日本初の女性総理大臣が誕生した。 メディアは「初の女性」「高支持率」と騒いでいるが、私が震えたポイントはそこじゃない。 先日の外交における振る舞いだ。あれは、女の生存戦略の「極致」を象徴している。 正直、私は安堵している。 彼女が、男を敵視して過度な女性優遇を叫ぶお気持ち勢力の代表ではなく、かといって男社会に過剰適応して「名誉男性」化した鉄の女でもなかったことに。 高市総理というロールモデルの誕生は、男と女が本当の意味で対等に歩める社会への、「最短ルート」を示したと感じたからだ。 本当によかったと思う。 「男社会」の生存者として私は理系ど真ん中の技術職の女だ。 職場は男が9割。そんな環境で人生の大半を過ごしてきた。幼少期から科学が好きで、数学や物理が得意で、自ら好んでこの分野に飛び込んだ。 能力として男に負けず劣らずでも、仕事をする上で「同性」という共通点を持たない少数派は、情報戦