高市政権の台湾有事発言で日中緊張。世界から見た日本の「保守化」とは? 元国連職員が解き明かす“日本人の特性”
―[世界と比較する日本の保守化]―
日本初の女性首相として高支持率発進した高市政権だが、台湾有事に関する国会での「存立危機事態」発言をめぐり、日中間の緊張が急速に高まっている。自民党内でも指折りの“右派”とされる高市政権に、早くも外交問題が噴出した形だ。
ネット上では、リベラル層から高市政権のリスクを指摘する声が上がる一方、保守層からは「よく言った」「中国におもねる必要なし」と喝采が沸き起こっている。
近年、日本国内でにわかに高まる「右傾化」「保守化」の波に背中を押される高市政権。だが、そもそも“アメリカ・ファースト”を掲げるトランプ政権をはじめ、こうした流れは日本だけに留まらない。
では、世界と比較した時、日本は客観的にどのような地点に今、位置しているのか? 元国連職員でロンドン在住の著述家・谷本真由美氏(Xでは“めいろま”としてフォロワー25万人)による新連載「世界と比較する日本の保守化」。第2回は、日本が世界と異なる大きな理由である「日本の特性」について論じる。

会見する自民党の高市早苗新総裁 写真/産経新聞社
他人を信頼する「高信頼型社会」
日本の発展の土台となる「社会資本」
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1975年、神奈川県生まれ。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関、外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。主な著書に『世界のニュースを日本人はなにも知らない』(ワニブックス)、『激安ニッポン』(マガジンハウス)など。Xアカウント:@May_Roma
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