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寝床を貸している。 一昨年、ベッドを新調した。一人暮らしのちいさな寝室いっぱいにダブルサイズを置い... 寝床を貸している。 一昨年、ベッドを新調した。一人暮らしのちいさな寝室いっぱいにダブルサイズを置いている。わたしは眠るのに苦労するたちで、何時に就寝しても平日は朝五時に目が覚めてしまう。なんなら休日にも覚めてしまう。そうして仕事でしばしば終電帰り、タクシー帰宅をする。寝不足である。目の下の隈はもはや宿痾、わたしの人相の一部になって長い。快適な睡眠へのあこがれにまかせ、マットレスはもちろん、布団も枕もカバーもいいものを買った。 そうしたら人が寝に来る。この場合、寝るという語はスリープ以外の意味を含まない。わたしのいない間に来て帰る。そういう人間がふたりいるので、合い鍵を渡し、好きに使ってよいと言ってある。わたしが帰宅すると、他者の気配の残滓だけが残っている。 ふたりをA、Bとしよう。Aは昼間に来る。当直あけに来てソファで眠る。家に帰ると幼い子が喜んでまとわりついてくるからだという。ふだんろく
2017/08/08 リンク