ZoomがAI新サービスを発表|顧客対応から営業まで強化

文●さとまさ 編集⚫︎ASCII

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 Zoom Communications, Inc.は9月17日、AIを中心に据えた次世代ビジネスサービスを正式発表した。今回の発表で刷新されたプロダクト群には、Zoomカスタマーエクスペリエンス(Zoom CX)、Zoom Revenue Accelerator(ZRA)、Zoom Events、Zoom Webinarsが含まれる。

Zoom CX:顧客体験を進化させるAIエージェント

 Zoom CXは、エージェント型AIを顧客体験全体に統合し、企業に連携性の高いプラットフォームを提供する。これにより、カスタマージャーニーの自動化、課題解決のスピード向上、チームによる高品質なカスタマーサポートが実現可能となる。

 さらに、Zoomバーチャルエージェント(ZVA)はZoom Phoneと連携し、24時間365日稼働するAIコンシェルジュとして機能。業界別の特化機能を追加し、顧客対応の効率化を推進するという。また、ZVAには企業独自の音声を活用できる新機能が搭載され、選択した音声をアップロードすることでブランドに即したカスタマイズAI体験を構築できる。

 この仕組みにより、企業は顧客とのやり取りを通じて持続的な成果を生み出せる。さらに、医療機関向けテンプレートや電子カルテ(EHR)との連携によって、患者対応業務の改善も期待されている。

Zoom Revenue Accelerator(ZRA):営業活動を加速

 Zoom Revenue Acceleratorは営業チーム向けのAIソリューションを提供し、見込み客開拓の自動化や業務効率化を実現。営業担当者はルーティン業務から解放され、顧客との関係構築に集中できるとしている。

 2026年1月に予定されているZRAのアップデートでは、エージェント型AIによるリード獲得スキルが導入され、潜在顧客の発掘から商談設定までを効率的に進められるようになるという。

Zoom Events & Webinars:イベント運営をAIで最適化

 Zoomは同時に、Zoom EventsおよびZoom Webinarsの強化も発表。AIと新しい制作機能により、主催者は技術的な問題に時間を割く必要が減り、代わりに参加者に強い印象を与えるコンテンツ作成に注力できる。これにより、バーチャルイベントやハイブリッドイベントの効果は一層高まる見込みだ。

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