2025-11-10

日本社会も動かす?『女性休日』が上映されるまで 山内マリコ対談 構成佐藤美鈴2025年11月8日 17時00分

山内】 映画祭たまたま見つけたのがこの映画だったと。初めて観たときはどう思いましたか

  

森下】 やっぱりすごく高揚感があって、上映後のプロデューサーのQ&Aで、韓国人の観客がめちゃめちゃ興奮していたんです。やっぱりそうだよね!と思いました。来年が50周年か!と気づき、やる意味があると思いました。

 

山内】 8週間でこんなにできるんだ、と驚きました。情報を広める手段も、知り合いに電話したりと、手作り感がある。そうやって国中に広めて、女性たちをやる気にさせる熱量を巻き起こした。あの文化祭感は本当に胸が躍りますね。

足かけ10年ぐらい、これだけジェンダーの話をして、ニュースメディアでも聞くようになったけれど、根本的にはなかなか前進していない。そんななかでもう一つ大きなステージに行くには、やっぱりできるだけ大きく世間に揺さぶりをかけるものとして、池に石を投げる必要があると思います。何とか盛り上がってほしい!

 

森下】 確かにアイスランドは当時の人口が21万人くらいで、規模の話はそうなんですけど、でもまずはやることが大事。あの感じ、結構まらないじゃないですか……!

 

森下】 確かに映画を観て、やってやる!って気持ちになりました、という声が多いです。

 

 

山内】 確かに。でも、日本人が一番苦手なことでもあるかも。特に母親介護中の方など、ケア役割無償で背負わされている人たちは、自分のために休むことに罪悪感を抱くよう、社会に仕向けられているので。大手を振って休むことがみんなにとってプラスになることもあると、この映画を観て感じてほしいです。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASTC42VGDTC4ULLI003M.html

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