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2023年9月の記事 30件

くっそびびる

オータムの準備もありますが、中期の当歳が入厩してくる時期でもあります。来年に向けてもう勝負が始まっていますねえ。血統字面をみていると今年より上なイメージですよ。今年は牝馬も多く、かなりシンドイ戦いになるだろうと予想はしておりましたが、大健闘です。まあ、市場バブルもあるんですけどね。それでもセプテンバーとサマーはいい成績だった!隣の人に「やっぱエバさんはセプテンバーとオータムで輝くね!」と微妙にイラッとくる褒め言葉をいただきましたよ。それくらい存在感を示せたと思う。というか、ライバルコンサイナーや生産者がほとんど上場していないんですよね。対する、うちのメンツはサマーでも戦えるような、綺羅星のごとくです。相手関係は大事ですねえ。昔、孫子が競馬の必勝法を諭していました。競馬といっても馬車三回勝負の各王様対抗戦。相手の一番強い馬車にウチの一番弱い馬車をぶつけて1敗。向こうの中くらいの馬車にウチの一番強い馬車をぶつけて1勝。最後に向こうの一番弱い馬車にウチの中くらいの馬車をぶつけて1勝。これが2勝1敗の必勝法です。セリの上場も同じで、わざわざ強いところが集まるセールに中くらいの馬を持って行っても仕様がないってこと。弱そうなメンツが集まるところで、輝ける馬をもっていく。これも戦略ですねえ。 

セプテンバーセール2023雑記

昨日、掲題のセールが無事に終了しました。弊社成績は上場頭数15頭(14頭)売却頭数13頭(13頭)売却率86.67%(92.86%)総売上10190万円(7350万円)平均価格783.85万円(565.38万円)中間価格640万円(460万円)※()内は昨年実績と過去最高の数字でした。やったぜ。サマーは平均856万円、中間750万円ですので、ソレには及びませんが、胸を張れる結果だったのではないでしょうか。でもなあ2頭、残してしまったんですよねえ。2頭とも400kgを切る牝馬だったので、やはり小さい子は少し不利ですわ。最初からオータムという選択肢でよかったかもしれません。2頭ともいいところはある子なのでオータムでなんとか道筋を作らなくては。ちなみに、438のドレフォン牡、480のゴールドシップ♀。この2頭は牡、♀それぞれの最高額を出せるような雰囲気がありました。狙ってはいたのですが、結果は438は全体8位、480は全体13位(牝馬3位)という結果に。いやあ、難しいですね。438は血統、馬っぷり、歩様、総てが抜けていたのでチャンスがあると思っていたのですが。全体1位の47に関してはお台2500万円でレポも写真も未提出だったことから、まあそういうことなんだろうなと察しております。その子はノーカウントでよいかと。それ以外の上位はシニスター、エスポワール、リアルスティール、キタサンといったトレンド種牡馬。安定堅実なドレフォンですが、去年ほどのホット感は少なかったので純粋な馬の評価が1600万という評価になったのかとおもっております。胸を張りたい。480のゴールドシップはサマーの段階で各関係者に藤沢が宣伝しておりました。(438も宣伝してはいたのですが、それぞれターゲットが違う)サマー開催中にセプテンバー上場馬を宣伝するなよ、と突っ込まれそうではありますが、みなさんにお伝えしたいくらいの子だったんですよねえ。長距離タイプにありがちな肉を乗せづらく、トモも斜尻感があって比較展示で見栄えする子ではないのですが、歩かせた時の柔らかさとすがるさはピカ一です。肢をあげたときの軽さや、ありえないところから飛び出る可動域の広さもよかったですねえ。いい馬主さんに買っていただけたので、来年の今頃はすごいことになっているはず。話はもどりまして、数字の話。 

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サラブレッドの生産牧場である、藤沢牧場です。

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藤沢亮輔

藤沢牧場取締役、市場コンサイナーであるエバグリーンセールスコンサインメントの代表。

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