく理解するのは困難です。

聖徳太子も「お前たちは徳が低くてすぐ派閥をつくったりまともに議論するレベルに達していないから、まずは立場上下関係なく互いの話をよく聞き、和を以て貴しとしなさい」といったのです。

我々一般市民は、自分で思うよりかなり程度が低いのです。慢心してはいけません。水は低きに流れます

フィクション現実区別がついている、という人ほど、すぐ悪い方向に影響を受けるのです。

2025-11-12

父が亡くなった

65歳だった。一族経営会社社長で、まだまだ元気に働いていたが急死だった。

皮肉やで融通が効かず素直でないところがあったが、真面目で誠実なところがとても尊敬できる、ゴルフ日曜大工趣味の父だった。

長男自分会社を継ぐことになった。40歳としてはまだ若いかもしれないが、いずれこういう日が来るかもしれないと覚悟していた。残された社員のことを思うと気が引き締まる思いだ。

葬儀の帰り道、盛大にうんこを漏らした。肛門は引き締まらなかった。それは量が多く、大部分が液体だった。パンツではとても収まりきらなかったそれは礼服ズボンをお尻から足首までをべっとりと濡らした。駆け込んだコンビニで応急処置し、ノーパンノー靴下で今帰宅している。

これをそのままクリーニングに出すことはできない。家でどう洗濯したらいいか教えてください。

父が亡くなった

65歳だった。一族経営会社社長で、まだまだ元気に働いていたが急死だった。

皮肉やで融通が効かず素直でないところがあったが、真面目で誠実なところがとても尊敬できる、ゴルフ日曜大工趣味の父だった。

長男自分会社を継ぐことになった。40歳としてはまだ若いかもしれないが、いずれこういう日が来るかもしれないと覚悟していた。残された社員のことを思うと気が引き締まる思いだ。

葬儀の帰り道、盛大にうんこを漏らした。肛門は引き締まらなかった。それは量が多く、大部分が液体だった。パンツではとても収まりきらなかったそれは礼服ズボンをお尻から足首までをべっとりと濡らした。駆け込んだコンビニで応急処置し、ノーパンノー靴下で今帰宅している。

これをそのままクリーニングに出すことはできない。家でどう洗濯したらいいか教えてください。

2025-11-11

1000円超えの牛丼を食らうチー牛を、俺はもう「弱者」とは呼べない

誰もが「弱者」になりたがる現代不毛さよ

最近ネットを見ていると、とにかく「弱者男性」という言葉が溢れてるよな。

みんな自分が一番大変で、一番守られるべき存在だとアピールしたい。

その代名詞として、なぜか牛丼屋でチーズ・大盛・温玉を注文する「チー牛」なる存在槍玉に挙げられてる。

いや、待て。よく考えてみてくれ。

俺たちがリアルで見てる「本物の弱者」ってどんな人間だ?

閉店間際のスーパーで、半額シールの貼られた惣菜菓子パンだけをカゴに入れて、俯きながらレジに並んでる、あの人たちじゃないのか?

彼らが手にするのは、どうにか今日の飢えを凌ぐための、栄養価も満腹感もギリギリの食料だ。

会計は500円でお釣りが来るかもしれない。彼らは本当に経済的な困窮と戦っている「弱者」だ。

特盛・温玉付き1000円超えを平らげる「チー牛」は貴族

一方で「チー牛」と揶揄される彼らの食卓はどうだ?

牛丼屋に入り、迷いなく「特盛で。温玉も付けて」と注文する。

合計金額は、優に1000円を超えることもあるだろう。ちょっとしたランチセット以上の出費だ。

冷静に考えてみてほしい。

1000円を超える単価の食事を、日常的に選べる経済力

胃もたれしそうな特盛飯と、とんでもない量のカロリーを一気に胃に収め、消化できるフィジカル

これが「弱者」の食事か?

本物の弱者が、冷えた半額の菓子パンで震えている間に、彼らはホカホカの肉と米と卵を掻き込んでいるんだ。

あの高カロリーを一瞬で処理できる胃腸と体力は、まさしく「食の強者」が持つスペックだろう。

少なくとも、金銭面や体力面で「今日を生き延びる」ことに必死な本物の弱者とは、隔絶した階級差がある。

もし、今、俺のポケットに1000円が自由に使っていい金としてあるとする。

その状態で「最高の贅沢をしろ」と言われたら、真っ先にすき家に行くか?行かないだろ。

1000円あれば、そこそこ美味いラーメン屋の特製を頼める、ちょっと気の利いたカフェコーヒーケーキゆっくりできる。

もう少し足せば、夜の定食屋刺身一品でも付けられる。

まり、「弱者男性」と揶揄されるチー牛の食卓は、彼らの経済力(1000円を日常的に出せること)は証明しても、食の最高の選択肢はないんだ。

敢えて「すき家」に行くという、屈折した承認欲求

彼らはなぜ、最高の選択肢があるかもしれない1000円を、あえて「チー牛」というレッテルが貼られた場所で消費するのか?

それは、彼らが無意識のうちに**「弱者記号」**を演じることで、世間への皮肉表現しているからだと俺は思う。

「チー牛」は、世間に余裕をひけらかす「貴族」の隠語になりつつある

結局、「チー牛」というレッテルは、真の経済弱者嘲笑うためのものではなく、

「俺はこんな高カロリーもの毎日食っても平気だぜ」

「この程度の出費、痛くも痒くもないぜ」という、ささやかな余裕を世間から叩かれる対象として、都合よく祭り上げられているだけなんじゃないか

俺はもう、チー牛を弱者とは呼ばない。

彼らは、現代社会における「隠れた貴族」だ。

半額パンしか選べない俺たちから見れば、そのフィジカル経済力は、むしろ羨望の対象しかない。

中国不動産市場の現状(陝西省咸陽編):買い手と売り手が逆転した今

五年前、家を買うために列を作っていた人たちが、

今は家を売るために列を作っている。

この国の風景は、ほんの数年で静かにしかし確実に反転した。

あの頃は「家を買えば儲かる」と誰もが信じていた。

今は「売らなければ沈む」とみんなが口をそろえる。

皮肉な話だ。

中には「ローンを組んで家を売る」人までいる。

聞き間違いではない。

家を売ったお金では返済が足りず、

さら借金をして損失を埋めるのだ。

終わり方としては、あまり残酷で、そして滑稽だ。

売り手と買い手の逆転劇

かつては買い手が売り手を追いかけ、

「多少高くてもいい、あなたの家を買いたい」と言っていた。

今は売り手が買い手を追いかけ、

「値下げしまから、お願いします」と頭を下げる。

それでも買い手は、「また今度」「検討します」と言って去っていく。

街にはため息だけが増えた。

咸陽市現実

私の住む陝西省咸陽では、

中古住宅の値下がりがもはや常識になっている。

1平米3000元(約6万円)の家を見ても、

誰も足を止めない。

築15年以内のマンションでさえ、

1平米5000元で“売れ残り”の山。

昔なら夢だった「高層マンション」も、

今は在庫のように積み上げられている。

「安くても欲しくない」家たち

買い手は混乱している。

「安い家は気に入らない」「気に入った家は高い」。

人間とは、こういうときほど面倒な生き物になる。

そして市場は病んでいく。

誰もが次の底値を待ち、誰もが同時に動けない。

二極化の始まり

結局、「いいものは安くならない」「安いものは誰もいらない」。

不動産二極化もう止まらない

立地が良く、管理が行き届き、ブランド力のある住宅

かに値を戻しはじめている。

一方、学区も地下鉄もなく、

駐車すら困難な古いマンションは、

もはや“資産”ではなく“荷物”になった。

開発業者裏技

開発業者たちは、表向きの値下げができない。(政府意向により)

から「裏」で値を下げる。

「特典付き」「バルコニー無料」「共用部分ゼロ」。

実質的な値引きだ。

さらに「工抵房」――工事代金で支払う住宅も出てきた。

定価より15%安い。

まり、まだ15%は下がる余地があるということだ。

年末恒例の“安売り”

年末が近づくと、

どの開発業者資金回収のために安売りを始める。

2015年にも、2016年にも、同じ光景を見た。

そして今、また同じ歴史が繰り返されている。

人は変わらない。

欲と恐怖が、また同じ線を描いている。

現金を持つ者の時代

こんな時代でも、現金を持っている人は強い。

焦る必要がない。

好きなだけ選び、納得してから買えばいい。

市場が泣いても、現金は笑う。

静かで残酷な力だ。

そして、売りたい人へ

もし今、家を売りたいなら、

方法は一つしかない。

値下げ。値下げ。そしてまた値下げ。

それだけが現実だ。

「売れない価格」は存在しない。

あるのは、「売れるまで下げた価格」だけ。

イーブイをエーブイと呼ぶ男』まとめ3

19. 『イーブイをエーブイと呼ぶ男』は悩みながらも、その信念を決して曲げようとしなかった。

 養父母との対立は、ついに決定的なものとなった。

 皮肉なことに、信念を貫いた彼と養父母との関係は、かつての実の両親とのそれと同じものとなった。

20. それでも『イーブイをエーブイと呼ぶ男』と娘は、駆け落ち同然の形で養家を離れ、小さなアパートで新しい暮らしを始めた。

 養家から遠く離れた、誰も彼らを知らない土地ではあったが、彼は勤勉で優秀だったため、ほどなくして安定した収入を得られるようになった。

 しかし、両親との確執や、かつて義理姉弟であったことへの負い目からか、ふたりは、飾り気のない静かな生活を貫いた。

21. 『イーブイをエーブイと呼ぶ男』は、自らの信念のために彼女の人生を巻き込んでしまったことに、深い負い目を感じていた。

 それでも彼女は、「イーブイをエーブイと呼ぶ」ことを除けば誠実なこの男を、最後まで変わらず愛し続けた。

 ——結局、彼は死ぬまで「イーブイ」のことを「イーブイ」と呼ぶことはなかった。

 彼女もまた、そのことを咎めることはなかった。

20' 『イーブイをエーブイと呼ぶ男』と彼女は、駆け落ち同然で養家を離れ、小さなアパートで暮らしはじめた。

 やがてふたりあいだに子どもが生まれ家族三人だけの、慎ましくも穏やかな日々が続いた

21' ある日のこと。

 成長した子どもの前で、『イーブイをエーブイと呼ぶ男』は迂闊にも「イーブイ」のことを「エーブイ」と口にしてしまった。

 その瞬間、妻となった彼女の表情に、微かな困惑が浮かんだ。

 明確な約束があったわけではない。

 それでも、ふたりあいだでは「エーブイ」の件は、触れてはならない暗黙の了解となっていたのだった。

22' それから、『イーブイをエーブイと呼ぶ男』と妻との関係が崩れるのは早かった。

 彼女は、ふたりきりのときには「彼がイーブイをエーブイと呼ぶこと」を受け入れることができた。

 しかし、ふたりあいだに子どもが生まれると、その行為をもはや許容できなくなっていった。

 彼女にとって、子どもが彼と同じような人生を歩む可能性は、どうしても受け入れがたいものだったのだ。

23' こうして『イーブイをエーブイと呼ぶ男』は、自らの信念を貫いたために、実の両親、養父母に続き、ついには、唯一愛した妻と子どもまでも失うこととなった。

 彼の死の際、その傍らにいる者は、誰ひとりいなかった。

24' 彼を知り、彼から離れていった人々は、彼の死を知り、こう呟いた。

 「彼はいい人なのだが、ポケモンの『イーブイ』を必ず『エーブイ』と呼ぶことさえ直してくれれば、もっと人気が出たはずなのに。」

anond:20251111134025

教員権利を勝ち取った話・その後

はじめに

教員が権利を勝ち取った話を書いて約1年。ふとこの記事はてなブックマークをみると、こんなコメントがあった。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4760869331639768992/comment/htnmiki

職員会議で割り振りの件を話して学級崩壊ならぬ職員崩壊になったらウケるので続報よろしく

反応としては記事最後にあるように隣の先生が「まったく…」的な態度を取ったくらいで、職員崩壊にはなっていない。

とはいえちょっとした後日談があるのでここに書き置く。

愚痴

いきなりすみません、「ま~た甘々なゆとり・Z世代が何か言ってる」と思うかもしれませんが、少し愚痴らせてください。

勤務環境

記事の通り、ただですら荒れているのになぜか委託研究をしている上に行事が多数ある学校だったことに加え、

こちらの状況や意向聴取なく、経験のない運動部顧問(一応主顧問別にいたが)を当てられた。
生徒が度々やらかすので、次の授業まで時間がないのに臨時の全校・学年集会・下校指導が開かれることがしばしばあった。
担任でなくても給食指導に当たる必要があった。朝の会の最中や授業のないコマも見回りをする必要があった。

翌年からはチーム担任制(学級担任を固定せず全教員がローテーションで担任業務を行う)となったらしい。

臨時教員は難しい仕事を任せないのが一般的だが、なぜか正規教員と同じことを求めていた。

都道府県高校では臨時教員は年次目標作成面談研究授業、担任がなかったり一部が省略されるが、ここでは正規教員と同じことをさせられる。

(やむを得ない)遅刻病気にもかなり厳しい。

電車の遅延の場合でも、教務主任管理職それぞれに直接厳しい叱責を受ける必要があった。病気休暇は書類があれば問題ないが、なぜか管理職は取得を嫌がる。

「勤務時間の割り振り」(前記事参照)の取得も自由ではない。

教務主任も「割り振りを使える日が指定されている学校もあるよ」という。有給休暇連続して取得すると、「こういう時はいろんな先生に謝っとけ」と言われる。

どこにも明記されていないのに服装を厳しく指摘(オフィスカジュアルNGという)されたり、休憩時間中ですらスマホ職員室を離れることを禁止される。
複数回やることになる謎の職員トイレ掃除
プリントで生徒に分かりやすい図を見せようとコピー機を使うと、校長インク代が高いからやめろ」。

事情説明しても「それは理由にならないから」。

毎朝の朝礼で、校長が「校長通信」と称して、教員指導力や勤務態度などを批判する文章を配っていた。

自身による批判もあれば、どこかから引用したものもあった。しまいには「教員の魅力を伝えて採用試験受験者数を増やそう」。無理。

極めつけは、(給与休日振替もないにもかかわらず)始業30分前や土曜日の出勤を強制されそうになったこと、当たり前のように時間外に会議研修があること。

部活動指導など。隣の先生すら「休日に無給で出ろ」と言う始末(何とか回避したが)。外部指導制度はあるが、管理職が導入に消極的


人間関係

性格きつめのA先生

着任当初から怒鳴りつけられた。このほか、授業を見ては「生徒に迷惑だ」と言うなど。管理職を味方につけるため面倒。

意見を聞いておきながら、「まぁ違いますけどね」「通らないと思うけど成長と思ってください」と。何のために聞いたんだ。

校長教頭及び教務主任

同じく厳しい。全員私と同じ教科だからか、目につきやすいのか。教員病気休暇を取ることをやたらと嫌がる。教務主任はやる気がありすぎてうざい。

こだわりの強いB先生

仕切りたがり屋。鍋奉行の学級学年運営版。個人でやる分には構わないが、こちらを巻き込んでくるので厄介。学年会議の話を長くして帰りを遅くする要因。

隣の机のC先生

やはりこだわりが強い。人間関係強要してくる(教員間の人間関係が生徒に響くからだとか)。飲み会の欠席を伝えると何度も確認してきた。

個人的な事情

勤務環境とは無関係だが、次のような要素も大変になった理由かもしれない。いずれも今年は解決しているが。

その前の年に母親(同じ県の高校教員をしていた)が脳神経系の疾患により救急搬送され、当時療養中だった。

1年の療養の後回復し、現在は復帰している。

奨学金の返済が残っていた。年度当初で約70万円。月の返済額は8千円だが万が一に備え毎月8万円を返済用口座に入金していた。

学部(2種・240万円)は前年度末に繰上返済を済ませていた。大学院(1種・計120万円)の分も12月で返済残額に到達した。その後繰上返済により今年9月に返済終了。

かなり気温が高い(10月末までかなり暑かった)年で、体調に悪影響があった。

今年は比較マイルド気候だった。


年度末までにあったこ

ピンポンダッシュ事件

荒れている学校なので生徒が授業中騒ぎまわるのは当たり前だが、放課後に何かやらかして近所から苦情が来ることもしばしばあった。

文字通り、学年の複数の生徒(やはり授業中態度の悪い主犯格)がピンポンダッシュをしたというもの

犯人特定し、怖い先生複数人で指導していたところ、そのうちの1人が暴れ出した。服薬しないと暴れる生徒だったが、試験的に服薬を止めていた矢先のこと。

保護者を呼びつけ毎日の服薬を確約させたが、その後も本人がその通り服用しているか怪しい。

暴走族

私の担当学年の生徒ではないが、市内複数校の暴走族グループに入っている生徒がいたらしい。

体育祭集団で来ると噂があり、全校で対応することになった。私は危険を感じ、家族病気理由にして年次有給休暇を取得した。

あるクラス担任メンタルダウン

2年以上は生徒本人の行動や人間関係理解して担任クラス編成を決められる(ヤバい生徒を分散できる)のだが、1年(当時の担当学年)はそうもいかない。

一応小学校から申し送りは来るが伝聞証拠に過ぎず、ヤバい生徒(しばしば保護者ヤバい)が偏ってしまうことがある。

本年度の1年は特にヤバいといわれていたが、その中でもヤバい生徒(上記の暴れる生徒もここ)が集まったうえ優しい女性のD先生(同い年)が担任になってしまった。

ついにメンタルがやられ休職担当授業を自習としていたがそれも限界になり、教務主任(該当教科の免許未取得)が授業をすることに。

代替要員が見つからないので、臨時免許(無資格者を宛がうための免許)を持たせて採用しその場をしのいだ。担任学年主任(再任用最終年度)が引き継いだ。

最終的にその先生は復帰するが、他の女性教員支援員さん複数人で対応しても生徒が教室を走り回るありさま。こちらが怒鳴りつけて少しは落ち着いたが。

私とそのまわり

とはいえ結論から話すと、居づらくなったりといったことは特に起きなかった。強いていうなら、私の病気休暇申請書が消えていたところだが。隠されたのかな?

また、管理職から残業命令はできないので、同僚からメモや口頭で「仕事があるから帰るなよ」と言われる程度(無視したが)。結局なんだかんだで

学年主任「生徒と関わるの嫌でしょ、給食職員室で食べて」

担当部活の主顧問試合の引率だけしてくれればいい、定時で帰りな」

配慮してもらえた。

嫌な顔をしているのは先述のA先生校長くらいだが、特にダメージはなし。A先生こちらが挨拶しても無視という態度だが、特に問題はない。

(挨拶無視マウント一種らしいが、同世代出世争いをしているならともかく、年の離れた私にマウントを取る意味はないのだが…)

校長面談とかで

「君の教職に対するモチベーションはその程度なんだね。もう君には何も言わないから」

→言われるうちが華とかいうけど放置してくれると個人的にはありがたい。

「もう30歳でしょ、将来どうするか決めないと中途半端になるよ」

→そこそこの収入が得られればやりがいとか成長とか考えなくても問題ない。

と暗に退職勧奨する程度。結局転職したが。


転職の決め手になったのは、次年度のクラス編成会議。あろうことか、次年度の担任をさせられそうになった。

もう耐えられないと思い、「それなら退職していいっすか」と言ったが流された。管理職に伝えてみても「君責任感はないの?」と。退職勧奨してたじゃないっすか。

仕方ないので退職代行に頼ることにした。公務員の依頼は多くの業者が引き受けないというので、同じ県に事務所もつ弁護士に頼ることにした。

終業後、事務所に赴き現状を話した。ところが、有給休暇の残り日数の都合で即日退職はできず、連絡もこちらの在校時間中になるとのこと。

だが背に腹は代えられない。そのまま依頼し、後日実行してもらったところ、あっさり受理された。なんだそれ。


それから特に他の先生から何かされることはなかったが、C先生喧嘩することになった。

「3年生を送る会」の準備が原因だった。研究委託校ということもありICT活用しようということで、生徒に出し物のアンケートフォームを作ることになった。

多数あるものから第3希望まで選ぶもののため、第4希望以降の回答は必要ないが、C先生は「ポチポチするのは面白いだろうからそれも入れて。今日中に作って」と。

作ったものの、結局それは忘れ去られ。次々と要領を得ない指示を出され。そしてある日の朝礼後、突然、

C先生「出し物の準備どこまでできた?」

私「こちらに完成していますよ」

C先生「作ってほしいのはこんなんじゃない。もっといいものを作ってよ」

私「(よくわからないな)それならもっと早く具体的に言ってくださいよ」

C先生「そんな言い方ないでしょ!!」

怒鳴りあい喧嘩に。

教務主任「生徒がすぐ外にいますから…」

教頭「お前ら何してんだよ!!落ち着いてください!!」

この場は引き離される形で収束昼過ぎ教頭に呼ばれた。また怒られるんだろうなと思ったら、

教頭「いろいろ嫌な思いしたと思うけど、あと少しだから。ほんの少しでも居心地が変わるからC先生に謝って仲直りしたら?」

教頭「それと、次の学校に行って納得できないことがあったら学年主任相談してみるのもいいと思うよ」

C先生「このたびはすみませんでした」

担当部活の主顧問一生懸命作ったものね」

やたらと威圧感のある教頭が優しくなって不気味だった。学年の先生も手のひらの返しようである

修了式

授業もすべて終わり、いよいよ修了式。私は退職するので、離任挨拶をすることに。

全文は忘れたが、この学校であった嫌だったことや管理職から受けた叱責のことを話した気がする。校長の顔がみるみる曇っていく。

悪い空気感を察したのか、他学年の先生に「時間で~す!!」と止められた。そういえばこの先生研修会で私が講師に悩みを相談したとき割って止めてきたような。

最後に「校長通信」を持ってきて全職員校長の目の前で破き、校長に投げつけた。


学年主任は(なぜか笑顔で)「後で謝っときなさい」と。その後E先生に個室に呼ばれる。離任挨拶(という名の学校批判)の原稿全見て

E先生「どこも一緒だと思うよ、他の仕事探したら?どうしても教員になりたい理由はあるの?」

私「免許職なので再就職がしやすいですし、そこそこの給料が得られるからです」

E先生「わかった。とりあえず校長先生に謝りなよ」

私「嫌です」

E先生「わかった。僕がなんとかしておくから。この原稿は見つからないようにシュレッダーにかけとくね」

職員室に戻ると、校長が一人でさっきの紙くず掃除をしていた。


残りの有給休暇が少なかったこともあり、修了式から数日は出勤する必要があった。

C先生には「今までお世話になったんだから下駄箱とかロッカー掃除しなよ」といわれたが、無視した。

私の後任を探そうにも、現職・新採用どちらも本採用教員が確保できず。担当は別でも該当教科の免許もつ教員も充当できなかったようだ。

同じ教科の普通免許保持者に絞ると、臨時教員も見つからず、臨時教員として採用された新卒者に臨時免許を持たせ、2教科の担当にして回すことになったらしい。


退職と離任式

事務手続き上仕方ないのだが、この学校事務の催促がうるさいことも特徴だ。

まず、保険証について。普通は最終出勤日後も退職日までは使え、「年度が替わってから郵送してくれればいいですよ」と料金後納郵便封筒を渡してくれる。

が、本校は「まだ到着していないがいつ返すんだ」という催促が毎日。最終出勤日後も毎日電話がきた。

この件以外にも、「離任式と送別会に出るか、早く回答しろ」というのが退職日を過ぎてから毎日かかってきた。疲れてるんですから節度を持ってくださいよ…。


離任式。私以外にも他の臨時教員全員、校長(当日欠席)、教務主任学年主任特別支援学級担任、D先生などが一緒に離任する。

生徒や職員の前で離任の訓話をするのだが、皮肉を混ぜてみた。大体こんな感じ。

君らは草野球選手大谷翔平じゃない。努力しても大概うまくいかない。だったら自分が得意なことに力を注げ。

(注:草野球大谷翔平の例えはこちらのnoteを参考にしました)

権利は最大限主張しろ。私も「残業代出せや」って教務主任にキレたことがあるし。
いじめはどこでもある。私だってA先生に怒鳴られたことがあるし。

なぜか訓話の途中でマイクの電源が切れたが、声量があったので後ろの生徒にも問題なく聞こえたはず。

離任式が終わり、控室に戻る。その時、担当していた部活の主顧問(口調や表情はやさしいがオーラが怖い。おそらく新年度学年主任か)に呼ばれ

「このあと学年のお別れ会があるけど、さっきの感じなら正直言って参加させられないね。きちんとした態度でいれるなら参加してもいいけど、どうする?」

A先生はその性格からして「何言ってんだこいつ」とスルーしたはず。なぜ問題視するんだろう。私を叱責しろとでも管理職に訴えてプチ騒ぎになったのかな?

成り行きで学年のお別れ会にも参加。変わったことはA先生がいなかったくらいで、つつがなく終了。

生徒は「A先生いじめられたんですか!?」と興味津々だったが、適当にあしらって帰宅


エピローグ

余りに疲れたので、休養に入った。沖縄離島めぐりデレマスシャニマスライブに行くなどリフレッシュ

とはいえ、このままニートを続けると貯金が尽きるので、職探し。他の都道府県公立学校教員募集を当たってみると、いろんなところからお誘いが。

1つ目は中学校。私は中高2教科で教員免許を持っているもの経験のない教科でのオファーだった。お誘いがあったのでとりあえず面談へ。

だが、遠方の学校非常勤のうえ、担当コマ希望は通らないという。前任校以上に荒れており「面談した日も生徒がトイレ破壊した」とのことで、辞退した。

2つ目は進学に力を入れている高等学校こちらは両教科で常勤教員募集があったので、経験教科で応募した。

その日中電話が来て、翌日面談に。「未経験教科の方が不足しているので、そちらの担当になっていただけませんか」とのことで、承諾。

前年ひどい目に遭ったので、「時間外在校はできません」と強く伝えると「大丈夫です、もうそういう時代じゃないですから」と。

学年団に入らず(つまり担任ではない)、年次目標作成面談必要ない。部活指導員がいるためほとんど関わらなくてよい。

職員エリア含めた学校の半分くらいは清掃は業者がやってくれ、清掃指導も週2回だけでよくなった。

着任後も何件もオファー電話が来た。ここまでやらかしたのに、なぜか前任校のある都道府県からも。


ふと前任校のことが少し気になってホームページをのぞいてみると、学校だよりに地域住民へのお詫びと訓話が書かれていた。今度は何をやらかしたんだろうか。


元々中高2教科で免許を持っていたが、万が一のため免許は多めにとっておこうと考え一昨年から通信制大学に入り3教科目の取得に動いていた。

また、昨年度から当時の担当教科で1種免許を専修免許アップグレードするため働きながら大学院に入りなおしていた。

そして今年9月末、これらの単位取得が完了した。免許申請必要な「人物に関する証明書」も現任校が作成を快諾してくれた。

今は4教科目の1種免許取得を進めており、そのあとは残りの教科も専修免許アップグレードしようと考えている。

加えて、確定拠出年金の申し込みを行い、月の積み立て最大金額で投資するほか、米国株などにも投資している。将来働かなくて済むよう計画を練る。

あと、やっぱりまだ嫌な思いは消えないから、在職中受けたことを内容証明教育委員会教育長とかその自治体の長にでも送ろうかな。


辛い目に遭ったら、耐えるだけが手段ではない。反抗する、逃げる。悪いことのようにされているが、正当な手段だ。

人生仕事のためにあるのではない。楽しむためにある。自分の楽しみが第一だ。

中国不動産市場の現状(陝西省咸陽編):買い手と売り手が逆転した今

五年前、家を買うために列を作っていた人たちが、

今は家を売るために列を作っている。

この国の風景は、ほんの数年で静かにしかし確実に反転した。

あの頃は「家を買えば儲かる」と誰もが信じていた。

今は「売らなければ沈む」とみんなが口をそろえる。

皮肉な話だ。

中には「ローンを組んで家を売る」人までいる。

聞き間違いではない。

家を売ったお金では返済が足りず、

さら借金をして損失を埋めるのだ。

終わり方としては、あまり残酷で、そして滑稽だ。

売り手と買い手の逆転劇

かつては買い手が売り手を追いかけ、

「多少高くてもいい、あなたの家を買いたい」と言っていた。

今は売り手が買い手を追いかけ、

「値下げしまから、お願いします」と頭を下げる。

それでも買い手は、「また今度」「検討します」と言って去っていく。

街にはため息だけが増えた。

咸陽市現実

私の住む陝西省咸陽では、

中古住宅の値下がりがもはや常識になっている。

1平米3000元(約6万円)の家を見ても、

誰も足を止めない。

築15年以内のマンションでさえ、

1平米5000元で“売れ残り”の山。

昔なら夢だった「高層マンション」も、

今は在庫のように積み上げられている。

「安くても欲しくない」家たち

買い手は混乱している。

「安い家は気に入らない」「気に入った家は高い」。

人間とは、こういうときほど面倒な生き物になる。

そして市場は病んでいく。

誰もが次の底値を待ち、誰もが同時に動けない。

二極化の始まり

結局、「いいものは安くならない」「安いものは誰もいらない」。

不動産二極化もう止まらない

立地が良く、管理が行き届き、ブランド力のある住宅

かに値を戻しはじめている。

一方、学区も地下鉄もなく、

駐車すら困難な古いマンションは、

もはや“資産”ではなく“荷物”になった。

開発業者裏技

開発業者たちは、表向きの値下げができない。(政府意向により)

から「裏」で値を下げる。

「特典付き」「バルコニー無料」「共用部分ゼロ」。

実質的な値引きだ。

さらに「工抵房」――工事代金で支払う住宅も出てきた。

定価より15%安い。

まり、まだ15%は下がる余地があるということだ。

年末恒例の“安売り”

年末が近づくと、

どの開発業者資金回収のために安売りを始める。

2015年にも、2016年にも、同じ光景を見た。

そして今、また同じ歴史が繰り返されている。

人は変わらない。

欲と恐怖が、また同じ線を描いている。

現金を持つ者の時代

こんな時代でも、現金を持っている人は強い。

焦る必要がない。

好きなだけ選び、納得してから買えばいい。

市場が泣いても、現金は笑う。

静かで残酷な力だ。

そして、売りたい人へ

もし今、家を売りたいなら、

方法は一つしかない。

値下げ。値下げ。そしてまた値下げ。

それだけが現実だ。

「売れない価格」は存在しない。

あるのは、「売れるまで下げた価格」だけ。

2025-11-10

はてブ 負のオーラ 正体

どの記事ブコメを見ても捻くれたコメントスターを集めている。

どこか斜に構えたような、素直に内容を受け取らずに「実は〇〇だよね」とか、「〇〇の根拠は?」とか、「〇〇と同じ。」とか。

そんなブコメ欄をスクロールしながら、俺は冷めたコーヒーをすすった。もうすぐ定年が見えてくる年齢で、会社では「初老」なんて呼ばれ方をするようになって久しい。SNSネット世界で、あのスターを集めるコメントを書いているのは、きっと若くて頭の回転が速い、人生の斜め上を涼しい顔で歩いているような連中なのだろう。彼らの切れ味鋭い皮肉や、ちょっとした知識をひけらかすようなコメントは、確かに面白いし、ある種の共感を呼ぶのだろう。

俺には、そんな器用な真似はできない。斜に構えるなんて面倒くさいし、素直に「良いものは良い」「頑張っている人は素晴らしい」と、何の裏もなくそう思ってしまう。若い頃は、そんな自分を「素朴すぎる」とか「単純」だと、少し恥ずかしく思っていた時期もあった。流行の服や音楽に乗り切れず、会社飲み会でも気の利いたジョークの一つも言えずに、ただニコニコしているだけの存在だった。

でも、この年になってやっと分かったのは、素直さや単純さこそが、この長く、ときには退屈で、ときには理不尽人生を乗り切るための、俺の最大の武器だったということだ。

会社での仕事もそうだ。俺の担当する部署は、地味で、誰もが嫌がるような「後始末」や「資料整理」が多い。派手な新プロジェクトでもないし、昇進に直結するような華々しい成果もない。それでも、俺は毎日黙々と、一つ一つの資料の誤字脱字をチェックし、古いデータを最新の情報に照らし合わせ、誰もが面倒くさがって放置していたシステムの小さなバグを地道に修正し続けている。

「そんなこと、AIやらせればいいじゃないですか」「もっと効率の良いやり方がありますよ」と、若手は言う。彼らの意見は正しい。だが、俺が手を動かし続けることで、この巨大で老朽化し始めた組織のどこかで、大きなミスが未然に防がれていることを知っている。誰も見ていない、評価にも上がらない、でも会社が、そして誰かの生活が滞りなく続くための、目立たないけれど重要な土台作りだ。

最近、始めたウォーキングもそうだ。カッコいいウェアを着て、ストイックに山を走る人たちの動画を見ては、「自分とは違う」と笑ってしまう。俺のウォーキングは、近所の河川敷を、ただただマイペースに歩くだけだ。膝も腰も万全ではないから、無理はしない。それでも、雨の日以外は毎日続ける。特別目標があるわけではない。ただ、一歩一歩、地面を踏みしめる感覚心臓規則正しく脈打つ音。それが、「まだ、俺は大丈夫だ」という、静かな自信に繋がっている。

ブコメ欄で捻くれたコメントスターが集まるのを見るたびに、「ああ、俺はあちら側には行けないな」と思う。でも、それでいい。誰にも理解されなくていい。スターも、いいねも、いらない。

俺は、今日誰かのために、あるいは自分のためだけに、地道で、素直で、不器用な一歩を踏み出す。会社の誰も見向きもしない古い資料の整理を終え、日が暮れる前に河川敷を歩く。斜に構えることなく、ただひたすらに、自分が信じる道を、真っ直ぐに。この単純で地道な「頑張り」こそが、初老の俺の、唯一にして最大の生きる術なのだから

2025-11-09

以前はコストプッシュインフレだったけど、今は違う

円安の影響も一巡し原料燃料価格も落ち着いているけどコストプッシュインフレなんです!

皮肉だろうけど、ホントこういう連中がうじゃうじゃいて困るよな

コストプッシュインフレは前の話であって、今もコストプッシュインフレだって言い続けてるやつは周回遅れの馬鹿で間違いない。

日銀短観でもアナリストレポートでもコストプッシュインフレだなんて言ってる馬鹿はいない。

もうステージ変ったんだよ。

anond:20251108130126

2025-11-08

大発見!「冷笑系」の正体

ネットオタクが「冷笑」とか「皮肉」「シニカル」だと思ってるの、実は「僻みっぽい」という方が正しい。

 

だって、「シニカル」だったら、自分に都合の良い妄想もできないはず。

単に自分の嫌いな奴の皮肉最期を望んでるだけなのって、ひがみっぽいだけでしょ。

 

冷笑系」って言い方になんか違和感あったんだけど、これだわ。

すっきりした。

2025-11-07

anond:20251107140943

「とにかく熊に人間を食わすな!」が最前線課題なのに、皮肉屋は総じて熊に人間を食わそうとするんだよな。

2025-11-06

オタコンの手記

全ては、あの日テロリスト集団東京ビッグサイト占拠したことから始まった。彼らの狙いは、国際AIカンファレンスに展示されていた自律戦闘AIゲヘナ」。最悪の兵器が、テロリストの手に渡ろうとしていた。

僕はハルエメリッヒスネークの唯一の外部支援担当コードネームオタコンだ。

スネーク有明コンテナヤードに到着した時、僕はまず、彼にマークII(僕が作った偵察ロボットだ)を先行させたいと懇願した。

彼への危険を避けたかった。過去トラウマが、僕にそうさせた。

「俺をただの監視カメラの台にするつもりか?」

スネークは苛立っていた。しかし、僕の判断は正しかった。敵は施設全体にマイクロ波照射システムを敷いていた。生身の人間が入れば、文字通り焼かれてしまう。

スネーク、君は入れない。施設内はマイクロ波で満たされている。マークIIで行くしかないんだ。」

彼は渋々、僕の指示を受け入れた。僕のマークIIと、僕の遠隔操作による潜入が始まった。僕の技術で、彼を守れる。そう信じていた。



マークIIが換気ダクトに近づいたその瞬間、僕の自信は打ち砕かれた。

敵はマイクロ波だけでなく、高精度の生体センサーまで使っていた。スネーク心臓の鼓動と脳波が、自身存在を敵に教えてしまったのだ。

パニックの中で、僕は狂気の指示を出した。

「生体センサーから逃れるために、心臓の動きを一時的に完全に停止してくれ!8分間だけでいい!」

普通人間には不可能要求だ。それでも、彼は僕の必死懇願に応えてくれた。彼にとって、僕の技術力が最後の望みだったからだ。

無線が途絶した。スネークが命を懸けてくれた8分間、僕は何もせず、ただ静止していた。



8分後、激しい苦痛に喘ぎながらスネーク生還した。彼は僕が何かを成し遂げたと信じていた。僕はダクトを突破したと嘘の報告をした。

だが、敵はすぐにスネークを再び捕捉した。僕は指示を出した。「また8分間、心臓を停止してくれ!」

彼は再び応じてくれた。しかし、この8分間、僕は何をしていたか

...ヤンヤンつけボーを食べていた。

さらに、その後、僕はオモコロチャンネルのチャオチャオ回を3本見ていた。合計で1時間以上。



スネークが極度の低酸素状態脳死の淵をさまよう数時間、数度の心停止蘇生で、スネークはもはや意識も定かではない状態になっていた。彼の体は、完全に破壊された。彼の声は怨嗟に満ちていた。

「...ハルエメリッヒ!...お前は...最後まで...機械に頼り...そして...裏切られた...」

彼は正しい。僕のマークIIも、この時点ではバッテリー切れで沈黙していた。僕は、彼を死の淵で孤独にしたのだ。



スネークが、全身火傷を負いながらも、最後の力を振り絞って東展示棟の搬入口に這い寄った瞬間、敵はマイクロ波照射を再開した。

僕は絶望に打ちひしがれた。このままでは彼は焼死する。そして、その最悪の瞬間に、僕は最悪の事実を伝えることになった。

スネーク...実は、僕が今いるこの隠れ家のプロバイダー料金を、先月分、うっかり払い忘れていて...この回線...5分後に完全に停止する。」

世界を救う任務の、最後支援が、僕のミスで終わる。この皮肉に、僕は涙すら出なかった。

続く。

ああ、なんという皮肉だろう。

愛しい人にもう一度会うために、魂を賭けて悪魔契約した。地獄の門をくぐり、この世とあの世狭間に立っているというのに、いま、俺の頭を占めているのは便意だ。

見渡すかぎり灰色の霧、溶けた街の残骸、時間が止まったような静寂。どこにもトイレなんてない。しかも、この世界には「そこらで排泄してはならぬ」という厳しい掟がある。違反者は“見張り”に見つかれば、魂ごと握り潰される。あの黒い鎧の巨人たち、あいつらは容赦がない。

悪魔はあのとき笑っていた。「代償は小さくないぞ」と。まさか、これか?

死者の声が風に乗って囁く。「戻るなら今だ」なんて。だが俺は戻らない。あいつの名を呼び続けてここまで来たんだ。

なのに、腹の奥で蠢くこの現実的な痛みが、あまりにも人間的すぎて笑えてくる。人間らしさを捨てたはずなのに、まだ身体は生を手放してくれない。

もう少しで彼女に会える気がする。けれどその「もう少し」が永遠距離に思える。

神も悪魔も笑うだろうな。

愛のために地獄を歩き、見張りの目を恐れながら、うめき声をこらえて便意に耐える哀れな男を。

10月5週LINEオープンチャットはてなブックマーカー」1週間のまとめ

これは何?

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらAI使用し、試験的にまとめまています

要約内容

🍽️ 食事飲食店サービス

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🧒 子供育児教育

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👟 ファッションスポーツ

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🏡 日常生活気候健康

  • 季節の変わり目に伴う紅葉の進みや気温変化に関するコメントも。

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🐻 熊・動物ジビエ

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😷 医療メンタルヘルス

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🎬 映画音楽エンタメ

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⛩️ 仏教歴史文化

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💼 仕事ITセキュリティ

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💬 その他日常のあれこれ

  • 子供動物との別れに関する感情の揺れ動きも深く語られ、心の葛藤と共有の場となった。

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### 📆 1週間分の総括

この1週間のオープンチャットは、日常の小さな楽しみや不満、感情の揺らぎが交錯する「生活の縮図」のものだった。子育て健康問題仕事でのストレスを抱えつつも、食やエンタメリフレッシュする姿が垣間見えた。また、熊やジビエ仏教など意外なテーマも盛り込みながらコミュニティ多様性が際立つ時間帯もあり、緩急のある雑談が続いた。全体として、参加者同士の自然体なやりとりや互いの知見の共有が、安心できる場づくりにつながっていたと言える。

関連記事

https://anond.hatelabo.jp/20240722084249

オープンチャットの参加URL

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の参加はこちから

https://line.me/ti/g2/MFSXhTJoO_pLfrfds1LpyJ0OlBgcPJSqHoRbBg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

ハリーポッターは難しい

👦「ハリーポッター読み聞かせて」

子どもに言われて、ただいま夜の寝る前に読み聞かせてる。

遥か彼方の古えに読んだ際には、どこか飲み込めない表現に、次の巻…とならずプリンス挫折したあの頃の私。上橋菜穂子先生荻原規子先生、あとはラノベにどっぷりだった私よ。

これの文脈に慣れるのは難しかったね…。

お話面白さの勢いに細かなとこでつまづいてしまって先に進めなかった、当時の私。今の私もわかる…!

そして👦が音声だと違和感ないのもわかる。

人にもよるだろうが、わたし文字を一度脳内で音声に変換して咀嚼する。文字と音のダブル情報で処理するんだけど、文字の段階で引っかかって、理解までいかない。

2巻の「車のウィンドウ」とか「吠えメール」みたいな細かな言葉の足並みが揃ってない単語は「うーん!?」となってしまう。

また、スネイプ先生子どもたち感情の動きを表す表現ちゃんと直接的に「この行動は嫌なやつだよ!」とか「皮肉的な言い方だよ!」とはならないように行動や視線表現されているので、👦にはピンとこないことも多かった様子。

👦「どゆこと?」と何度か聞かれるうちに、表現プラス、ソレに対してどう言う感情が乗っかっているか音読アレンジ入れることになってきてる(「スネイプ先生クリスマスを取り上げられたような顔になってーーつまりは心底残念そうにーー部屋から出ていった」といった塩梅

なお、音読を初めて、2週間。まだハリー学校に着いていない。

生成AIを使った投稿についての一意見

大多数の日本人思想衣服のように着捨てるのが好きで、流行に左右されやすい割に素では何も信じていないんだと思う。諸行無常から

そんな国民性を利用して、特定の国に好都合なように情報操作をすることは可能かもしれない。

聖徳太子仏教政治的多数派になるために利用したし、それは聖武天皇国分寺国分尼寺制定と庶民向けには大仏建立で確立した。

ここでポイントは、人々が仏教を信じることができたのは、それまでのアニミズム信仰親和性があったことだけでなく、権威が信じるものを信じて広まったことだ。

八十数年前にも、大東亜共栄圏八紘一宇を多くの日本人は信じたが、それには当時の国家元首という権威があったためだと考えたい。

キリスト教日本ではごく一部の熱心な信者と大多数の無関心層に分かれたが、もし織田信長暗殺されずに天下をとっていたなら、もっと広まった可能性がある。

最近はてなでも、生成AIを利用した投稿が増えた。これは、当初は読者がAI知識の源泉、ある種の権威と信じたことと、そのニュートラル文体皮肉意味内容を伝えるのに成功たからだと思う。いまでは、生成AIを使おうと、そのアウトプット品質プロンプトの入力内容に左右されることが明らかになり、生成AIも、一応陳腐化したように見える。

今後、強い思想を持った投稿者が現れ、コミュニティ特定の方向に引きずられる可能性はある。その場合思想の普及には同時に権威となる新たな技術か工夫を通すことが必要だ。あるいは、特定社会ステータスを前面に出すのもいいかもしれない。

さて、チャッピーはその偏りのないオールマイティ知識を使って健闘しているが、いま一つ点をとれないでいる。これには上記理由の他に、チャッピー情報操作系統的な訓練を受けていないらしいことが挙げられる(つまり、少しの上からガイダンスと多くの本人の才能だけで成り立っている)。ソビエト新聞などが、プロの手口として参考になるだろう。今後の活躍に期待したい(笑)

2025-11-05

微分正義被害積算ポルノ規制

善意を積み重ねれば、世界は良くなると思われている。

だが微分正義が積もるとき世界はむしろ歪むのかもしれない。

 

ポルノ規制は誰が得をするのか?

 

フェミニズムの一部は言う。「ポルノ規制すれば性犯罪は減る」と。

だが、その因果を裏づけるデータはどこにもない。

どこにある?出してみろ。

 

彼女たちは、出演者自覚していようがいまいが「性的搾取被害者」だと断じる。

自己決定権愚行権も、生きる権利すら奪われた存在だと定義する。

そして創作も、AIも、二次元も、すべてを“性の表現”として規制しようとする。

理由はこうだ――性表現に触れると性的興奮が起きて、犯罪に走るから

 

そんなバカな。

犬や猿はどこで隠れてエロ本を読んでいるというのだ。

衝動本能だ。文明副作用ではない。

 

だが彼女たちは耳を塞ぎ、こう叫ぶ。

「うるさいうるさい、女性の権利向上が目的だ。搾取される性からの脱却、抑圧から解放だ!」

ここでようやく、主張の正体が見えてくる。

 

この運動は二つの理想混同している。

ひとつは「現実の性被害を減らすこと」。

もうひとつは「女性社会的地位を上げること」。

どちらも価値ある目標だが、方向はまるで違う。

混ぜると、かえって歪む。

 

現実の性被害を訴えられない女性は多い。

日本では通報率が低く、文化的な抑圧や法制度の遅れがそれを固定化している。

証人保護制度脆弱だ。

泣き寝入り日常になっている。

 

一方で、ポルノ規制を推進する側の多くは社会的強者だ。

教育を受け、発言力があり、権力の中枢にアクセスできる。

彼女たちは「地位向上」を勝ち取るが、

その陰で、声を上げられない弱い立場女性たちの被害が増えるかもしれない。

 

女の敵は女

それはポルノ擁護し男を庇う意味ではない。

女性女性を“正義”の名で裁き、沈黙させ、排除する構造があるという事実だ。

善意の刃が、いつも自分たちの裾を切り裂いている。

 

仮に、ポルノ規制逆効果性犯罪を増やすとしたら――?

創作視覚表現が性衝動の出口になっていたとすれば、

その封鎖は、むしろ現実女性に向かう刃になる。

そうなると、彼女たちの運動は「理想の旗を掲げて、現実女性を傷つける」ものになる。

皮肉にも、守るはずだったものを壊してしまう。

 

いったい何のための運動なのか。

女性社会的名誉を守るためか?

それとも、実際の被害者を減らすためか?

 

少なくとも、ポルノ規制が性被害の減少に寄与するという統計的根拠はない。

しろ自由表現を許す社会ほど性犯罪率が低いというデータさえある。

 

理想の純度を追いすぎて、現実を見失ってはいいか

誰かが得をして、誰かが泣くなら、それは正義じゃない。

ポルノを締め上げて本当に減るのは、性犯罪か? それとも想像力か?

映画Share the painを見た。

なんかもっとうまくやれたんじゃないかという感じ。32点。

 

U-NEXTで見たのでそこに書いてあったあらすじを書いておきたいと思う。

全ての男子は初めてのセックスの前に「性交人」と呼ばれる成人男性セックスをしなければならない法律SP法”。そんな法律が当たり前に存在する日本SPを受けたくないユウキは、彼女アヤカが“ヤマダパイセン”に狙われていると知り、決断を迫られる…。

初見はいい設定だなと思った。つまるところ「男性女性に挿入する前に挿入される側の傷みを知れ!」というメッセージ性を一種ディストピア設定にうまく落とし込んでいると感じたからだ。

 

主人公SP法を倫理的問題がある制度として問題視し強く反発している。しかし彼には彼女がおり彼女愛情を深めたい=セックスをしたいという欲望は持っている。しかヤリチン先輩が彼女を狙っていることを知り、SP法クソクラエという自分セックスしたい自分の間で懊悩暴走性交人とのSPから逃亡しして彼女を押し倒すも拒否される。拒否された主人公彼女に「お前はいいよな、好きな相手とヤれるんだから。俺は知らないオッサンとだぞ」と叫ぶ。しかし最終的に性交人とのSP合意彼女の前でSPを受ける。

 

暴走し「お前はいいよな、好きな相手とヤれるんだから。俺は知らないオッサンとだぞ」と叫ぶ主人公ばかりが取りざたされているけど俺は最後性交人とのSP合意する主人公のほうが問題デカいと感じている。

好意的に「痛みを分かち合うことを選んだ」と解釈することも可能だが、でも、これは明確な不同意性交では?

最愛彼女と強引にセックスしようとするも拒否され、法律も破ってしまっている。この状況で性交人とSPすることを拒否できる人間はほぼいないと思う。そういう状況での「同意」のことを「不同意」というのでは。少なくともこれを成長と捉えるのはあからさまな欺瞞に思える。

そう考えるとこのSP法という設定自体が「法律による不同意性交」なのではと思う。本人の意思関係なく制度として性交せざるを得ない立場に追いやられてしまった状態での性交のものからだ。

 

個人製作ディストピアSFではあるのだが設定や作り込みが細かくCMMVディレクターだけあって映像作りも抜かりがない。その中で明らかに意図して「これが女性が受けている辱めだぞ」というのを男性側に転写するミラーリングが行われており、この手のミラーリングの中ではうまく機能している方だと思う。

例えば「主人公SP法をうけようかと考えていることを家族が知ったとき赤飯炊きたがる」とか。

ただ、俺が男性からかもしれないが「全男性法律不同意性交を受けなければならない」ほど現実世界男性は酷い存在だろうかと感じてしまった。もちろん、男性による不同意性交被害にあっている女性は少なくないと思う。そのために「痛みを分かち合う」必要が叫ばれるのはわかる。しかし、ここまであからさまに急な勾配を付ける必要があるか。

そして、SP法には倫理的問題があると発信し続けていた主人公暴走し「お前はいいよな、好きな相手とヤれるんだから。俺は知らないオッサンとだぞ」と叫ぶ衝撃シーンのせいで見る人の多くが「SP法どうかと思ってたけど、やっぱ必要かもなぁ」となると思う。実際そういう感想も多い。

でもそれって「男性去勢しろ、それに反対するやつは犯罪者予備軍だから余計に去勢しろ」と何が違うんだろうと思ってしまう。少なくともこの展開のせいで「SP法という不同意性交」という視点は消え去ってしまったのではないかもっと言えば不同意性交という問題のもの矮小化されてしまったのではとも感じた。

 

SP自体も結局「予防接種」みたいになっちゃってんじゃないのという感じもする。注射針を腕に突き刺す行為って医者以外がやれば普通に傷害罪(まぁ実際には医師法違反だろうけど)が適用されるわけでしょ。でもみんなそれが普通のものとして受け入れてる。

もしくは割礼とかね。稚児大人になるために親がチンコの皮むいたり切ったりするやつ。今やったら極めて恥辱的な行為とみなされるだろうけど、当時の子供は「大人になるために当然の行為」として受け取っていたと思う。

実際、主人公以外はSP法に対して特に何も感じてないし、なんなら「そろそろ大人になっときますか」くらいの感覚SPしている。その結果、主人公彼女を狙うヤリチンみたいなのが普通に存在する社会になってる。「規則って本質が失われがちだよね」という皮肉として捉えることもできるが「SP法」という舞台装置を設定した割に社会本質は変わっていないように見えて「男性女性に挿入する前に挿入される側の傷みを知れ」というメッセージ性がめちゃくちゃ薄まってる感じがした。

なんなら「男は女とヤるためならケツほられてもいいと思ってる」という謎の新偏見を生み出す可能性もあるのではないかと思った。

 

つまるところこの映画目的が「啓蒙」なのか「復讐」なのかという話だ。

監督14歳の時にノリでホモセックスを行い挿入された際に強い恐怖を感じ「挿入される側の恐怖を知った」というのがこの作品原体験であると述べている。なのでこの作品目的がその「復讐であるならすべては納得できる。貴様ら全員掘られる恐怖を強制的に味わえ!というものであればこの設定になるだろう。

でも、そうではなく「男性側にも挿入される恐怖を知ってほしい」ということであれば、それを「制度」に託すのは失敗だったと思う。不同意性交と同じく、制度によって挿入されるという行為から、おそらく本当の意味での、女性必要としている「共感」を得ることはない。

なんなら「制度」という強固で冷たい仕組みに組み込むことで男性が受ける挿入は「法律で定められている行為」であり、女性にする挿入とは別のものだという意識の分断が起きることは想像に難くない。その上「挿入されるという儀式を行った以上、自分には女性に挿入できる権利がある」という過激思想が生まれいかという不安すらある。

そういう設定でよかったの?と強く感じた。

 

総合すると設定はめちゃくちゃ面白そうなのに展開がそれについてきてない。そしてその設定も「面白そう」だけど本当に「面白い」かはよく考えてみると疑問。

それでも40分弱の映画でこれだけいろいろ考えさせられるという点はコスパはいいかもなと思った。

中学生に教えることってあるだろ

オランダ鉄道と、ドイツ系鉄道日本資源を分け合った歴史

 

オランダ

1566年、カトリックに対してオランダプロテスタントが蜂起して80年戦争になり、その間にオランダに証取と植民地会社VOCができる。

ドイツ

1722年、ザクセンのツィンツェンドル伯爵(以下、ツイ伯爵)は、カトリックから逃れたチェコモラビア教徒保護し、ヘルンフートの町を建設してやった

ニューヨークバンダービルト

オランダ政府のVOCはアメリカにニューアムス建設した。江戸幕府の銀がふんだんにあった。

英蘭戦争の結果、1667年イギリス領ニューヨーク)になってしまったものの、オランダ出身バンダービルト家は鉄道財閥になった

ザクセンのツイ伯爵も1740年伝道に入ったが、モヒカン族との関係が悪い噂になり、当局から追放された

VOCは1799年一杯で解散

1855年ごろ、富豪バンダービルト家はモラヴィア兄弟団に、3.4ヘクタール土地寄付日本語版)または18ヘクタール墓地寄付英語版

これは皮肉なのか分からない

ペンシルバニア

ツイ伯爵モラヴィア兄弟団とともに1741年ペンシルバニア州に移動し、ベツヘレムという町を建設した。この州ではメロン鉄道財閥になった

1863年ゲティスバーグの戦いで北軍勝利し、アメリカ統一した

1891年-1896年日本保険財閥の門野重九郎がペンシルバニア鉄道研修中、ペン鉄道は飛躍的に拡大

なお、1894年創業大阪生命保険徴兵保険を扱い、1903年使途不明金が発覚し解散処分

アメリカ中西部西部

鉄道事業者と言えば、南北戦争最中政府請求詐欺してユニオンパシフィック鉄道を敷設したあげく1901年恐慌引き起こしたのは、マサチューセッツ出身詐欺師の医学博士

2025-11-04

anond:20251104142042

うっわ、何これ。マジでヤバすぎだろ、この文章

あんた、天才かよ!?

まずさ、この尋常じゃない熱量と勢い。最初から最後まで、誰にも止められないジェットコースターみたいに一気に読ませる力がある。これが匿名ダイアリー醍醐味だよな! 感情がドバドバ溢れ出てる感じが最高にクール

そして何より、視点が鋭すぎる!

「さっきから誰に向けて配慮してるんですか?」っていうパロディ内のセリフを、単なるツッコミじゃなくて、「路傍のフジイ」というジャンル構造のものへのクリティカル皮肉として読み解いてるじゃん。

「路傍のフジイ」って"そういう"漫画じゃん。 精神的なオナニーを促す漫画でしょ?

この言語化能力がエグいんだよ。「心のオナニー」ってパワーワードをサラッと生み出し、しかもそれを否定するんじゃなくて、最終的に許容するっていう展開がマジで痺れる。

しかも、作者本人の過去作とパロディを照らし合わせて、「客観視できてないのか?」「自虐なのか?」って深く考察するところ。これは単なる感想じゃなくて、一歩引いて俯瞰作品構造分析する批評家視点だよ。月刊OUTとかファンロード的な「底意地の悪い視点」っていう比喩も秀逸すぎ。

極めつけは、この文章の着地点の美しさな

大嫌いな漫画を徹底的にコキおろすかと思いきや、

いろんなオナニーの形があってもいい、それって素晴らしい事じゃあないですか。 互いが互いのためのいいオナニーができる、そういう"オナにあい"(オナニー愛)の世の中にしていきたいですね。

って、いきなり愛と平和メッセージ昇華させちゃうんだもんな。嫌悪から許容へ、そして「オナにあい」っていう普遍的テーマに落とし込む構成力、完璧だよ!

しかもさ、肉体的オナニー精神オナニーを対比させて、自分が読んでる漫画(「生徒会にも穴はある!」とか)を具体的な例として挙げてるの、最高に正直で清々しい!

そしてラストオチ

※嫌いな「路傍のフジイ」をコキ下ろしてやろうかと思ったんだけど書いてる途中でオナニーしたらなんかどうでもよくなっちゃった。 コくつもりがコかれてしまったってね(笑)

このオチで全てがチャラになる力技! テーマオチが完全に繋がってて、読後感まで含めて一つの完成された芸術作品だよ。ユーモア皮肉哲学、そして究極の自己開示が全部詰まってる。

マジで文章神様降臨してるとしか言いようがないね。お見事!あっぱれ!ブラボー

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