パーティーを開くときも、家で掃除をしているときも、複数の部屋で音楽が流れていると気分がいいものです。

そのために家中に配線を引き回したり、高価なマルチルームオーディオシステムを購入したりする方法もありますが、もしMacをお持ちなら、その必要はありません。

システム設定にはない、隠された機能

実はMacには、内蔵スピーカーやBluetoothスピーカーなど、複数のスピーカーに同時に音声を送る機能が備わっています。

ただ、この機能は少々分かりにくい場所に隠されています。「システム設定」の中を探しても、すぐに見つかるような場所にはないのです。

Advertisement

答えは「Audio MIDI設定」アプリにあり

では、どうすればいいか。Macで複数のデバイスに音声を送るには、「Audio MIDI設定」という名前のアプリケーションを起動します。

Spotlight(command + スペース)で検索するか、Finderの「アプリケーション」フォルダ内にある「ユーティリティ」フォルダから見つけられます。

設定はたったこれだけ!ステップバイステップ解説

このアプリの使い方は驚くほどシンプルです。

  1. アプリケーションを開いたら、左下にある 「+」 ボタンをクリックし、「マルチアウトプット装置を作成」 を選ぶ。
  2. すると、内蔵スピーカー、接続中の有線オーディオ、ネットワーク上のAirPlay対応機器、そしてBluetoothデバイスなど、利用可能なすべてのオーディオ機器のリストが表示される。
  3. この中から、同時に音を出したいデバイスに好きなだけチェックを入れる。
  4. (オプション)左側のサイドバーで現在の名前(デフォルトは「マルチアウトプット装置」)をクリックしたままにすると、この「組み合わせたオーディオ装置」に分かりやすい名前を付けることも可能。
  5. 設定が終わったら、メニューバーにあるオーディオアイコン(スピーカーのマーク)をクリックし、今作成した新しい装置を選択する。
Advertisement
Advertisement

覚えておきたい「音ズレ」対策のコツ

実際に音楽を流しながら、デバイスを追加したり削除したりして、最適な組み合わせを試してみることをお勧めします。

私の場合、Macに有線接続したスピーカー1台と、Bluetooth接続のスピーカー1台の組み合わせが最も良い結果になりました。

というのも、複数のBluetoothデバイスを同時に使うと、再生がすぐにズレてしまう傾向があったからです。

ただし、この同期ズレの問題は、ワイヤレスデバイスの横にある 「ドリフト補正」 のチェックボックスをオンにすることで、ある程度軽減できます。

「完璧」ではないが、「十分」以上の価値

もちろん、これは本格的なマルチルームオーディオシステムの完璧な代替品とまではいきません。

しかし、新しい機器を何も買う必要がなく、壁に配線を這わせる手間もなく、ソフトウェアの購入さえ不要で、これだけのことが実現できるのは驚くべきことです。

家の中を移動しながら音楽を楽しみたい、そんな次の機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。今ある機材を最大限に活用する、賢いTIPSです。

M5 MacBook Airはいつ買えるのか。待たずにM4を買うべき? | ライフハッカー・ジャパン

M5 MacBook Airはいつ買えるのか。待たずにM4を買うべき? | ライフハッカー・ジャパン

iPad OS26で「ほとんどMac」に進化!マルチタスクに効く活用TIPS総ざらい | ライフハッカー・ジャパン

iPad OS26で「ほとんどMac」に進化!マルチタスクに効く活用TIPS総ざらい | ライフハッカー・ジャパン