「自閉症を含む障害児が生まれた家庭の8割が離婚する」という主張は、信頼できるデータに基づいていないようです。実際の研究では、障害児を持つ家庭の離婚率は一般家庭と大きく異ならないか、むしろ低い場合もあります。
例えば、アメリカのテネシー州で行われた1990年から2002年の調査では、ダウン症のある子供を持つ家庭の離婚率は7.6%、健常児の家庭は10.8%、ダウン症以外の先天性障害のある子供の家庭は11.25%と報告されています。 
一方、自閉症の子供を持つ家庭に関する30年間の追跡研究では、子供が30歳になるまでに親が離婚するリスクは約36%であり、特に子供が生まれてから5年以内と10~15歳の間に離婚リスクが高まることが示されています。