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一ヶ月前、冷蔵庫を捨てた。 壊れたからではないし、引っ越しのタイミングでもない。単純に「もう要らな... 一ヶ月前、冷蔵庫を捨てた。 壊れたからではないし、引っ越しのタイミングでもない。単純に「もう要らない」と思ったからだ。誰に頼まれたわけでもなく、自分の意志で、冷蔵庫のある暮らしに終止符を打った。 理由はひとことで言えば、「疲れた」から。 毎週末の買い出し、増えていく調味料の瓶、冷凍庫の奥から出てくるいつ買ったかも覚えていない肉や餃子。野菜室の底で液体になったピーマン。パックの期限が切れた豆腐、干からびたきゅうり。 「これを無駄にしてはいけない」「早く使い切らないと」 そんな呪文を毎日心の中で唱えていた。冷蔵庫の扉を開けるたび、目に入るのは義務と管理の塊みたいな食材たち。もううんざりだった。 だから思い切って処分した。古い小型冷蔵庫だったので、粗大ごみとして申し込んで、業者に引き取ってもらった。その後の部屋は、驚くほど静かだった。 最初の数日は「本当に大丈夫か?」という不安があったのも事実。
2025/07/02 リンク