容疑者を「獣」と呼んだトランプ氏、「排他的な移民政策」加速か…ホワイトハウス周辺の州兵銃撃
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【ワシントン=池田慶太】米首都ワシントンのホワイトハウス周辺で26日、発砲があり、巡回中の州兵2人が銃撃を受けた。2人は重体で、容疑者の男1人がその場で拘束された。容疑者がアフガニスタン出身の移民だったことから、トランプ政権は事件を移民問題に関連づけ、排他的な移民政策を加速させようとしている。
動機不明
事件は感謝祭の祝賀ムードに包まれる白昼に起きた。捜査当局の発表によると、ホワイトハウスから北西約400メートルの路上で午後2時15分頃、待ち伏せていた容疑者が州兵に向けて発砲した。2人が撃たれた後、他の州兵らが応戦し、男も負傷した。トランプ大統領は休暇でフロリダ州に滞在しており、ホワイトハウスにはいなかった。

CBSニュースによると、容疑者は29歳で、中央情報局(CIA)を含む米政府の協力者だった。アフガンから逃れた人たちを受け入れるバイデン前政権の制度を利用し、2021年9月に米国に入国。その後亡命を申請し、手続きの途中だった。当局は州兵を標的にした動機を調べているが、男は聴取に非協力的で全容解明には至っていない。
再審査
それでも、トランプ氏は26日夜、国民向けの演説で、銃撃を「テロ行為」と断じて非難した。容疑者を「獣」と呼び、移民嫌悪をあおる言葉も並べた。
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