2024-12-10

最後ビリヤニ

ハラルフードのお店でマトンビリヤニを注文したら

ムスリムのおじさん店主に「最後からライタないけどいい?」と言われた

ライタってなんだっけと思っていたら「ヨーグルトソースいから100円引きにするけだいじょぶ?」とのことだった

大丈夫です」と伝えて、しばらく経って、マトンビリヤニがやってきた

パサパサの米とマトンスプーンでかっ込んでいると、店に電話がかかってきたらしく、

店主のおじさんは奥へ引っ込んでいった

さな店でお昼のピークを過ぎていたのでお客は私一人、店員は店主のみなのでその場には私しかいない

マトンの骨とクミンシードと明らかに辛そうな青唐辛子をよけつつ香味のついたジャスミンライスを汗をかきながら口に放り込んでいた

スピーカーにしているのか、おじさんの電話相手の声が聞こえてきた

「耳の聞こえない方からの依頼で電話しているのですが」

はい、どういったご用件ですか?」とおじさん

「今行ったら、ビリヤニって食べれますかと確認したいそうです」

今、私が最後ビリヤニ食ってる!と思った

耳が聞こえない人が依頼してまで食べたかったビリヤニマトンをもう面倒だからって手づかみでかぶりついている

「今、ビリヤニは売り切れたね」とおじさん

「他にはどんなメニューがありますか?」

「豆とチキンカレーとかあります」みたいなことをおじさんが説明していた

最後電話の方が依頼者に他に質問があるかを確認し、無いとのことで電話は切られた

私は申し訳ないなとか、美味いなとか、辛いなとか、やっぱヨーグルトソースあったほうがマイルドにも食べれていいよなとか思いながら食っていた

戻ってきたおじさんは「耳の聞こえない方からの依頼だってうから営業だと思ったけど違った」と話しかけてきた

「私も、最初は耳の聞こえない方用のサービス機器かなんかの営業かなと思って聞いてました」と答えた

ビリヤニあるか知りたかったんだって

「聞こえてました。私のが最後だと思ってなんか申し訳なくなりました」

「そんなこと、思わなくていいよ」とおじさんは笑っていた

「でも、耳が聞こえない人の代わりに電話するサービスとかあるんだね」

「私も初めて知りました」

日本はやさしいね」とおじさんは言っていた

私は「そうですかね」とだけ返した

私は汗だくでビリヤニをたべて、ごちそうさまでした美味しかったですと言って店を出た

これから耳の聞こえない人がカレー食いに来るのかなと思いつつ、

最後ビリヤニを食した私は気まずいかあん鉢合わせしたくないなと思いながら帰った

追記

×ジャスミンライス

パスティマスライス

×クミンシード

カルダモンシード

私はなんとなくでビリヤニを食べている!


×ヨーグルトソースいから100円引きにするけだいじょぶ?

ヨーグルトソースいから100円引きにするけど、だいじょぶ?

おじさんは噛んでいない!私はタイピングが雑なので脱字をし、投降後見直しをせず、そのまま寝た!

思いのほか読んでくれたみたいでありがとうございました

コメント電話リレーサービスという名称を学びました

書かなかったけど、おじさんは「メールDMで連絡来ても

家族が帰ってくるまでは漢字が読めないからわからない」とも言っていて

この電話の依頼(電話リレーサービス)がなければ、

人間での即座のビリヤニあるかないか確認は難しいんだなと思いながらビリヤニを完食しました

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