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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Autumn

施策の「全体像&優先度」を伝わる形で整理する。BtoBマーケ推進を助ける「CABフレーム」とは?

 提案した施策が通らない。予算やリソースを得られず、思うようなアクションが取れない。BtoBマーケティングにおいてこうした課題に直面したとき、いかに解決を図ればよいのだろうか。2025年9月11日開催の「MarkeZine Day 2025 Autumn」では、「BtoBマーケターのための社内合意形成×意思決定メソッド」をテーマに、富家翔平氏が独自に考案したフレームワークを紹介。施策の全体像と優先度を整理し、社内理解を促進する方法について解説した。

BtoBマーケターが目指すべき成果と、それを阻むボトルネック

 富家翔平氏はBtoBマーケターとして9年の経験を持つ。前職のコニカミノルタジャパンでは、3人のチームを4年で30人規模まで拡大。その後、全社横断のマーケティング組織の立ち上げと運営を担当した。現在はスタートアップでマーケティングを推進しながら、BtoBマーケター向けフレームワークを書籍や講演で発表している。

 講演の冒頭、富家氏はBtoBマーケターの役割と成果創出を阻む要因について整理した。

 「BtoBマーケターが向き合うべき成果は、顧客の成功と組織の成長を通じてLTV(顧客生涯価値)を最大化することです。顧客の成功とは、自社のサービスを活用し続け、目的を達成し、顧客自身が成果を得ることを指します。顧客の課題や要望は年々高度化しており、それに応え続けるには組織の成長が欠かせません」(富家氏)

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株式会社EVeM Brand & Storytelling Strategist 富家 翔平氏(登壇時)

 組織の成長は個々の成長の積み重ねであり、一人ひとりの能力向上がケイパビリティとして結実する。本来であれば、そうした個人や組織の成長が顧客の成功をもたらし、組織は得られた利益を投資してさらなる組織成長を目指す……という好循環が生まれるはずだ。

 ところが、現実は「今月の受注」「今月の売上」「この施策で獲得したリード数」といった短期的な目標に目が向くあまり、本来投資すべき組織の成長との間にジレンマが生じやすい。

 「この矛盾を解消すべく、すべての活動を『LTV最大化』という上位目的に統合することが、BtoBマーケターに求められる仕事なのです」(富家氏)

 では、BtoBマーケターが全体最適の旗振り役としてLTV最大化をリードしようとするとき、最大の障壁となるのは何であろうか。富家氏は自身の経験や昨今のAIの台頭を踏まえ、「ステークホルダー間の合意形成」こそが最大のボトルネックだと強調する。

合意形成の重要度を押し上げている「3つの構造変化」

 AIの進化は、意思決定や実行、改善といったビジネスプロセスを飛躍的に高速化させた。しかしその一方で、「社内合意形成」はAIによる代替が困難な、人間固有の領域として残されている。

画像を説明するテキストなくても可
当日の投影資料より(以下、同)※クリックすると拡大します

 富家氏は、このAIの台頭をはじめとする以下の「3つの構造変化」が、現代のBtoBマーケターに求められるスキルセットを大きく変えていると指摘する。

1.作業のAI代替

 AIが作業や知識を急速に民主化し、単純な実行力や知識量そのものの価値は相対的に低下した。今後求められるのは、部分最適ではない「全体を構想する力」であり、そこにこそ企業の競争優位性が生まれる。

2.合意形成コストの増大

 どれほど優れた構想を描いても、合意形成というコストの壁を越えられなければ実行に移せない。ステークホルダー間の意思決定の遅れは機会損失に直結し、企業全体の成長を阻害する致命的な要因となる。

3.組織のサイロ化

 営業とマーケティングの間に見られるのは、顕在的な「対立」というより、むしろ「静かな分断」であると富家氏は言う。表面的な衝突はなくとも、水面下では顧客体験が部署ごとに寸断され、組織が大きな目標へ向かうエネルギーが削がれていくのだ。

 LTVの最大化は、こうした組織の分断を乗り越え、一貫した顧客体験を提供して初めて実現される。そのためには、部門横断的な合意形成が不可欠だ。しかし、このことは理屈で理解できても、「では、具体的にどうすればよいのか」という実践は極めて難しい。その課題に対する一つの解こそ、富家氏が考案した「CABフレーム」なのである。

11月11日「リテール特化のMarkeZine Day」開催決定

 11月11日(火)にリテール領域に特化した「MarkeZine Day 2025 Retail」を開催します。メーカー企業のマーケティング&営業担当者、EC事業者、リテーラー、リテールメディア運用事業社に向けた、1dayの特別イベントです。ぜひご参加ください。

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思考‧対話‧実行の各フェーズで役立つ、CABフレーム

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この記事の著者

こまき あゆこ(コマキ アユコ)

ライター。AI開発を行う会社のbizdevとして働きながら、ライティング業・大学院で研究活動をしています。
連絡先: [email protected]

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/10/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49907
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