2025-09-07

ボーボボ人気投票パロが面白くない理由

これはオリジナルボーボボ人気投票ネタ面白いという前提のもと、ではそれを真似(パロディし)たらなぜ面白くないのかを語っていく。

オリジナル版の文脈理解していない。

①.原則1年以上は連載しないと行われない人気投票とその結果発表を3話目で行う。

②.全部同じキャラ(ボボボーボ・ボーボボ )

③.それぞれのセリフだけは差別化されていて、如何にも少年漫画人気投票っぽい。

主な構成要素は以上で、この漫画を知らない人でも一目で「変なことをやってるな」と分かるのが良くできている。


だが、大半のボーボボ人気投票パロはこれらの一部を削ってしまっている。

例えば『マッシュル』は実際の人気投票でこのパロディを用いたが、その結果①と②の要素がなくなってしまっている。

そのため“パロディをしたという行為のもの”の面白さにとどまっていて、オリジナル版の足元にも及ばない。


他だと『JKが時止めてみた件』があるが、こちらはまだマシで①と③の要素は踏襲できている。

ただ②についてはそれまで登場してなかったゲストキャラ構成するという、オリジナル版の全部ボーボボインパクトには及ばない。

更に言及していくと、後のページで主人公がこの件にツッコミをいれているのもよくない。

オリジナル版が一切のツッコミなく1ページで完結させているネタを、ページ数割いてまでやるのは蛇足だ。

そもそもオリジナル版が実質的パロディ

便宜上オリジナル版と書いてきたが、そもそも本家ネタ自体が“少年漫画人気投票パロディ”だ。

まりボーボボ人気投票パロは、“パロディパロディ”をやっていることになる。

パロディのもの面白さも本家が担っているため、この時点で大分上手くやらないと面白さは損なわれやすい。

まあ、同人とか、二次創作の場で身内でやる分には“パロディという行為のもの”だけで楽しめるかもしれないが。

もし商業誌などに乗せれば「粗雑なパロディでウケをとろうとしてる」という印象が強まる。

さんざんパロディにされてきた手垢まみれのネタ

“雑なパロディ”を、“パロディという行為のもの”だけで笑うことを肯定するにしろ、それには条件がある。

「現状パロディとして取り扱われていない、手垢にまみれていない」ことだ。

「飽きる」という概念がある人間にとって、同じことはやればやるほどつまらなくなる。

最近あった「エッホエッホ」のミームなんて、もはや昔のことのようだ。

現代流行り廃りの早さを顧みれば、連載から20年以上経っているボーボボなんて歴史の域だろう。

あえて令和の時代にやるならば、それなりに手の込んだことをしなければ話にならない。

  • 今のジャンプのギャグ漫画には抱腹絶倒の面白さなんて求められてないから M1じゃなくてお笑い芸人が出てるゆるいバラエティだしそれでいいのだよ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん